ビットマップ画像を作成・編集するためのペイントソフト。機能を絞り込んだ簡単かつ軽快な操作性、ユニークな画面デザインが特徴。Caprico Paint Mona Lisaの描画機能は、非常にシンプルだ。基本となる作図機能は、一般的な上書きタイプの丸筆のほか、下地色が透けるマーカー、エアブラシ、フレームの選択も可能な塗りつぶしなどが用意されている。描画は、フリーハンドのほか、長方形や円、多角形などが利用できる。消しゴムは大・中・小の3種類のサイズから選択できる。文字の入力は「FONT BOX!」というダイアログから行うことができるが、このFONT BOX!では、フォントを5種類に分けて管理することが可能で、例えばアルファベット/日本語フォント/シンボル……などで分類して登録しておけば、目的のフォントをすばやく探すことが可能だ。
色の設定では、マウスの左ボタンと右ボタンに別々の色を割り当てられる。Caprico Paint Mona Lisaでは、左右どちらのボタンでも描画することが可能で、常時2色の色を選択しておき、使い分けられる。色の取得は、通常のカラーパレットのほか、RGBによるコード指定、過去に使用した色の一覧の3種類から選択して行える。過去に使用した色を最大35色まで記憶しており、そこから再利用できるほか、特によく使う色を10色まで設定し、パレットに保持しておける。
フィルタ機能は、モノクロ化、セピア化、モザイク、ぼかし、ネガ化、色調変換などが用意されている。
読み込み可能な画像形式はBMP/JPEG/GIF/ICOの4種類、保存はBMP/JPEGの2種類で行える。
ほとんどの機能はツールバーから直接呼び出すことができ、また、いずれの機能も高速に動作する。ツールバーに並んだ手描きイラスト風のボタンアイコンやマウスポインタなど、画面デザインは全体的に強く印象に残るユニークなもので、使っていて“楽しくさせてくれる”ペイントソフトだ。