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ベクターソフトニュース - 2000.10.07
フォン太 フォン太 Ver.3.20
カッコいいロゴやボタンを手軽に作成できるソフト
Windows 2000/98/95/NT シェアウェア
「フォン太」の動作画面
■このようなロゴも簡単な操作で作ることができる

ホームページ掲載用のロゴやボタンなど、凝ったデザインのものを簡単な操作で作成できるドロー系の画像編集ソフト。さまざまな種類のエフェクト(効果)が用意されており、これらの組み合わせによって、カッコいいデザインを実に手軽に手に入れることができる。

フォン太の基本的な操作は、描画ツールを使ってテキストを含む図形を配置し、それぞれの図形オブジェクトに対して効果を与えてゆくというもの。オブジェクトの重ね合わせや拡大・縮小、変形などの編集はもちろん自由に行うことができる。図形には四角形、円、多角形、星形、テキストなどに加え、直線、ベジェ曲線、手書きなどの線図形が用意され、ツールパレットから選択して使用できる。多角形図形やテキスト図形などを線図形化することも可能で、線図形に対してはノードを選択・編集することで、より自由なデザインを実現できる。

オブジェクトに対する効果設定は、各オブジェクトのプロパティを編集して行う。プロパティには「一般」「マクロ」「テキスト」「形状」「外形」の5種類があるが、なかでも大きなポイントとなるのが、図形の描画内容を決める「マクロ」(描画マクロ)だ。描画マクロには「塗り(ボカシ)」「エンボス」「べベル」「切抜き」「金属風」など、それ単独でも十分に凝った内容の効果が用意されているが、これらを複数、組み合わせて使用することで、複雑でおもしろい効果が得られる。さらに、各マクロの持つ塗り方法や不透明度、照明設定などのプロパティを細かく調整すれば、効果のバリエーションは無限といってよいほど。マクロの組み合わせは「スタイル」としてあらかじめ数多くの種類が登録されており、その中から好みのものを使用できるほか、オリジナルの組み合わせを新規にスタイル登録したり、クリップボード経由で一時的に他のスタイルを流用することも可能だ。

描画マクロ以外のプロパティでも、例えば「形状」では、多角形図形の角数、角のRなどを、また「テキスト」では文字の描画方法(一括描画/文字単位で先頭から描画/文字単位で末尾から描画)などを設定することが可能で、設定できる項目は多岐にわたる。

色の変更はフルカラーパレットから選択でき、さらにWeb用として作成するときに便利な216色+16色のパレットも用意されている。さらに、単色塗りだけでなく、グラデーションも簡単に設定できる。グラデーションもあらかじめ複数のスタイルが登録されているほか、オリジナルのグラデーションを登録することもできる。

画面は、実際にオブジェクトを編集するメインウィンドウのほかに、プロパティウィンドウとパレットウィンドウから構成される。プロパティウィンドウは五つのタブを持つが、タブ部分をウィンドウ外にドラッグすれば、別ウィンドウとして分離することもできる。対応するファイル形式は、フォン太独自のデータ形式(LGT)のほか、読み込みがBMP/JPEG/PNG、書き出しがBMPだ。Susie Plug-inもサポートしており、プラグインを使えば、他の形式の画像を読み込める。

reviewer's EYE 非常によく作り込まれたソフトで、上記の記事分量では十分に説明しきれないほど強力なソフトだ。

実際に使ってみた第一印象は、多機能な市販のソフトがなかなか使いこなせない向きにはかなり有効なソフトではないだろうか、ということ。筆者も、ロゴを作る際にはPhotoshopやIllustratorなどを組み合わせて作っていたが、ソフト自体の機能が使いこなせず、どうも希望した感じにできなかった。それに比べると、フォン太はイメージ通りのもの(あるいはそれに非常に近いもの)が比較的簡単に作れる。移動や拡大・変形などに関して多少のコツはあるように感じたが、それでも操作しているうちに、すぐに理解できるようになるはずだ。

設定できる項目は実に多岐にわたるものの、すぐに使えるスタイルやサンプルも豊富に用意されている。間口の広さと奥の深さを感じさせてくれた1本だ。
(藤田 洋史)


スクリーンショット》 下に見えるのが「図形のプロパティ」ウィンドウ。この画面では3種類の描画マクロを組み合わせている
スクリーンショット》 図形にグラデーション効果を与える。パラメータによってさまざまに変化する
スクリーンショット》 フォントも線図形化すれば、より複雑な形状に編集できる。右側の小さなカラーパレットは、描画パレットの色のプロパティにドラッグ&ドロップして色設定を行える「ドラッグパレット」
スクリーンショット》 数多くのサンプルが含まれる。まずは、これをベースに編集してみるのもよいだろう


【作 者】 小塚 明義 さん
【作者のホームページ】 http://www.ae.wakwak.com/~akozuka/
【レジ作品番号】 SR004240
【補 足】 試用期間は30日間。試用期間中はスタイルの登録個数が制限される
ソフト作者からひとこと
■ソフトを開発しようと思った動機、背景

はじめてホームページを作成しようとしたときに、一番苦労したのがホームページで使用するロゴやボタン画像の作成でした。少しだけ違った画像に変更しようとすると、ボカシやエンボス処理を一からやり直さないといけません。「こんな面倒なことはやりたくない」と思ったのが、フォン太の開発のきっかけでした。

■開発中に苦労した点

フォン太はドロー系とペイント系の両方の性格をあわせ持ったソフトなので、プログラムも2本のソフトを開発するくらいの時間がかかりました。まだまだ追加したい機能は山ほどあるのですが、時間が足りなくてなかなか実現できません。

■ユーザにお勧めする使い方

初心者の方は、豊富なサンプルをもとに、いろいろなパラメータを変更して、遊ぶ感覚でフォン太を使用してみてください。それだけで見栄えのよいロゴ等がサクサク作れますよ。また、Photoshop等のグラフィックソフトでロゴを作成したことのある方は、すぐにフォン太のすばらしさを実感できると思います。そうです、ロゴはこんなに簡単に作れるのです。

■今後のバージョンアップ予定

新しい種類のロゴを作成する機能の追加(描画マクロの追加)や、ビットマップ画像からアウトライン(ベジェ曲線)への変換機能等を追加していく予定です。大きな項目として予定しているのがレイヤのサポートと作図機能の強化です。
(小塚 明義)
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