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ベクターソフトニュース - 2000.09.27
KH IconClipper97 KH IconClipper97 Ver.1.50
アイコン、カーソルの整理を効率的に行える統合管理ソフト
Windows 2000/98/95/NT シェアウェア
「KH IconClipper97」の動作画面
■アイコンテーブルでデータをわかりやすく一括管理できる

アイコン/カーソルをわかりやすく整理できる多機能アイコン管理ソフト。EXE/DLLファイルなどからのアイコンの抽出や、ファイル形式を変換しての保存、複数「デバイス形式」のデータを1本のファイルで保管できる「アイコンテーブル」による管理など、アイコンの整理を効率的に行えるさまざまな機能を備える。Windowsのシステムアイコンを置き換える機能もあり、Windowsの外見を変更するカスタマイズツールとしても使える。

KH IconClipper97の大きな特徴は、複数のデバイス形式(サイズ・色数)に対応し、アイコンの持つ複数のデータを1本のファイルで管理できる点だ。KH IconClipper97の「アイコンテーブル」では、例えば32×32/256色や16×16/16色といった、サイズ・色数の異なるアイコンをそれぞれ整理して1ファイル内に格納する。メイン画面には同じデバイス形式を持つ登録済みアイコンが一覧表示され、デバイス形式を切り替えれば、該当する形式のアイコン/カーソルが一覧表示される仕組みだ。デバイス形式を切り替えても常に同じアイコンを選択した状態なので、わかりやすい(アイコン/カーソルによってはそのデバイス形式ではデータを持たないものもあるが、その場合は網掛けで表示される)。

アイコンテーブルにはアイコン(ICO)、アニメーションアイコン(ANI)、カーソル(CUR)ファイルのデータだけでなく、EXE/DLL/OCX/DRVなどに含まれるアイコンデータを抽出し、登録することも可能だ。登録は、例えばエクスプローラなどからアイコンテーブルにファイルをドラッグ&ドロップしたり、フォルダとファイル形式の指定による一括登録で行える。そのほか、BMP/DIB/RLE、Susie Plug-in対応形式ファイルの読み込みも可能だ。また、他のアイコン管理ソフト使われているICC/ICSといった管理形式にも対応するほか、LZH/ZIP/CABの対応DLLがインストールされていれば、圧縮ファイルからのデータ抽出も行えるなど、ほとんどどのようなファイルからでも簡単にデータを取り出すことができる。

一方、アイコンテーブルに登録したアイコンはICO/CUR/BMPの各形式で保存する。複数データを選択してDLL/LZH/ANIの各形式に書き出すことも可能だ。

アイコンテーブルに登録した各アイコンにはプロパティとして個別にアイコン名、ファイル名を付けて管理できる。ファイル名には一括で連番を振ることも可能だ。実行ファイルから抽出したアイコンには抽出元のファイルに基づいた名前が自動的に付けられる。

KH IconClipper97には編集機能はないが、その代わりにアイコンエディタを登録し、作成や編集を登録ソフトと連携して行うことができるようになっている。エディタは使用する色数に応じて計4種類(2/16/256色の3種類およびBMP形式用)が登録できる。なお、カラーパレットの編集とカーソルのホットスポットの指定はKH IconClipper97にその機能がある。

クリップボードを介して他のアプリケーションとアイコンデータをやりとりするための、アイコンをビットマップ形式でコピーする機能や、逆にクリップボード上のビットマップデータをアイコンに変換してアイコンテーブルに貼り付ける機能も備えている。アイコンテーブルにパスワードロックをかけることもできる。

reviewer's EYE 筆者個人は、アイコンの管理にここまでの高機能が必要と感じたことはなく、KH IconClipper97の魅力を十分につかみきれていないかもしれないが、ひとつのアイコンテーブルファイルの中でアイコンをサイズと色数に応じて整理できるのは便利だと思う。また、Visual Basicで作成した実行ファイルのように内部構造の詳細が不明な形式についても1バイトずつ解析して抽出できるなど、とにかくありとあらゆるファイルからアイコンを取り出してしまえるパワフルさを重視する人もいるだろう。クリップボードによるデータのやりとりなどは、アイコン関係で多くのソフトを送り出している作者ならではの配慮を感じる。

用途から見て、決して万人向けとはいえないだろうが、アイコンデザイナーやオンラインソフトの作家の方々のように、たくさんのアイコンを管理しなければならない人にとってはとても助かるソフトだろう。

シェアウェア登録を行うと、同じ作者のアイコンエディタ「KH IconStudio98」についても同じパスワードで利用できるのも見逃せないところだ。

多彩な機能を持つが、操作性が高く、実際に使ってみてわかりにくいといったことは感じなかった。
(福住 護)


スクリーンショット》 フォルダとファイルタイプを指定してのデータの一括取り込みも可能
スクリーンショット》 パレットエディタを使って配色を変更できる
スクリーンショット》 Windowsシステムのアイコンを置き換える機能もある
スクリーンショット》 機能は数多いものの操作性は高い。複数のデータをまとめてDLLファイルに書き出したり、LZHファイルとして保存することも可能だ


【作 者】 橋本 孔明 さん
【作者のホームページ】 http://hp.vector.co.jp/authors/VA007769/
【レジ作品番号】 SR001500
【補 足】 試用期間は2週間。試用期間中は1本のアイコンテーブルファイル内には、20個までしかデータを保存できないなどの機能制限がある
ソフト作者からひとこと
■ソフトを開発しようと思った動機、背景

プロトタイプを制作したのは中学のころだったのですが、そのころアイコンを収集するためのソフトウェアを探していました。あるにはあったのですが、シェアウェアで(当時の自分としては)高価だったり、いまいち使用感なども満足できるものではなかったため、それならばと自分で開発しはじめました。

■開発中に苦労した点

特に苦労したのはDLLファイルの書き出し機能でしょうか。ファイル構造の資料を集めるのが大変でした。また、「できるだけ簡単に操作できる」ということを主眼にしているため、それの実現にもいろいろ試行錯誤しています。 当時の自分はまだスキル不足な点が多く、プログラムを書くという、それ自体にも結構苦労がありました。

■ユーザにお勧めする使い方

基本的には、ダウンロードしてきたアイコン集を1ヵ所に集めておき、フォルダ検索で一気に読み込んで一覧するという使い方になるでしょう。その後、システムアイコン用に使う場合は、気に入ったアイコンをピックアップしてDLL形式で書き出すなど、いろいろ活用できると思います。

■今後のバージョンアップ予定

新版でも、僕のソフトウェアのモットーである「簡単な操作性」を損なわないよう、主に付加価値を高めていきたいと考えています。現在、「KH IconClipper2000」をまったく新しく作り直しているのですが、学校の関係などでなかなか時間がとれず苦労しています。
(橋本 孔明)
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