豊富な画像加工処理機能が特徴の画像編集ソフト。モザイクやエンボス、グラデーション、画像連結など、画像に対してさまざまな加工を施すことができる。JPEGへの一括変換機能、スライドショウ機能なども備える。「GzEditor」は、ビットマップ画像に対してさまざまな加工を施すことを目的としたソフト。フォトレタッチソフトの一種といってよいが、ペンやエアブラシといったフリーハンドによる描画機能を持たず、加工処理に特化している点が特徴だ(画像に対して文字入れを行う機能はある)。
それだけに、加工処理については豊富な機能を揃えている。用意されているメニューは、拡大/縮小や回転といった基本的ものから、ぼかしやモザイク、シャープ化といったフォーカス処理、色調変換、画素の平均化、さらにはメディアンといった高度な演算を行うものまで数多い。なかでも画像合成、グラデーションと照明、シンプルカラーの作成などは、手軽におもしろい効果が得られる機能。画像合成は、2枚の画像を1枚に組み合わせるもので、5種類の方法で組み合わせることができる。使用する素材により、思ってもみない画像ができあがる。グラデーションでは、最大5色を指定してグラデーション効果を与えられる。グラデーションパターンも14種類と豊富だ。シンプルカラーは、好みの色を指定して(セピアカラーのように)画像の色彩を統一するものだ。
それぞれの機能は、処理の種類ごとにまとめられてメニューの中に収められている。フォトレタッチソフトのような階層メニューではなく、ほとんどの機能が1階層目か2階層目で選択することができ、わかりやすい。特に使用頻度が高いものについては、ツールバーのボタンから呼び出すこともできる。
そのほかにも、フォルダ内画像ファイルの拡大/縮小、JPEGへの一括変換を行う機能を備える。変換後の画像を一覧できるHTMLも出力できるため、変換後すぐにWebブラウザから画像を確認することが可能だ。フォルダ内の画像を順次表示するスライドショウ機能などもある。
対応する画像形式はJPEG/BMP/ICO/CUR。PNGなどのその他の形式については、作者のホームページからダウンロードできる「対応ファイル拡張用DLL」を使用することにより扱えるようになる。