ニコリのパズル雑誌などで「ぬりかべ」と呼ばれているパズルと同じルールのゲーム。シンプルなパズルゲームだが、凝り出すとハマってしまう奥の深さがある。アイテムをマス目に置くとき、はずすときのアニメーションとサウンドも付いており、なかなか気分が盛り上がる。慣れるまではちょっとコツが必要だが、例題とその解き方のファイルが用意されているので、はじめての人でもとまどうことは少ないだろう。起動時に置かれている数字タイルを見て、「1マスの部屋の上下左右は必ず壁で仕切る」「数字が斜めに隣り合っている場合や、縦横方向にひとつ隔てて置かれている場合には、その間を仕切る」といった基本を押さえて、こつこつと1マスずつ埋めていけば、だんだんやり方がわかってくるはず。また、ゲーム中のヘルプ画面でも、ルールがイラスト付きで表示される。細かいところまで行き届いた配慮といえるだろう。
オリジナル問題の作成については、詳細なマニュアルが付属しているので、付属の問題を制覇したら(または解くのに飽きたら?)挑戦してみるのもよいだろう。
ゲームをやっていて、ふと「解法はひとつとは限らないんじゃないかな」と思ったのだが、付属の問題はすべてひとつの解答しか持たないことが人間によって確認されている、とのことだ。また、ゲーム途中で間違えに気づいたとき、確実な時点まで戻るのがちょっと難しい(戻るときに間違える可能性がある)。確実な(自信のある)アイテムの上に何か目印を付けられると、便利なのではないだろうか。
(坂下 凡平)