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ベクターソフトニュース - 2000.09.23
O's Address O's Address Ver.1.00
データ入力・編集作業の軽減に徹底的にこだわった住所録ソフト
Windows 2000/98/95 シェアウェア
「O's Address」の動作画面
■シンプルな画面構成で使いやすい住所録ソフト

わかりやすいインタフェースが特徴の住所録ソフト。データの入力や編集に関する作業を可能な限り軽減し、ユーザが“楽に”継続利用できるよう配慮されている。また、必要な入力項目を少なくしながらも、データを有効に活用できるよう「分類」「関連」という概念を導入している点も特徴だ。

O's Addressは、非常にシンプルな画面構成の住所録ソフト。人物(団体)情報として入力する項目は名前、住所、電話番号、E-Mailアドレスなど、必要最小限に抑えられている。操作も画面同様にシンプルで簡単。例えば、データの新規登録の際には【Insert】キー(またはツールバーの[登録]ボタン)を押すだけでダイアログがポップアップし、ここで名前とよみを登録する。データ登録のために必要な作業は最低限これだけで、電話番号や住所などの情報はあとから追加してもよい。しかも名前の入力時によみを自動的に入力してくれるため、誤変換や修正がなければ、入力するのは名前だけですむ。住所と郵便番号では、どちらか一方のデータを入力すれば、他方のデータに変換し、自動的に入力可能な状態にしてくれる。E-Mailアドレス、ホームページURLは複数を登録することが可能だ。

O's Addressのユニークな点に「分類」と「関連」という概念がある。一般に住所録ソフトでは、複数の分類にまたがって所属する人物(団体)を効率的に管理することに対してあまり考慮されていなかった。例えば、同級生だが仕事上のつき合いのある会社の社員という人物の場合、「同級生」「仕事」という二つの分類で二重登録されることが多かった。O's Addressでは、人物情報の中に「分類」という項目を設けることで、効率的な管理が行えるよう考えられている。「分類」にはあらかじめ「個人」「法人」「仕事関係」など7種類が登録されており、ここから選択して追加できるのはもちろん、ユーザが自由に新しい「分類」を作成することも可能だ。「分類」を追加すると、メイン画面の「あ」「か」「さ」などのよみのタブに、追加した「分類」のタブが新たに表示される。人物情報欄で該当する「分類」項目にチェックが付けられた人物が、その「分類」に一覧表示される。タブをクリックすれば、いつでも簡単に特定の「分類」に所属する人物を参照できるようになるわけだ。

もうひとつの「関連」は、特定の人物と関連する人物・会社などをリンクで結びつけるというもの。例えば、A、B、Cの3人がDという人の友人の場合、A、B、Cの人物情報の「関連」項目に「仲間:D」と登録しておくことで、A、B、Cいずれのデータ画面からでも、ダブルクリックだけでDという人物のデータを呼び出せる。複数の人物データから特定の人物データを簡単に参照することができ、しかも参照されるデータは1件だけ登録されていればよい。「関連」項目も「分類」と同様に、「勤務先」「実家」「学校」など15種類が登録されており、このほかにもユーザが自由に追加できる。「分類」「関連」ともに特定の人物に対して複数を設定できるのはいうまでもない。

そのほかにも、使いやすい検索機能、プレビューや両面印刷が可能な印刷機能、CSVファイルによるデータのインポート/エクスポート機能などがある。常駐させることも可能で、常駐させておけば、クリックひとつでいつでもすぐに登録作業に入れる。

reviewer's EYE かなり使いやすいソフトだという印象を持った。【Insert】キーを押していくだけで次々と新規入力ができ、しかもそこで表示されるダイアログでは「名前」と「よみ」しか入力しないというのはかなり新鮮な感覚だった。タスクトレイに常駐させておけば、いつでもすばやく新規入力ができるので、モバイル向けともいえるだろう。特定人物を複数の「分類」にまたがらせることが簡単にできて、さらに新たに「分類」を追加すると、その「分類」のタブが勝手に増えてゆくというのもうれしい。「関連」リンクによる参照先ジャンプという考え方もよいと思う。

データの入力に必要な作業を少なく、また心理的な負担を低くしながら、登録されたデータは徹底して効率よく、また有機的に活用しよう、という作者の姿勢が見てとれた。
(藤田 洋史)


スクリーンショット》 人物情報の新規登録時に表示されるダイアログ。名前だけを入力する。よみは自動的に入る
スクリーンショット》 常駐起動も可能。タスクトレイからいつでも登録動作に入れる
スクリーンショット》 右クリックで「分類」を追加。「分類」を追加すると、タブが新たに作成される
スクリーンショット》 「関連」項目と人物を関連付けするダイアログ
スクリーンショット》 印刷では、プレビュー、両面印刷が可能


【作 者】 小沼 雄一 さん
【作者のホームページ】 http://ospage.com/
【レジ作品番号】 SR01971
【補 足】 試用期間は30日間
ソフト作者からひとこと
O's Address開発の構想は古く、7年ほど前にさかのぼります。当時、DOS版のスケジュールソフト「おかる」の開発が一段落し、おかると連携できる住所録ソフトを作りたいと考えはじめました(当初は「おじゅう」という名前でした)。実際は構想だけでなかなか開発には至らなかったのですが、Windows版のおかるのバージョンアップが落ち着いたころから、暇を見つけて少しずつコーディングをはじめました。

住所録ソフトというものはとにかくデータの入力が面倒で「名前」「電話番号」「住所」……と無数の入力欄が画面に並んでいるだけでうんざりしてしまいます。私自身はできることなら一生使いたくないジャンルのソフトなのですが、年に一、二度はどうしても必要な状況に追い込まれます。

そんな厄介な住所録ソフトを作るにあたって、できる限りデータ入力をスムーズにできるようにすることを心がけました。テーマは『いかに脳味噌を使わずに使えるようにするか』です。一覧性を重視すればどうしても画面は繁雑になってしまいますが、「関連」という住所録ソフトでは新しい概念を導入することによって「勤務先」「勤務先電話番号」「勤務先住所」などの項目を駆逐することに成功しました。また、複数の「分類」に所属させることができるようにするなど、他のソフトには見られない工夫もしています。

もちろんおかるとの連携も忘れていません。現バージョンでもおかるのデータからO's Addressの住所データを表示させることができるようになっていますが、開発中の新おかるではさらに有機的にデータを連携活用できるようにする予定です。
(小沼 雄一)
go! download
上で紹介したソフト(およびその関連ソフト)のソフト詳細ページにジャンプします。ソフト詳細ページからリンクされたダウンロードページでソフトをダウンロードできます。ソフト詳細ページには、作者データページへのリンクもあります。

シェアウェアプロレジ・シェアレジ(1,188円(税込))
O's Address 4.11 いきなり使える、長く使える、住所録ソフト (3,790K)



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