その他のコンテンツ
ちょい読み!
コミック
SELECTION


ベクターソフトニュース - 2000.10.14
TypeBiginFinal TypeBiginFinal Ver.2.5.0r9
ホームポジションから、ことわざ、百人一首の入力までマスターできるタイピング練習ソフト
Macintosh フリーソフト
「TypeBiginFinal」の動作画面
■画面はシンプルで見やすい。モノクロ表示や、サウンドなしなども選択できる

ローマ字/英字の入力がマスターできるタイピング練習ソフト。ホームポジションから単語のタイプ練習、ゲーム仕立ての長文練習まで、基礎から実践的なタイピングまでをしっかりと学べる構成となっている。テンポのよいBGMは、単調になりがちなタイピング練習を楽しく演出する。

タイピングの練習メニューには「タイプ基本練習」「ポジション練習」「タイプ訓練」「速打ちゲーム」「文章入力ゲーム2」の5種類が用意されている。「〜練習」という二つはタイピングの基本を学べるメニュー。「タイプ基本練習」は、詳細な解説とタイプ練習の3ステップで構成されており、キーに指を置く位置から各指が担当するキーまでを身につけられる。「ポジション練習」は、左右の指を上・中・下段に分け、それぞれを個別に練習できる。練習が終わると、苦手なキーを診断してくれる。

「タイプ訓練」では「ことわざ辞書」「アメリカ州名辞書」「パソコン用語辞書」といった辞書別にタイプ練習が行える。1回の練習には各辞書の中から20単語が出題され、練習中にタイプミスのあった単語を集中的に復習できるようになっている。辞書はあらかじめ8種類が用意されており、切り替えて使用できる。既存の辞書に対して単語を追加することができるほか、オリジナル辞書を作成することも簡単だ(辞書はSimpleTextテキスト書類形式で作成されている)。なお、「タイプ基本練習」「ポジション練習」「タイプ訓練」の3種類のメニューでは画面上にキーボードが表示され、次にタイプするキーをわかりやすくハイライト表示する。

「速打ちゲーム」「文章入力ゲーム2」は、ゲーム的な感覚で楽しみながらタイピング速度・精度を上げることを目的にした練習メニュー。「速打ちゲーム」では、英字一文字・二文字、平仮名一文字・二文字の4種類のサブメニューがあり、画面に次々と表示される文字を正確に速くタイピングしてゆく。

「文章入力ゲーム2」は、コンピュータ相手にタイピングで対戦を行う。長文を速く正確にタイプしてゆくことで相手にダメージを与えるという、格闘技ゲームのような内容だ。一人30秒ずつの1分間が1ターンで、ユーザ/コンピュータが交互にタイプを行ってゆく。連続して正確なタイプが続くと「コンボ」となり、コンボ数を増やすと、敵に大きなダメージを与えることができる。勝負は、相手のHPか自分のHPが完全になくなるまで、もしくは「やめる」ボタンを押すまで続く。初期値で設定される長文辞書には「百人一首」が使われているが、ふだん馴染みがないぶん、5段階で設定できる難易度を「易」にしても結構難しい。辞書は百人一首のほかに「手紙文」が用意されている(オリジナル辞書も作成できる)。

「タイプ訓練」「速打ちゲーム」「文章入力ゲーム2」では、練習後に総タイプ数、タイプ速度、総合得点などで練習成果を評価してくれる。「文章入力ゲーム2」ではハイスコア表示もある。ローマ字表記は1字(入力)ごとに個別に設定できる。豊富なメニューで、初心者から上級者まで幅広く対応するタッチタイピング練習スタックだ。

reviewer's EYE 実力に合わせて選べるメニュー、切り替え可能な辞書と、柔軟性のあるきめ細かな作りに好感が持てる。ただ、ひたすら入力してタイピングの速度を競うだけでなく、順を追って学習できる構成になっており、超初心者からタッチタイピングを極めたい人にまで幅広く対応する。

環境に合わせてカラーとモノクロ表示やサウンド、アニメーションのON/OFFといったシステムの構成が切り替えられる点もうれしい。ある程度タイピングを覚えてしまうまでは、やはりカラー表示もサウンドもほしいが、逆に相当なスピードを要する「文章入力ゲーム2」などでは、カラー表示やサウンドはパフォーマンスを低下させることになる。必要に応じて細かな設定ができるのはありがたい。

強いて難点を挙げるとしたら、「文章入力ゲーム2」での百人一首辞書だろうか。大変興味深いものではあるが、できれば上の句と下の句を分けて表示するか、または改行して表示してくれれば、より見やすいのではないだろうか。同様に、アルファベットもスクロールではなく、幅を広くとってフィールドを固定した方が見やすくなると感じた。
(フェムス・安藤 しょうこ)


スクリーンショット》 タイトル画面。用意された練習メニューは全部で5種類だ
スクリーンショット》 タイプ訓練の画面。表示されている辞書は3種類だが、他の辞書に切り替えられる
スクリーンショット》 速打ちゲームでの評価。サブメニューごとタイプ速度や得点、アドバイスが表示される
スクリーンショット》 文章入力ゲーム2の画面。レベルは「難易度 易」から「特上」までの4段階に加え、オリジナルの難易度も設定できる
スクリーンショット》 文章入力ゲーム2実行中の画面。3本表示されるバーは、上が自分のHP。一番下が相手のHPを表す。真ん中のバーは残り時間


【作 者】 マヤソト さん
【作者のホームページ】 http://homepage1.nifty.com/mayasoto/
【動作に必要なソフト】 HyperCard 2.2.1以降
ソフト作者からひとこと
TypeBiginFinalは最初、ボクが個人的にタイプ練習をしたくて、いろいろなソフトを比較検討していたのですが、当時中学生だった自分にとって市販ソフトは値段的に高価なものばかりだし、ボクの持っていたPerfoma 630ではどうにも力不足なソフトが多く、有能なオンラインソフトも多々あったのですが、どうせなら自分で作ってしまおうというコトで作りはじめました。

とりあえず自分用に完成したので、どうせ作ったのなら公開してみようと思い、ネット上で公開したところ、いろいろな方からの意見・感想メールをいただき、改良に改良を重ねて現在に至ったのです。このソフトは遅いMac上で作られたので、古い機種でも十分な実力を発揮できるのが特徴です。タイプ練習をしたいけど、自分のMacじゃツライものがある、という方にオススメしたいです。
(マヤソト)
go! download
上で紹介したソフト(およびその関連ソフト)のソフト詳細ページにジャンプします。ソフト詳細ページからリンクされたダウンロードページでソフトをダウンロードできます。ソフト詳細ページには、作者データページへのリンクもあります。

現在公開ファイルがありません


会社情報 | インフォメーション | はじめて利用される方へ | プライバシーポリシー | 免責事項
個人情報保護方針 | 利用者情報の外部送信について
(c) Vector HOLDINGS Inc.All Rights Reserved.