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ベクターソフトニュース - 2000.08.23
CLips CLips Ver.2.00
クリップボード拡張、定型文入力機能、ランチャ機能などを備えた文字列入力支援ソフト
Windows 2000/98/95 シェアウェア
「CLips」の動作画面
■クリップボードの履歴は最高100個まで記録できる。簡単な履歴の編集も可能

クリップボード拡張と定型文入力の二つの機能を中心とした文字列入力支援ソフト。テキストファイルの内容を定型文として取り込んで簡単に再利用ができるほか、リストされた文字列に対して、全角←→半角などの文字列変換を行うことも可能だ。ドラッグ&ドロップで実行可能ファイルを登録することにより、プログラムランチャとしても使える。

CLipsのメイン画面には[0]から[9]までの数字の付いた10個のタブを持つウィンドウがある。このうち[0]はクリップボード拡張用に固定で割り当てられており、[1]〜[9]はユーザ設定で定型文入力/ランチャ用に使用できる。

クリップボード拡張は、クリップボードの履歴を最大100個まで記録し、再利用できるもの。途中に改行が入った複数の行も、改行を含めたまま1個の履歴として記録できる。また、この複数の行から改行を取り除き、各行をそれぞれ1個の履歴に「展開」して保持することも可能だ。

定型文入力は、あらかじめ登録しておいた文字列を呼び出し、他のアプリケーションに貼り付けられる機能。定型文データは、1行を1データとして保存したテキストファイルから読み込んで使用できるほか、クリップボードのデータをリストに追加することもできる。リストを変更した場合も、その結果はファイルに書き戻せる。

リストされたデータは、ツールバーの「貼り付け」ボタンのクリックなどで、直前にアクティブだったウィンドウに簡単に貼り付けられる。データを貼り付けた後、TabまたはEnterをアプリケーションに送るオプションがあり、例えばパスワード入力ダイアログなど、複数個のテキスト入力を求めるウィンドウに定型文を貼り付ける際に便利だ。クリップボード拡張、定型文入力ともに、リストの並び順の変更や不要なデータ行の削除が自由に行えるほか、リスト上の文字列を大文字←→小文字、全角←→半角、カタカナ←→ひらがなに変換する機能、文字列の先頭と末尾の制御文字や空白を削除する機能がある。複数のデータを1個の文字列に「結合」することも可能だ。

メイン画面にファイルをドラッグ&ドロップすると、そのファイルのフルパスまたはファイル名を登録することができる。フルパスで登録した場合、そのファイルが実行可能なファイル(ショートカットでもOK)であれば、ツールバーのランチャボタンにアイコンが表示され、これをクリックすることでアプリケーションをすばやく起動できる(関連付けされたファイルであれば、アプリケーションを起動してそのファイルを開く)。

そのほか、ウィンドウシェード機能があり、メイン画面が必要のないときは、邪魔にならないようタイトルバーだけの状態にしておける。定型文やクリップボード履歴のアプリケーションへの貼り付けは、タスクトレイメニューから行うことも可能。タブの表示位置やフォント/背景色などのカスタマイズも行える。

reviewer's EYE 設計が素直で使いやすいクリップボードユーティリティだ。何十行にもわたるかなり長いデータを改行を含めて丸ごと履歴として記録できるのはありがたい。また、これを必要に応じて1行ずつのデータに分解する機能があるのも便利だ。

定型文リストとテキストファイルを1対1で対応させ、一方での編集結果をもう一方にただちに反映させられるようになっているのも使いやすい。タブごとに自動保存を設定できるので、リストの変更結果を保存するのをうっかり忘れてしまうこともない。

キーボードからは【Ctrl】+【V】による貼り付けにしか対応していないのはちょっと残念だが、筆者のように古いアプリケーションを多用しているユーザ以外はたぶん困ることはないだろう。

なお、Windows 2000で使用する場合に限り、メイン画面を半透明にする機能も使える。
(秋山 俊)


スクリーンショット》 定型文はファイルから読み込める。編集結果の自動保存機能もある
スクリーンショット》 実行可能ファイルのフルパスを選択するとアイコンが変化し、プログラムを起動できる
スクリーンショット》 環境設定ダイアログ。この画面の内容のほか、タブの表示位置をメイン画面の左右あるいは上側にも変更できる
スクリーンショット》 クリップボード拡張、定型文入力はタスクトレイアイコンからも使用できる


【作 者】 森岡 悟 さん
【作者のホームページ】 http://www2.osk.3web.ne.jp/~sm/
【レジ作品番号】 SR016703
【補 足】 試用期間は30日間。試用期間中は定型文で使用できるタブが3個に制限される。また、8月22日現在の最新版はVer.2.01。作者のホームページ からダウンロードできる
ソフト作者からひとこと
■ソフトを開発しようと思った動機、背景

クリップボードの履歴を取るソフトは数多く存在しますが文字列のサイズが32KBまでという制限があり、大きなファイルのデータでも利用可能なものがあればと思い、作成しました。

■開発中に苦労した点

Windows 2000での対応を考え開発に取りかかったのですが、当初、Pentium-133MHzというロースペックなマシンでのデュアルブート構成でした。開発環境がWindows 98、テストがWindows 2000、修正してはリブートの繰り返しをしていましたが、そのマシンもBIOSが飛ぶというアクシデントに見舞われ、公開が大幅に遅れました。また、Windows 2000の新機能であるレイヤード(半透明)も試行錯誤しました。

■ユーザにお勧めする使い方

1日中、テキストエディタを起動している方はぜひ一度お使いください。クリップボードの文字列の再利用はもちろん、よく使う単語を貼り付けられますのでかなり快適なはずです。また、思い付いたアイデアやちょっとしたメモを書きとめるといった利用もできます。

ファイルリストもドラッグ&ドロップで作成可能なので、MP3ファイルのリストファイル(M3U)を作ったり、ファイルリストにHTMLタグを付加してインデックスファイルを作ったりといった利用法もあります。

頻繁に使うファイルやフォルダを登録しておけばランチャ機能により簡単に開くことができます。操作はキーボード、マウスどちらでも使いやすくしているつもりです。

■今後のバージョンアップ予定

競合するソフト、秀逸なソフトが多い分野なのでCLipsならではの機能の追加、より使いやすくを課題に開発を続けたいと思います。
(森岡 悟)
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上で紹介したソフト(およびその関連ソフト)のソフト詳細ページにジャンプします。ソフト詳細ページからリンクされたダウンロードページでソフトをダウンロードできます。ソフト詳細ページには、作者データページへのリンクもあります。

シェアウェアプロレジ・シェアレジ(1,188円(税込)) New
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