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ベクターソフトニュース - 2000.08.19
HyperTree2000 HyperTree2000 Ver.1.0
カードウィンドウで手軽に情報の蓄積・整理が行えるアウトラインプロセッサ
Windows 2000/98/95/NT シェアウェア
「HyperTree2000」の動作画面
■アウトライン/カード、2種類のウィンドウを持つのが特徴のアウトラインプロセッサ

アウトラインウィンドウとカードウィンドウの2種類の表示ウィンドウを持つアウトラインプロセッサ。2種類の異なるウィンドウ形式により、一般的なアウトラインプロセッサとしての用途のほか、ちょっとした思いつきを書きとめておくメモや、情報を蓄積するテキストデータベースとしても利用することができる。

HyperTree2000は、アウトラインプロセッサによく使われるツリー表示を持たず、「アウトラインウィンドウ」「カードウィンドウ」の2種類のウィンドウを採用した点が特徴のアウトラインプロセッサ。2種類のウィンドウはいわばワンセットになっており、ひとつのファイルをいずれからでも編集できるほか、二つのウィンドウを同時に開き、異なるウィンドウ間でコピー&ペーストなどをすることも可能だ。

アウトラインウィンドウは、テキストの入力や編集に適したウィンドウ。HyperTree2000ではデータの編集・管理単位を「ノード」(トピック)と呼ぶが、アウトラインウィンドウではノードの行頭にマークを表示する。マークはそのノードの状態によって変わるほか(例えば、そのノードはサブノードを持つのか、持たないのか、など)、ノード内の本文やサブノードの表示・非表示の切り替え、コピー&ペーストや位置の移動といったノード単位での編集は、このマークを操作することで行える。また、ウィンドウ左端にはノードに対応するチェックボックスが用意され、トピックの選択表示などに使える。なお、見出しと本文からなるテキストのほか、ショートカットなどのオブジェクトもノードとして扱える。OLE2対応オブジェクトをノードとして貼り込むことも可能だ。テキストであれば、1ノードに全角文字16,000文字分が蓄積できる。

カードウィンドウは、小さなカードを並べたようなウィンドウで、同じルートを持つ同一階層のノードがひとつのウィンドウ内に1ノード=1カードで表示される。アウトラインウィンドウ同様、各ノードにはチェックボックスが用意される。サブノードの有無はカードのデザインでわかるようになっている。【Shift】キーを押しながらカードをダブルクリックするとサブノードのカードウィンドウを開いたり、カードを別のカード上にドラッグ&ドロップすると、そのノードのサブノードになったりと、こちらもアウトラインウィンドウ同様、直観的に操作できる。必要なデータを目視によって探し、アイデアのヒントを得るのに適したウィンドウだ。

データは独自のHTR形式で保存するが、HTML、RTF、階層付きのテキスト形式でのエクスポート、テキスト形式からのインポートが可能。新規作成時のカードの色やサイズなどはカスタマイズできる。文字列の検索、一括置換などの機能もある。

reviewer's EYE 通常、この種のソフトでよく採用されているようなエクスプローラライクなインタフェースではなく、独自の操作の部分が多いため、慣れないうちは少しとまどうかもしれない。アウトラインプロセッサとして必要な機能はすべて備えているのだが、ツールバーの構成やヘルプの内容がややわかりづらい点があり、ちょっと変わったインタフェースを十分に補えていないのも残念だ。

だが、いったん操作を理解してしまえばなかなか使いやすいソフトだ。なによりツリーを採用しているソフトと違ってトピックが分断されていないので、全テキストをひとつの文章として続けて読むことができるのがうれしい。また、カードウィンドウによってたくさんのメモを一覧して必要なデータを探せるのも便利だ。
(秋山 俊)


スクリーンショット》 アウトラインウィンドウ。全データを連続した文章として読むことができる
スクリーンショット》 先頭の1行(見出し)だけをタイトルとして表示させることも可能
スクリーンショット》 OLEオブジェクトやショートカットなど、テキスト以外のデータを管理することも可能
スクリーンショット》 HTMLへ出力した例。ひとつのファイルがひとつのHTMLにエキスポートされる


【作 者】 (有)ミームデザイン
【作者のホームページ】 http://www.memedes.com/
【レジ作品番号】
【補 足】 試用期間中はデータの保存ができない(エクスポートは可能)
ソフト作者からひとこと
■ソフトを開発しようと思った動機、背景

「ハイパーツリー2000」は、株式会社日本能率協会総合研究所 にて約10年前にNECのPC-9800シリーズ用に発売したアイデアプロセッサ/アウトラインプロセッサのWindows版です。これは、当時PC-9800のMS-DOS上で動く、操作性のよいアイデアプロセッサ/アウトラインプロセッサがなく、MacintoshのようなGUIを持ったソフトを作ろうということで(私自身、企画書の作成や本の執筆の為に必要ということもあって)、企画・開発したものです。

現在ではすでにGUIが当たり前の時代になっており、アウトラインプロセッサもオンラインソフトでいくつかありますが、多くは表題と本文が分かれており、今度はマウスをできるだけ使わず、キーボードだけで(思考を中断させないように)入力していけるソフトがない、ということで、同社の許可を得てWindows版の開発をスタートしました。

■開発中に苦労した点

カードウィンドウのマウスによるアクションと、アウトラインウィンドウでのおりたたみ(本文や下層トピックの表示・非表示)、それに両者を連動させる部分です。また、アウトラインウィンドウではできるだけマウスを使わないで操作できるようなインタフェースを実現する部分にも苦労しました。

■ユーザにお勧めする使い方

使い方としては、大きく二つに分けられると思います。ひとつはカードウィンドウを中心とした使い方です。カードウィンドウでアイデア、会議メモ、ネタなどをとにかくどんどん蓄積していって、あとで分類・整理するというデータベース的な使い方です。ノートパソコンでいつでも入力できるようにしておくとよいでしょう。また、オンラインデータベースやホームページ、CD-ROMなどから必要なデータや文章、URLをドラッグ&ドロップして文中に引用するといった、簡易文献データベース、ブックマークの拡張版としても使えます。さらに、それをアウトラインウィンドウで文章化するといった使い方も可能です。

もうひとつは、アウトラインウィンドウだけを使った文章作成を中心とした使い方ですが、文章作成手法として、トップダウン型/アウトライン型(まず章立てや構成をつくり、それから本文を書きやすいところから書く)とボトムアップ型/直線型(まず書いていき、あとで章立てや順序を入れ替えたり、補足・簡素化する)の2種類があります。

トップダウン型の場合は、まず見出し(1行目)だけのトピックをどんどん作成して、それを階層構造に整理しておきます。アウトラインができたら、書きやすい部分から手をつけていくことで、筋の通った文章を作成することができます。普段あまり文章を書いたことがなく、どこから手をつけたらいいかわからない、といった方のために、アウトラインだけのサンプルデータ(テンプレート)も用意しています。

ボトムアップ型の場合には、勢いにまかせてとにかく文章を入力していく方法ですが、ある程度の文節・区切りでそのトピックを終えて、次のトピックに移るように入力していくとよいでしょう。あとでそのトピック単位で順序を入れ替えたり、個々のトピックのボリュームを調整することで、説得力があり、なおかつバランスがとれた文章を作成することができると思います。

■今後のバージョンアップ予定

まだVer.1.0なのでバグ潰しが最優先ですが、強化したい部分は検索や校正機能(GREP/SED的機能やスペルチェック等)です。また、こういったソフトは使い勝手が命ともいえますので、デモ版ででもとにかく使っていただき、ご意見・ご要望をいただいて、バージョンアップに反映させていきたいと思います。
((有)ミームデザイン)
go! download
上で紹介したソフト(およびその関連ソフト)のソフト詳細ページにジャンプします。ソフト詳細ページからリンクされたダウンロードページでソフトをダウンロードできます。ソフト詳細ページには、作者データページへのリンクもあります。

シェアウェア(3,150円)
HyperTree(ハイパーツリー)2000 1.0 カード型アイデアプロセッサ+階層型アウトラインプロセッサ+情報統合ツール (1,658K)



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