ソフトを開発しようと思った動機、背景
昨今のエディタに装備されている便利な機能のひとつに、キーボードマクロというものがあります。要するに、キーボードの入力操作を記録、再生する機能です。最近ではWordやExcelにも装備されていますが、気楽に利用するには大げさで重すぎるようです。また、作者は、オンラインRPGゲームを楽しむことが多いのですが、多くのゲームソフトは通常のアプリケーションと違い、独特なユーザインタフェースを持っています。その上、楽しむためのゲームでありながら、辛いだけの「単純作業」を繰り返えさねばならないことがよくあります。通常のアプリケーションでも、独特のユーザインタフェースを追求するあまりに、却って利用する側の利便性が失われているものも多いと思います。例えば、独特なスキンの画面を作って、ウィンドウ上の絵をクリックするユーザインタフェースにしたとすると、キーボードでの操作が事実上不可能になってしまいます。
こんなとき、マウスのクリックをショートカットキーに割り当てることができれば、キーボードでも操作が行えて非常に便利ですし、複数ステップのキー動作や繰り返しができれば、さらに便利です。
「Key Bat」は、これらの不満を少しでも解決するために作成されました。
開発中に苦労した点
ドライバから開発しなければならなかったので、開発向けの情報が少なくて苦労しました(NT系のドライバについては最近わりと多いですが)。キーボードのイメージを利用したGUIを採用したため、非常に使いやすい操作になったと思いますが、キートップイメージを一つひとつ手書きで描いたため、大変でした(笑)。
ユーザにお勧めする使い方
ソフト別にマクロを設定できるので、ちょっと標準から外れたユーザインタフェースのソフトの操作を、慣れたショートカットキーに割り当てると便利だと思います。キーボードマクロの機能だけでも、記録、再生が簡単に行えるので、普段のちょっとした繰り返し作業が、面倒なスクリプト編集なしで簡略化できます。
キーの入れ替えや無効化等も、ドラッグ&ドロップのインタフェースで簡単に行えますので、ゲーム中にIMEの変換を防止したいときなどに便利です。
そのほか、添付のヘルプファイルには、いろいろな使用例が記述されていますので、ご覧になってみてください。
今後のバージョンアップ予定
Windows 2000/XP版を開発予定。マルチメディアキーボードとゲームパッド対応も考えています。
(緋色樹)