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ベクターソフトニュース - 2000.11.15
作業環境の切り替え 作業環境の切り替え Ver.1.65.50
スタートアップ項目や画面の設定を簡単に切り替えられる環境設定ユーティリティ
Windows 2000/98/95/NT フリーソフト
「作業環境の切り替え」の動作画面
■使い方はプロファイルを選び、[切り替え]ボタンをクリックするだけ

Windowsの起動環境を簡単に切り替えることができるソフト。Windowsの起動と同時にタスクトレイに常駐するようなソフト(スタートアップアイテム)はリソースを消費するにもかかわらず、作業目的によっては不要なものもある。しかし、作業に応じて個別に終了したり起動させたりするのは煩わしい……。そこで、目的に応じたアイテムの組み合わせをプロファイルとして登録しておき、プロフェイルの設定で起動環境を簡単に切り替えられるようにしたのが、この作業環境の切り替えだ。

スタートアップアイテム以外にも、アクティブデスクトップの使用/不使用、Windows操作時のアニメーション表示の使用/不使用の指定、壁紙やディスプレイの設定(スクリーンサイズと色数)を組み合わせて登録できるようになっている。

動作モードには「アプリケーションモード」「CD-R/RW作成時モード」「標準」の3種類がある。アプリケーションモードには最高15種類までのプロファイルを登録することが可能で、作業目的に応じて個々のスタートアップアイテムを起動する/しないを指定できるほか、レジストリに登録された起動情報も制御できる。CD-R/RW作成時モードでは、スクリーンセーバやタスクスケジューラの機能を停止できるほか、エクスプローラの代わりに他のランチャを使ったり、使用するライティングソフトを登録して、Windowsの起動と同時に起動させるといった指定が行える(CD-R/RW作成時モードを使用するにはライティングソフトがインストールされている必要がある)。標準モードは、完全に初期の状態(すべてのスタートアップアイテムを起動する)に戻すためのものだ。

起動環境を一時的に切り替えたあと元に戻す手間を省くため、アプリケーションモードとCD-R/RW作成時モードでは、Windowsの終了/再起動時に自動的に以前の環境に戻すためのオプションが用意されている。特にCD-R/RW作成モードの場合は、標準モードまたはアプリケーションモード(の任意のプロファイル)のいずれかを選択して環境を復元できるようになっている。

さらに、高度な設定としてCONFIG.SYS/AUTOEXEC.BATの切り替え、スタートアップ/レジストリに登録されていないプログラムの起動などの指定も可能だ。

reviewer's EYE 使い方はプロファイルを選んで[切り替え]ボタンをクリックするだけという手軽さだが、それよりもっとうれしいのはプロファイルの設定自体が簡単なことだ。あらかじめ「無効にするスタートアップアイテムの指定」というリストにスタートアップアイテムが登録されているので、そこから起動したいものだけチェックマークを外せばいいし、レジストリ項目の場合もオプションを設定すれば自動的にリストアップしてくれる。この方法なら、項目をいちいち登録しなくていいので楽。どんなソフトが起動しているのかわからないない初心者でもソフトの恩恵を受けられる。

なおレジストリの場合は、スタートアップアイテムとは逆に起動したくないものにチェックマークを付けるようになっている。操作は逆になるが、安全性の面から見て理にかなったやり方といえると思う。弱点をいえば実際に設定を切り替えるにはWindowsの再起動が必要だという点だが、これはWindowsの問題だから致し方ない。

実は、筆者はこのソフトの存在をはじめて知ったのだが、もっと有名になってもおかしくないツールだと思った。考えてみれば、MS-DOSの時代はゲームひとつプレイするにもソフトに応じたCONFIG.SYSやAUTOEXEXC.BATファイルを用意して使い分けるのは当たり前だったし、Macintoshには機能拡張マネージャという同種の機能がOS自体に付属している。状況に応じて環境を変える方が当たり前ともいえるわけだ。

常駐ソフトが増えてリソース不足や実効パフォーマンスの低下に悩んでいるWindowsユーザには大きな力になってくれそうだ。
(福住 護)


スクリーンショット》 スタートアップアイテムのリストから起動したくないものを選ぶ
スクリーンショット》 スクリーンサイズや壁紙もプロファイルごとに指定することが可能だ
スクリーンショット》 CD-R/RW作成時も一発で最適な環境で再起動できる
スクリーンショット》 作業環境の切り替え独自のスタートアップを設定することも可能だ


【作 者】 のぶきち さん
【作者のホームページ】 http://www5a.biglobe.ne.jp/~nobukich/index.htm
【補 足】 11月14日現在の最新版はVer.1.70.55β2。作者のホームページからダウンロードできる
ソフト作者からひとこと
■ソフトを開発しようと思った動機、背景

常駐ソフトを無効にするのに、昔は手作業で行っていたのですが、途中から面倒くさくなったんですよ。そこで簡単にできるツールでもないかなと探して使っていたのですが何となく自分に合わなかったのと、プログラミングの勉強がてら作ってみようと思ったのがきっかけでした。

■開発中に苦労した点

Windowsの終了時や再起動時に変更された環境を元に戻す機能の実現でした。この機能のためだけに終了を関知するようなソフトを常駐させるのではほかのソフトを無効にする意味がないし、本当にどうしようかと思いました。一時この機能自体やめちゃおうかなとも……。うまく使用すると便利な機能なので、ぜひとも有効に活用してください。

■ユーザにお勧めする使い方

このソフトの用途自体結構特殊なものだと思うので何ともいえないのですが、メモリをたくさん使用するソフトを起動する際にこのソフトを使用すると便利だと思います。

■今後のバージョンアップ予定

基本的にはバグ修正になりますが、まだWindows 9x系を使用している方が多いようなので機能の改良もそちらを優先的に改良していきたいと思っています。
(のぶきち)
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