ベクターソフトニュース - 2000.11.11

	Ratsel 2　Ver.1.0 ブロックを押したり消したりしてステージの花を取ってゆくファンタジックなパズルゲーム ■Macintosh PPC　■シェアウェア

	■グラフィック、サウンドともになかなかかわいらしい 地上に堕ちた天使の女の子を喜ばせようと、魔法使いのレーツェルくんとアルトシュタインくんがプレゼント用の花を取る、というかわいらしいストーリーのパズルゲーム。プレイヤーはマウスでキャラを操作して、ブロックを消したり動かしたりしながら花を取り、ステージ上のすべての花を取ると扉が開く。最後にキャラをその扉まで無事連れてゆくことができればステージクリアとなる。用意されたステージは全16面。好みのステージからプレイすることができる。 キャラにできるのは、 左右とひとつ上のブロックへの移動 梯子を使っての昇り降り ブロックを押すこと 左右斜め下のブロックを消すこと の4種類。しかし、ステージ上のすべてのブロックを消したり動かしたりできるわけではない。固定されて動かせないブロックや、通常は消せるが、上にブロックが積まれているために、消すことができないものなどがある。ステージは、種類の異なる複数のブロックが複雑に配置されているため、花を取るだけでなく、取ったあとに扉まで辿りつくことをあらかじめ考えて足場を作っておくことがポイントとなる。キャラがとれる行動は、マウスポインタを周辺ブロックに合わせることでわかるようになっており、可能なアクションに応じてマウスポインタの形が変わる。 2種類のキャラができることはほぼ同じだが、一部働きが異なる点もある。アルトシュタインくんは、レーツェルくんより力が強く、2個続きのブロックを押せたり、消したブロックが2個続きなら一度に消してしまうことができる。レーツェルくんは、2個続きのブロックは押せないし、2個続きのブロックも1個しか消せない。登場するキャラはステージごとにが決められているため、その特性に応じて操作することが大切だ。 なお、現在作成中という「Ratsel2 StageEditor」を使えば、オリジナルステージの作成も可能になる予定。 ●

	青空にぽっかり浮かんだ鯨が背中から虹を噴いていたり、海中にクラゲが漂っていたり、はたまた小雨の中をカエルがバイオリンを奏でていたりと、幻想的なグラフィックが印象的だ。また、美しいグラフィックに合わせて流れるBGMも心地よい。キャラの動きも非常に愛らしく、ビジュアルだけでも楽しめる。特に今回のバージョンで新しく加わったアルトシュタインくんが動く際、背中のネジが回るのがカワイイ。 なにより、最初にルールを覚え込まなくても、直観的に操作できる点がうれしい。キャラが移動できるときにはマウスポインタが靴の形に、消せるブロックには消しゴムの形に変わるのだ。したがって、いきなりプレイしはじめても操作に迷うことはない。もちろん面をクリアするためにはたっぷり迷うが……。 もうひとつの楽しみが、カスタマイズ可能なマップである。前バージョン同様、専用のステージエディタが、このバージョン用にも公開される予定だ。作者のホームページでは、そのステージエディタを使ったユーザのオリジナルマップも公開されるという。公開されたマップを追加すると、さらに遊べるというわけだ。 気軽にプレイできるので、一度試してみてはいかがだろうか。 （フェムス・安藤 しょうこ） 《スクリーンショット》　押したり消したりできるのが木箱。レンガは消せるが動かせない。石は消すことも動かすこともできない。また、一度消したブロックは元には戻らない 《スクリーンショット》　身動きがとれなくなったレーツェルくん。時間制限はないが、花をすべて取っても、扉まで辿りつけないとそこで終わり。なお、直前の行動は最大100回まで取り消せる 《スクリーンショット》　もう一人のキャラ、アルトシュタインくん。力の強いアルトシュタインくんは大きな木箱もぐいぐい押せる 《スクリーンショット》　全16面あるマップのセレクト画面。何度でも好きなステージで楽しめる 《スクリーンショット》　初期設定では、キャラのスピードを4段階から設定できる 【作　者】 Zauberkraft Software　さん 【作者のホームページ】 http://www.Zauberkraft.net/ 【補　足】 未登録の場合は、起動時に送金・登録をお願いするダイアログが表示されるが、機能制限は一切ない

	■ソフト開発について Ratselの開発が終わったあと、いろいろ次回作を考えていましたが、アイデアを考えている間に、気がつくとRatsel2になっていました（最初はRPGやRatselとは違うパズルを作る予定だったのですが……）。 ■開発中に苦労した点 Ratsel2なら、Ratselのデータが所々で使えるから、作成で楽ができるかと思ったら、とんでもなく甘い考えだったことを、制作を始めてすぐに気づかされたと、プログラム担当・Gilrum とグラフィック担当・Alphaがともに言っていました。ちなみに、この文章を書いてる私はデバックと面作成が主だったので二人ほど苦労はしませんでしたが、横から見ていたところ、プログラムについては2×1の大きなブロックの処理に相当苦労していたようです。グラフィックについてはグラフィックパターンを4パターンから8パターンに増やしたため、これまた苦労していました。また、Ratsel2はプレイ中にBGMが流れるようになったため、たなべんにも苦労をかけてしまいました。 ■Ratselの特徴 Ratsel2は「お花」を取ってゴールへ向かうという前作と同じタイプのゲームですが、前作を知らなくても、気軽にプレイしてもらえると思います。また、前作同様、面エディタソフト「StageEditor」を用意しますので、オリジナル面の作成なども楽しんでくれるとうれしいです。皆様の作った面データを募集および配布なんてことも行いたいと考えています。 ■今後のバージョンアップ予定 いまのところ予定はないですが、バグが見つかったために修正によるバージョンアップなんてことにならないよう祈っています。 （Zauberkraft Software）
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