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ベクターソフトニュース - 2000.11.25
こっくぽっぷん こっくぽっぷん
だんご虫をコロコロ転がしてゴールを目指す面クリア型のアクションゲーム
Windows Me/2000/98/95/NT フリーソフト
「こっくぽっぷん」の動作画面
■ジャンプと転がりを駆使してステージを疾走。キャラのデザインやリアクションもカワイイ

転がったりジャンプができるだんご虫を操作し、ステージ上のコインを集めてゴールを目指す面クリア型のアクションゲーム。キャラの動きや効果音などが、懐かしいファミコン時代のゲームを彷彿とさせてくれる。ステージは全部で8面+α。

水道管の突然の破裂により、生活を脅かされているだんご虫の一家。はるか彼方にあるという水道バルブの「コック」を閉めるために、末っ子のだんご虫が果敢にも「コック」を目指して走り出す、というストーリーだ。やっかいな障害物を乗り込え、行く手を阻む敵を蹴散らしながらコースを進んでゆく。だんご虫にできるのは、左右の移動とジャンプ、そして丸くなって転がることだ。【Z】キーの押しっぱなしで転がり(ダッシュ)、放すとジャンプする。また、ダッシュしている状態で壁にぶつかると、そのまま壁を駆け上がることができる。

敵への攻撃は、ジャンプして上から踏みつける/転がってぶつかるの2種類。敵の種類は豊富で、中には踏みつけられないものや、二度の攻撃が必要なものもいる。逆に、敵の攻撃を受けると、だんご虫は転倒して吹っ飛んでしまう。その間にさらに攻撃を受けると1ミスになるので、敵が多い場面では注意が必要だ。溝に落ちるか、240秒以内にゴールにたどりつけなかった場合も1ミスとなる。

ゲーム開始時のだんご虫は4匹。スコアが1万点を超えるか、ステージ上のコインをすべて取ってゴールする、あるいは特定の敵を倒すことで1UPする。残りが0になるとゲームオーバーだが、ゲームオーバー時に【Z】キーを押しっぱなしにすることで、そのステージからコンティニューすることが可能だ。コインが取り放題のボーナスステージが隠されていたり、溝に落ちたと思ったら助かっていた、といった隠し要素やトラップがふんだんに盛り込まれているので、ゴールを目指すだけでなく、コースをくまなく探検してみるとおもしろい。

画面モードは320×240/フルスクリーンの2種類。キーボードのほか、ジョイスティックでもプレイできる。

reviewer's EYE だんご虫といえばガーデニングの敵だが、このキャラを見てもわかる通り、なんともそのとぼけた動きが憎めない。敵の攻撃を受けて吹っ飛んだり、転倒して手足をバタバタさせたり、また丸まってすごい勢いで転がったり。リアクションを見ているだけでも楽しい。とはいえ、後半からのゲームの難易度はなかなかのもの。最初はたっぷりあった余裕が、だんご虫より先に吹っ飛んでしまう。

後半は、先にまずコース全体を見渡そうと思っても、まず、そのゴールに辿りつくまでにやられてしまう。敵の数も断然多くなるし、前半のように踏めば倒せる敵ではなく、がんがん攻撃を仕掛けてくるのだ。また、コースの障害物もぐんと増える。崖から落ちた下が洞窟のようになっており、まるで迷路のように入り組んでいる。地上にあるとばかり思っていたゴールも、実はその入り組んだ洞窟の先に隠されていた、などというコースさえあった。

そんなわけで、前半ステージのように、ステージ上のコインをすべて集めて、持ちキャラを増やすということもだんだん難しくなる。とにかく、だんご虫の動きを完璧にコントロールできるように体得するしかない。意外なほどにやり応えのあるステージに思わずハマってしまう。そんなアクションゲームなのだ。
(フェムス・安藤 しょうこ)


スクリーンショット》 リフトの動きを予測し、タイミングよく次のリフトに飛び移らなければ次に進めない
スクリーンショット》 丸くなって転がれば、敵を蹴散らして進むことができる。体当たりが効かない敵もいるので注意
スクリーンショット》 カウンターで敵の攻撃を受けると派手に吹き飛ばされてしまう。近くに溝があると危険だ
スクリーンショット》 弾丸を投げ、ゴールに立ちふさがる敵。敵を倒すか避けるかしてゴールのバーを突っ切ればクリアだ
スクリーンショット》 大砲にもぐりこんで自分を発射させれば、空高くにあるコインも取れる。そのほかにも秘密が……
スクリーンショット》 あるステージのどこかに隠されているボーナスステージ。制限時間内にコインをいくらでも取ることができる


【作 者】 きのこ さん
【作者のホームページ】 http://www.d5.dion.ne.jp/~kinoko_q/
【動作に必要なソフト】 Click&Createランタイム(CNCS32.DLL。配布アーカイブに同梱されている)
【備 考】 フルスクリーンモードで楽しむには、グラフィックボードが320×240(8bit)に対応し、DirectX 3以降がインストールされていることが必要
ソフト作者からひとこと
■ソフトを開発しようと思った動機、背景

マソヲ系横アクション好きなものでして、ついつい自分で作っちゃいました。どことなく初代ファミコンゲームを思わせる絵や効果音とか、いろいろなところで影響を受けまくってます。ファミコン世代の方にも、最近ゲームを始めたという方にも、ぜひとも遊んでいただきたい一品です。んで、キャラの動きはちょっとムズカシイかもしれませんが、そのぶんやさしめのステージになっていると思うので、年齢とか性別とか関係無しに楽しんでいただければいいなって密かに期待してたりします(笑)。

■開発中に苦労した点

ステージの制作と難易度を抑えることが大変でした。特に、さまざまな仕掛けをいかに組み合わせてステージを作り上げるか。あるいは敵の配置や動き、コインの並びなどなど……。ゲームを作るよりもバランス調整の方がよっぽど時間がかかっています(汗)。

■今後のバージョンアップ予定

一応ミニゲーム風アクションということなので、これで「おしまい」です。でも、「もっと遊びたいよっ!」という感想もポロポロといただいてたりするので、もしかしたら続きを出すかもしれませんです。
(きのこ)
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フリーソフト
こっくぽっぷん 痛快ころがりふみふみダンゴ虫アクション! (378K)



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