高速な表示が特徴の多機能画像ビューア&管理ソフト。画像の表示は、用途に応じてすばやく切り替わる2種類のモードで行える。さらに、フィルタやレベル調整といった画像補正・加工機能も備える。対応する画像形式は40種類以上に上る。ACDSeeは、画像のブラウズ、加工が行える総合グラフィックソフト。用途に適した複数のウィンドウモードがあり、画像閲覧・管理用の「ブラウズウィンドウ」「ビューウィンドウ」、画像補正用の「画像補正ウィンドウ」の計3種類を切り替えて使用できる。
このうち基本となるのはブラウズウィンドウで、エクスプローラ風のフォルダツリーとファイルリスト、そして選択画像ファイルを表示するプレビュー部から構成される。このモードでは、ファイルリストで選択した画像が高速にプレビュー部に表示されるため、ファイル名などを手がかりとしてフォルダ内の複数の画像ファイルを参照するのに適している。画像の表示は、プレビュー部のサイズに応じて自動的に調節されるモードのほかに、フルサイズ、1/2などから選択できる。また、お気に入りウィンドウを開くことも可能で、任意のファイル(ショートカット)を一時的にストックしておくことができる。各パーツの表示位置やサイズはユーザの好みに応じて自由に変更できる。
ビューウィンドウは、1枚ごとに画像を表示するモード。参照ファイルはボタンのクリックで前後にすばやく移動できる。画像をフルサイズで参照できるほか、拡大・縮小表示やスライドショウでの参照も可能だ。ブラウズウィンドウ←→ビューウィンドウの切り替えは、画像のダブルクリックなどで瞬時に行うことができ、ストレスをまったく感じさせない。
画像補正ウィンドウでは、画像サイズの変更、回転・反転、レベル補正やセピア/ネガ/エンボスなどのフィルタ処理が可能。ブラウズウィンドウとビューウィンドウのどちらからも呼び出せる。
プラグインで機能を拡張できるのも特徴で、画像の読み込み/書き込みなどにもプラグインを使用している。BMP/GIF/JPEG/PCX/PNG/TGA/TIFFなどは読み書きともに可能、EMF/WMF/PSD/FPX/AVI/MPEGなどは読み込みのみが可能だ。対応する画像形式は標準で40種類以上に上り、プラグインを追加すれば、対応形式を増やせるようになっている。また、LZH/ZIPに対応したプラグインが付属しており、アーカイブファイル内の画像も通常のフォルダ内の画像と同じように扱うことができる。さらに、複数画像の一括補正、HTMLアルバムの作成などもプラグインで実現されており、ユーザが必要な機能だけを選択して使用することが可能だ。
そのほかにもTWAIN機器からの画像読み込み、デジタルカメラ内の画像のブラウズや読み込みなども可能で、搭載された機能は盛りだくさんだ。