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ベクターソフトニュース - 2000.10.04
PictBear PictBear Ver.1.00
スクリプトによる描画制御も可能な高機能ペイントソフト
Windows 2000/98/95/NT フリーソフト
「PictBear」の動作画面
■メイン画面。ユーザインタフェースは一般的なもので使いやすい

多彩な機能を備えたフルカラーペイントソフト。豊富に用意された描画ツール、高度なレイヤ機能、各種フィルタ、自動処理が行えるスクリプトのサポートなどなど、さまざまな機能を持つ。高機能ながら使いやすい点も特徴だ。

PictBearのユーザインタフェースは、ツールバーとツールパレットを基本としている。ツールバー上の各種ボタンのデザインやツールパレットの操作方法は、Windows用の一般的なペイントソフトと同等であり、はじめて操作する際でも非常にわかりやすい。

機能は非常に豊富に揃っている。描画ツールは鉛筆や筆、エアブラシなど、数多く用意されている。エアブラシや筆では筆先の太さやぼかし度合いを自由に選択することが可能だ。そのほかにも、ぼかし筆やクローンブラシ、消しゴム、図形描画といった機能が利用できる。編集画面では、現在のマウスカーソル位置だけをスポット的に拡大できるルーペツールなども備える。

サポートするレイヤ機能は高度なものだ。各レイヤの表示/非表示、透明度設定はもちろんのこと、RGB三色分解状態での編集も行える。さらに、マスクやαチャンネルを適用した描画も可能だ。

Undoはメモリの許す限り無制限に行えるほか、回数を指定することもでき、いずれかを選択することが可能だ。

ペイントソフトではあるが、レタッチ機能も強力だ。コントラストや色調整といった基本的な機能はもちろんのこと、エッジ検出やぼかしといったフォーカス調整機能、エンボスやモザイクといった特殊効果フィルタまで用意されている。こうしたフィルタはプラグイン構造となっており、必要に応じてフィルタ種類を追加することができるようになっている。プラグインの作成方法も公開されているので、プログラミングの心得があれば、ユーザが独自のフィルタを作成することも可能だ。

PictBearのユニークな機能として、スクリプトによって描画制御が行える点が挙げられる。このスクリプトは、Pascal言語をベースとした手続き型のプログラム言語で、簡単なループや条件判断、そしてもちろん描画操作を行うことができるようになっている。これを使えば、数式に基づいた描画など、特殊な描画操作も記述できる。

ファイルは独自形式(PBX)のほか、BMP/JPEG/PNG形式での読み込み・保存、さらにICO形式での保存も可能で、自由度が高い。非常によくできたペイントソフトといえる。

reviewer's EYE PictBearはフリーソフトであるが、予備知識なしで使いはじめたら、これがフリーソフトであるとはなかなか信じられないのではないだろうか。それほどまでにこのソフトの完成度は高く、機能、性能は市販ソフトと比較してもほとんど引けをとらないだろう。

Undo時の反応がやや鈍かったり、多数のレイヤを使用すると若干ながら操作が重くなったりするなど、欠点が皆無というわけではない。ただ、これも程度としてはそれほど問題となるレベルではなく、高機能の代償として納得できうる範囲にすぎない。

このソフトの機能だけで、画像加工に必要となるほとんどの操作ができることを考えると、オールマイティな画像加工ソフトとして活用できることは間違いない。
(天野 司)


スクリーンショット》 マウスカーソルの近傍だけを拡大表示するルーペ機能
スクリーンショット》 高機能ソフトの代名詞ともいえるレイヤ機能も備える
スクリーンショット》 スクリプト言語によって、動作を制御することもできる


【作 者】 柏木 泰幸 さん
【作者のホームページ】 http://www2.to/BearFactory/
【補 足】 作者のホームページでは、Ver.1.00β6をダウンロードできる(10月3日現在)
ソフト作者からひとこと
■ソフトを開発しようと思った動機、背景

Windows用のペイントソフト、フォトレタッチソフトを探したのですが、使いやすいものが見つからず、それなら自分で作ろうと思ったわけです。誰にでも使えるよう、クセのない、Windows標準的な操作方法に準じた操作で使用できます。

■開発中に苦労した点

画像処理についての知識はほとんど皆無だったので、いろいろな資料からの情報入手、そして開発には苦労しました。

■フィルタプラグインについて

PictBearのフィルタはプラグインとして提供されています。プラグインはDLL形式で制作されているので、ユーザ自身が追加することができます。また Web上でも多数公開しています。

■スクリプト(PPA)について

PictBearのスクリプトは、Poor-Pascal for Applicationというフリーのスクリプトエンジンを使用しています。PictBearのオリジナルの機能としてスクリプトによる描画があります。マウスなどのポインティングデバイスで描画しにくいイメージも、スクリプトを使えば簡単に描画できます。
(柏木 泰幸)
go! download
上で紹介したソフト(およびその関連ソフト)のソフト詳細ページにジャンプします。ソフト詳細ページからリンクされたダウンロードページでソフトをダウンロードできます。ソフト詳細ページには、作者データページへのリンクもあります。

フリーソフト
PictBear 2.04 レイヤー機能を備えながらも"ちょっと使い"に最適な軽量ペイントソフト (3,526K)

フリーソフト
PictBear Filter Plugin【ブロックフィルタ】 1.10 PictBear 用のフィルタプラグイン ブロック化を行います (23K)

フリーソフト
PictBear Filter Plugin【立体化フィルタ】 1.10 PictBear 用のフィルタプラグイン 立体化を行います (22K)

フリーソフト
PictBear Filter Plugin【マスクフィルタ】 1.10 PictBear 用のフィルタプラグイン マスク処理を行います (81K)

フリーソフト
PictBear プラグイン開発キット 1.10 PictBear 用のプラグインを作成するための開発キットです。 (18K)



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