知らない間に、自分のパソコンを他人に操作されないようにロックをかけられるWindows 98/95用のセキュリティソフト。パソコンのロックと3次元パズルを組み合わせた点が特徴。「GuardCubeR」は、パソコンを不正使用から守るセキュリティツールと、DirectXを使用した3次元立体スライドパズルを組み合わせたユニークなソフト。ただパソコンをロックするだけでなく、映画に登場するパソコンのように「超難解な3Dパズルで侵入者を迎え撃ち、知恵比べをしよう」といった遊び心がある。
パズルは、3×3×3の立方体に配置されたキューブをスライドさせて、外側の6面の色を揃えるというもの。キューブは全部で26個あり、1個分が抜けている。この空いている部分を利用してキューブを1個ずつスライドさせ、並べ替えていく仕組みだ。「16パズル」のような平面のパズルを立体化したものと思えばよい。
ロックを実行すると、パズル全体がゆっくりと自転しながら内部のキューブが動き、パズルゲームを開始できる状態になる。ロック中は、マウスポインタは「GuardCubeR」ウィンドウ内のみに動きを制限される。また、通常のキーボード操作が行えなくなるのはもちろん、【Alt】+【Tab】によるタスク切り替えや、【Ctrl】+【Alt】+【Delete】によるシャットダウンも禁止される。必要に応じて、ネットワークによるディスク共有を禁止することも可能だ。パソコンの電源投入時に自動的にロックを行うようにすることもできる。
ロックの解除は通常、パスワードで行うが、パズルに挑戦して正解しても解除することができる。ただし、制限時間内に解除できなかった場合はログに記録が残る。パズルに3回失敗すると、強制的にシャットダウンさせる設定もある。
パズルの難易度は、ロック時に動かすキューブのコマ数、制限時間、自転の有無などを変更することで、ユーザが設定できるようになっている。また、パズル開始時のキューブの位置をファイルに保存して、再利用することも可能で、複数のファイルを用意し、ランダムに選択・実行させることもできる。ユーザ自身でキューブの位置を動かして、開始時の位置を設定することも可能だ。