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ベクターソフトニュース - 2000.12.23
My Wine cellar My Wine cellar Ver.1.81
飲んだときの思い出なども記録できるワイン専用データベースソフト
Windows 98/95 フリーソフト
「My Wine cellar」の動作画面
■私の飲んだワインリスト画面。国や赤白別に探しやすく工夫されている

ワイン愛好家に最適な、ワイン専用のデータベースシステム。飲んだワインのデータ、感想などをを管理できる「私の飲んだワインリスト」(ワインリスト)と、所蔵するワインのデータを管理する「私の所蔵ワインリスト」(ワインセラー)の二つのデータベースから構成される。

ワインリストでは、ワインの産地やドメーヌ、畑の等級、生産年、ブドウの種類、購入店、価格などのほか、自己採点のランク、フリーテキストの「思い出・感想」まで、非常に細かな項目のデータが入力できる。

データ入力は、まず生産国(ドイツ/フランス/イタリア/その他の国)の選択からスタート。選択すると、それぞれに対応したフォームが表示される。このフォームで、生産地域/生産地区などの選択肢から該当する項目を選択し、その他の必要なデータを入力する。例えばフランス産ワインであれば、まずBordeauxやBourgogneといった地域を選択、次に選択地域がBordeauxなら、Bordeaux、Medocなどの地区を選択してゆく。細かなデータがわからない場合は、空欄にしておけば不明として登録されるので、データが判明した時点で修正すればよい。フォームからはドイツ/フランス/イタリアの生産地地図なども参照できるようになっている。

データを登録するとワインリストで参照できるようになる。ワインリストには国別/赤白などのワイン別などで分類されたツリービューが用意されており、参照したい産地・種類のワインをすぐに探し出せる。ツリービューの国には、ドイツ/フランス/イタリアのほか、「その他の国」に該当する日本を含む17ヵ国が用意されている。特に印象深いワインを「お気に入り」に設定しておくことも可能だ。そのほか、ヴィンテージ・チャートといった資料も付属する。

ワインセラーは、所蔵ワインを管理するためのデータベース。ワインセラーの登録作業もワインリストとほぼ同様の操作で行える。実際にセラー(もしくは冷蔵庫)から出してきて飲んだ場合も、データをワインリストに簡単に移すことができるため、ワインセラーに登録後、再度入力作業を行う必要がない。ワインセラー側のデータから本数が減るため、どんなワインがあと何本あるかも管理できるようになっている。

ワインリスト/ワインセラーの入力フォーム/リスト画面は、ランチャ的な役割を果たすメイン画面から呼び出せる。

reviewer's EYE ワイン愛好家にとっては非常に便利なソフトだろう。ExcelやAccessなどでワイン管理するとしても、いちいち生産地区や年代などを入力するのと比べれば、相当にラクができる。また、飲んだワインは国、地区、赤/白で分類されたツリーからすぐに探せるため、過去の記憶を引っぱり出すのも簡単だ。ワインセラー機能を使って、山ほどあるワインの在庫管理というのも簡単だ。

ただ、データ登録する際にいくつか不満な部分があった。メジャーな地区はほとんどあらかじめ登録されているのだが、いくつかリストにないものもあったこと。例えば、BordeauxにはFronsacなどの地区がない。また、ブドウの品種も、数種類をブレンドしたようなワインの場合、メインとなっている品種で登録するしかない。ドロップダウンリストに現れる選択肢もユーザがカスタマイズによって追加できるようになると、もっと使い勝手がよくなると感じた。

なお、My Wine cellarを動作させるには、別アーカイブで配布されているデータもダウンロードして同じフォルダにコピーする必要がある。
(藤田 洋史)


スクリーンショット》 起動時に表示されるメニュー画面。フォーム入力やデータ参照はここから行う
スクリーンショット》 ワインリストへの登録画面。地域/地区は選択したあとボタンクリックすればOK
スクリーンショット》 私の所蔵ワインリスト画面
スクリーンショット》 付録のデータとして、生産地地図なども付く


【作 者】 中窪 茂 さん
【作者のホームページ】 http://www.nakakubo.de/
ソフト作者からひとこと
■ソフトを開発しようと思った動機・背景

友人、知人を自宅に招待するときに購入するワインや、記念日に行ったレストランで注文するワインは、毎回違った銘柄のワインではありませんか? それが、他のウイスキーやビールと一番違う大きな特徴だと考えています。理由は、やはりワインの一本一本微妙に違う味、膨大な(世界的にも)種類、そして1本の価格が100円から100万円と非常に大きな価格差にあると思います。そういった点からも 常にワインは語り継がれる魅力があると思っています。

そこで、飲んだワインの種類・銘柄や自分なりの味の採点・もちろん日付・誰と飲んだなどを書き留めておけばワイン専用の日記帳として、また買ってきて所蔵してあるワインに関しても 同じようなデータを記録することで ワインセラーとしても使えれば楽しいと思ったからです。さらに、データベース化することにより、ワインに使ったお金や、過去に飲んだワインから「お気に入りワイン」への登録、などいろいろな機能を将来増やして、簡単に表示できれば管理もしやすいと思ったからです。

■開発中に苦労した点

データを記入していく際に面倒な打ち込み式ではなく、極力選択式にしようと考えたためにあらかじめワインの産地や情報を正確に提供しなければならなかった点。ソフト全体の構成として、一度記録されたデータを、どう区別して活用していくことが楽しくて有効的かと考えた点。

■ユーザにお勧めする使い方

国別・ヴィンテージはすぐわかっても、産地や製造所はなかなか見分けがつかないものです。はじめは少し面倒でも本などで調べ正確に選択されることにより、総合的なワインの知識が身につくだろうと確信しています。一度記録されたデータをもうひとつ掘り下げて、国別や産地別にデータ保存することにより、世界のワインについても知識が身に付きます。

■今後のバージョンアップ予定

デジカメなどで撮られたワインラベルの写真と、データの一体化を可能にしたい。ワインラベルの何らかの文字を検索することで、そのワインの産地や生産所が表示されるようデータを提供していきたい。ワインの総合ソフトを目指して開発していきたいと思っています。
(中窪 茂/ドイツ)
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