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ベクターソフトニュース - 2000.08.02
ステガノVision2000 ステガノVision2000 Ver.2.0
電子透かし、ステガノなどの機能を持つ総合画像編集ソフト
Windows 2000/98/95 シェアウェア
「ステガノVision2000」の動作画面
■メイン画面。エクスプローラライクなツリー表示を用いた画像ブラウザ機能を備える

電子透かしやステガノグラフィ、マスキングなど、他のソフトではあまり見られない機能を備えた総合画像編集ソフト。画像ファイルをブラウズする機能もあるので、画像管理にも利用できる。

ステガノVision2000は、一般的なフォトレタッチ機能に加え、ステガノグラフィ(Steganography)をはじめとしたデジタルデータの埋め込み、秘匿のための機能を搭載するのが特徴の画像編集ソフト。ステガノVision2000での電子透かしとステガノグラフィは、原理的には同じ処理が施されるものだが、埋め込めるデータ量やコピー耐性の有無などが異なる。

電子透かしは、画像イメージにわずかな変更を加えて、特定の情報を埋め込む機能のこと。ステガノVision2000の場合、英字4文字(または漢字2文字)と6桁までの数字とを組み合わせた情報(ID)を使用することが可能で、例えば「ABCD-123456」のような情報が埋め込める。埋め込まれたデータは、ステガノVision2000でその画像を読み込んで「解析」を実行すると、再び参照できる。埋め込み処理は、画像そのものに対して特定の加工を施すことで行われるため、厳密にいえば元の画像とは異なる画像になるわけだが、人間の目で見る限り、どこにデータが隠されているのか判別することは不可能だ。

埋め込み方法には「耐切り抜き」と「耐高圧縮」の2種類のモードがある。前者はデータを埋め込んだ画像の一部を切り出して独立させても埋め込みデータが失われない。また、後者はJPEGなどで高い圧縮率に変更しても埋め込みデータが失われないという特徴がある。

ステガノグラフィも、画像データに情報を埋め込むものだが、より大きなデータをファイルとして埋め込める点が異なる。ファイルはテキスト、画像など、種類は問わない。ステガノグラフィでは複数のファイルのほか、ID、コメントを埋め込むことが可能だ。

データにはパスワードロックがかけられており、データ取り出し時には、埋め込み時に設定したパスワードの入力が要求される。電子透かしと違って画像の圧縮や切り出しに対する耐性はないが、画像の中にデータを忍ばせるのには便利な機能である。

マスキング機能は、FLマスクやQ0マスクなど、画像データそのものを暗号化して、特定の人にしか見せない機能のこと。

このようなユニークな機能のほか、一般的なフォトレタッチソフトが備えるような機能も充実している。画像の色調補正やぼかし、シャープ化といったフィルタも十分な数が揃っており、単純にレタッチ目的で使用しても機能的に不満はないだろう。

エクスプローラライクなツリー表示を用いた画像ブラウザも備える。このブラウザは、MDIの子ウィンドウとしてステガノVision2000の画面内にそのまま開かれるようになっている。画像サムネールのサイズはスライドバーで連続可変になっており、画面の広さやフォルダ内の画像ファイルの数に合わせてワンタッチで変更できるなど、操作性が高い。サムネールをダブルクリックすれば、その画像はステガノVision2000に読み込まれる。

そのほか、特定のフォルダ内の画像をスライドショウ化する機能(イメージVision)、指定画像を標準メーラに添付して送信できる機能、TWAIN入力のサポートなど、豊富な機能がある。対応する画像形式はBMP/JPEG/TIFFなど。

reviewer's EYE インターネットで画像を自由に公開できる現在、画像の著作権を保護するのは非常に難しい。きれいなイラストやデジカメで撮影した写真をホームページで公開したら、それを無断で使用されてしまうこともある。善意で公開したのに、自分の意にそぐわない目的でその画像を使用されてしまったというのではあまりに悲しい。

だがイラストなどはともかく、写真の場合、それが本当に自分が撮影した画像であるかどうかを証明するのは大変だ。利用した相手に文句をつけても、自分で撮影したものだと言い張られる可能性もあるからだ。ステガノVision2000の電子透かし機能は、こうした無断使用の予防に効果的だ。

ステガノグラフィ機能もおもしろい。これを使えばホームページで画像を公開すると見せかけて、仲間内だけで利用できる秘密の情報を配布することもできる。

いずれもアイデア次第でさまざまな可能性が考えられる機能だ。まさにインターネット時代にふさわしい機能群といえる。

なお、埋め込みに関して簡単な実験を行ったところ、
  • 電子透かし/耐切り抜きモードでは、元画像から1/100程度のサイズの画像を切り出して「解析」したところ、埋め込みデータは失われなかった
  • ステガノグラフィでは、(元画像の種類によっても異なるが)元画像のサイズの半分程度のデータを埋め込むことができた
という結果が得られた。
(天野 司)


スクリーンショット》 電子透かしを埋め込む。耐高圧縮と耐切り抜きの2種類のモードが選べる
スクリーンショット》 ステガノ機能で、画像にファイルをしのばせることができる
スクリーンショット》 フォルダ内の画像をスライドショウ化できる「イメージVision」
スクリーンショット》 レタッチ用途としても十分な機能を備える


【作 者】 DIGIKO(デジコ) さん
【作者のホームページ】 http://www.digiko2000.com/
【レジ作品番号】 SR019024
【補 足】 試用期間は30日間。試用期間中は機能制限はない。試用期限を経過すると起動しなくなる
ソフト作者からひとこと
■ソフトを開発しようと思った動機、背景

「電子透かし」「ステガノグラフィ」などの先端技術を一般の方々に使ってもらおう、というのが出発点です。

DCVision ユーザの意見も取り入れて、画像の管理・補正・加工などの複雑な処理も簡単にできるようにと考えました。デジタル時代、インターネット時代の著作権保護、コンテンツガード、情報秘匿などに最適な「次世代総合画像ツール」を目指しました。

■開発中に苦労した点

先端技術を数多く取り入れた開発のために、海外の研究者などの協力も得ました。また、アルゴリズムのオリジナリティ、ビューアのスピードと画質の追求など技術的な課題とともに、海外との共同開発ということで、コミュニケーション面での苦労もありました。

■ユーザにお勧めする使い方

電子透かし(著作者情報)、ステガノ(情報秘匿)機能が手軽に使えます。また、ビューアVisionとイメージVisionは画像管理ツールとしてカンタン・キレイ・ハヤイの三拍子揃ったスグレモノです。自動補正、キズ除去、セピアスタイル、モザイクマスク、ハーフマスクなどもぜひ一度お試しください。

■今後のバージョンアップ予定

ステガノ、電子透かし技術の強度アップ、音声や動画への拡張、画像ツールとしての機能追加と操作性の改善、などを考えています。
(DIGIKO)
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