含まれる色の割合などをもとに、類似した画像を立体的に並べ替える機能を持つ“3次元画像ブラウザ”。デジカメで撮影したり、インターネットを利用して収集した大量の画像データを効率よく整理することができ、求める1枚を見つけ出すのにも威力を発揮する。みよう絵の最大の特徴は、画像を似たようなものごとにまとめて、ブラウザ内に配置してくれること。類似の度合いに従って、サムネイルが立体的に表示される。ユーザはマウスを使って、この仮想3次元空間内を歩くような感覚で自由に移動できる。サムネイルのダブルクリックでズームイン/ズームアウトし、クリックでやや大きめのサムネイルを表示するとともに、タイムスタンプやファイルサイズなどのファイルのプロパティを表示する(これらの動作はカスタマイズも可能)。画面は、左側にフォルダツリー、中央にビューア、右側に移動用のボタンや検索条件指定用のメニューなどを配置した構成。画面下側には画像を一時的にストックしておけるストックウィンドウも用意されている。表示する画像はフォルダツリーでフォルダ単位で指定する。ツリーを複数個表示し、複数フォルダの画像を一度に閲覧することも可能だ。
画像の整理・検索を行うには「参照画像」を指定する。検索条件としてブラウザへの表示件数やファイルのタイムスタンプを利用することが可能で、これらの条件を組み合わせることで、「参照画像」に類似した目的の画像を効率よく絞り込むことができるようになっている。目的の画像を見つけたら、ストックウィンドウにドラッグ&ドロップして一時保存しておき、あとで一括してコピー/移動/削除といった操作を行える。
画像の類似度の判断基準は「主な色」「色の割合」「色の配置」「条件なし」の4種類から選択できる(これを「注目要素」と呼ぶ)。画像の表示方法を変更することも可能で、「似ている順」「時間順」「グループ別」「平面に配置」の4種類から指定できる。
対応する画像形式はBMP/JPEG/PNG/GIF/PCX/WMFの6種類。TWAIN機器からの読み込みにも対応する。処理速度の速さと高い安定性によって、1,000枚を超える大量の画像でもストレスなく扱える。