その他のコンテンツ
ちょい読み!
コミック
SELECTION


ベクターソフトニュース - 2000.11.08
HFR HFR Ver.1.20
自由曲面やメタボールもサポートする高機能3Dモデリング&レンダリングソフト
Windows 2000/98/95 シェアウェア
「HFR」の動作画面
■メイン画面は三面図とパースビュー(右上)という構成

高度な機能を備えた3Dモデリング&レンダリングソフト。自由曲面やメタボールを用いた、複雑で有機的な形状のモデルを作成できるのに加え、強力なアトリビュート機能、テクスチャマッピング機能によってリアルな質感を演出できる。

メイン画面の構成は、三面図と透視図(パースビュー)を同時に表示して編集作業が行える、3Dモデリングソフトではおなじみの4分割方式。モデリングは、面や線を集めて物体を構成してゆく。曲面の定義には自由曲面を用いることができるため、形状定義の自由度はかなり高い。さらに、メタボールを用いたモデリングも可能で、“有機的”でなめらかでな曲面を持つ物体を容易に作成することができる。

物体を構成するオブジェクトは階層構造で管理されており、個々のオブジェクトの関係は「ブラウザ」ウィンドウに表示される。このブラウザウィンドウのユーザインタフェースは「不要な部分を隠し、必要な部分だけを詳細に見ることができる」仕様になっており、なかなか優れている。

物体の質感を決定するアトリビュート機能も豊富で、さらにテクスチャマッピング機能も強力。例えば、レイヤを用いてひとつのオブジェクトに多重的なマッピングを施すことができるなど、かなり高度な機能を備えている。物体のイメージを決定するのに大切なもうひとつの要素である光源定義では、複数光源の利用が可能で、さらに光線を目に見えるように表現する可視化光線や、エリアライト機能、物体のフォーカスを決定する被写界深度機能なども用意されている。

レンダリングはレイトレーシング法を用いて別ウィンドウに表示する。そのためレンダリング結果を横に表示したままの状態で編集を続けることができるほか、編集ウィンドウのパースビュー内にレンダリングイメージを表示することも可能だ。パースビューの表示方向は、マウスでドラッグすることですばやく回転させることができるので、最終結果のイメージを決定するのも簡単だ。

編集結果は、HFR独自形式での保存はもちろん、Direct3DのXファイル形式へのエクスポートも可能だ。

reviewer's EYE この種の3Dモデリングソフトは、説明書きを読むだけでも難解な単語が多く、初心者はつい敬遠しがちである。実際、このHFRの場合でも、自分が思うような物体をゼロから作成するためには、覚えなければいけないことも多く、正直いって「難しいソフト」であることにはかわりない。

ただ、パワーアップした最近のパソコンの実力を発揮させるためには、3Dモデリングは格好の題材であることも確かだ。幸いにしてこのHFRには、付属してくるサンプルがかなり豊富で、それらを見ていくだけでも楽しめるし、特にパースビューからモデルを回転させ、レンダリングするだけであれば、誰でもできる程度に操作は簡単だ。もちろんその結果として得られるイメージは、実感にあふれた高度なものであり、十分なクォリティを保っている。

本格的に使うにはある程度の予備知識は必要とされるとはいえ、このHFRをもとにして3Dモデリングの楽しさを体験してみるのもまたよいのではないだろうか。
(天野 司)


スクリーンショット》 ブラウザウィンドウ。オブジェクトが階層構造で管理されていることがひとめで見てとれる
スクリーンショット》 レンダリングイメージは別ウィンドウで表示される
スクリーンショット》 編集画面のパースビュー内にもレンダリングイメージを表示できる
スクリーンショット》 メタボール機能も備える。これはVer.1.20から追加されたもの


【作 者】 HF さん
【レジ作品番号】 SR016684
【補 足】 試用期間中はデータの保存を行うことができない
ソフト作者からひとこと
■ソフトを開発しようと思った動機、背景

個人でも高価な市販ソフトのように高機能な3D CGソフトを作れないだろうか、と思い、開発をはじめました。すぐには無理でも、少しずつそのようなソフトに近づいていき、いつかは超えてやろうなどと考えています。

■開発中に苦労した点

このソフトを作りはじめたとき、私は3D CGを作るクリエーターとしての経験はほとんどなかったので、クリエーターの方の望む機能や操作性はどのようなもので、それを実現するにはどうすればよいのか等で悩みました。いまでは自分でも時々3D CGを作っていますが、やはり他のクリエーターの方の意見はこれからソフトを作っていく上で非常に参考になると思います。もし、みなさんが「こういう機能があったら」とか「ここがこうだったら」というような要望や意見がありましたら、ぜひ教えてください。

■ユーザにお勧めする使い方

物を創る喜びを味わえる、というのは大げさかもしれませんが、実際、3D CGを作るという作業はすごく楽しいことですし、それが完成したときはうれしいものです。趣味として個人的に楽しんだりするのもいいと思いますし、今ではインターネットで簡単に自分の作った作品を他人に見てもらったり評価してもらったりできますから、まだ3D CGを作ったことがない方もぜひ一度経験してみてください。

■今後のバージョンアップ予定

しばらくはモデラーやレンダラーに新しい機能を追加していくことを中心に開発を進めたいと思っています。そしていつかは3D CGアニメーションを作れるようにして、より高機能なソフトにしていきたいです。
(HF)
go! download
上で紹介したソフト(およびその関連ソフト)のソフト詳細ページにジャンプします。ソフト詳細ページからリンクされたダウンロードページでソフトをダウンロードできます。ソフト詳細ページには、作者データページへのリンクもあります。

現在公開ファイルがありません


会社情報 | インフォメーション | はじめて利用される方へ | プライバシーポリシー | 免責事項
個人情報保護方針 | 利用者情報の外部送信について
(c) Vector HOLDINGS Inc.All Rights Reserved.