ベクターソフトニュース - 2000.07.26

	シェルナビゲーター　Ver.3.51 エクスプローラの右クリックメニューを拡張し、より使いやすくするソフト ■Windows 2000/98/95/NT　■シェアウェア

	■右クリックメニューへの機能追加を中心にさまざまな機能拡張を行ってくれる エクスプローラにさまざまな機能を追加してくれるソフト。ファイルの圧縮・解凍関連の機能が大幅に追加されるほか、複数ファイルのファイル名やタイムスタンプを一括して変更したり、フォルダ間をすばやく移動できるようになる。また、Windows 98/NT 4.0において、ファイルコモンダイアログをWindows 2000/Office 2000ライクなものに変更する機能などもある。 シェルナビゲーターでのエクスプローラの機能強化は、右クリック（コンテキスト）メニューへのメニュー追加を中心に行われる。追加されるメニュー項目は、選択対象の種類（ファイルなのかフォルダなのか、通常ファイルなのか圧縮ファイルなのか）で変化するが、大きく、 解凍を含む書庫ファイルの操作 書庫ファイルの作成 ファイル名のコピーなどのファイル操作 ランチャ の4種類に分類される。 例えば、選択対象が圧縮ファイル（LZH/ZIP/CAB）の場合、「書庫内容」というメニューが追加され、同じフォルダまたはサブフォルダを作成して解凍できるほか、解凍することなく書庫内容を一覧表示できる（ただし、表示できるファイルは20個まで）。一覧から指定ファイルを開いたり、解凍することも可能だ。書庫の作成（圧縮）も可能で、通常ファイル/フォルダ選択時に追加される「圧縮」メニューから実行できる。ファイル形式はLZH/CABをサポートする。LZHでは、パス情報付き圧縮や自己解凍形式での圧縮も行える。また、すでに存在するLZH形式書庫へのファイル追加もできる。CABではフロッピーなどで持ち運びやすいよう、ファイルの分割も可能だ。 ファイル操作関連機能では「ShellNavi拡張」という項目が追加される。ShellNavi拡張では、複数ファイルのファイル名/タイムスタンプの一括変換、ファイル名のコピー（複数ファイルも可能）が行える。また、拡張子にかかわらず、指定ファイルをクイックビューアに送り込んで表示させる機能があり、拡張子がTXTでないテキストファイルを参照したいときなどに便利だ。 ランチャ機能は、コンテキストメニューやコモンダイアログのボタンから、あらかじめ登録してあるフォルダにすばやく移動できるというもの。そのほかにも、指定フォルダに含まれるファイル/フォルダをメニュー表示する「Quickランチャー」という機能もあり、階層の深い位置にあるファイルにアクセスする際に威力を発揮する。 そのほかにも、タスクトレイメニューからのフォルダ移動、ディスクドライブや任意ディレクトリ内のファイル容量計測機能などもあり、その機能は多岐にわたる。 ●

	日ごろエクスプローラを使っていて、不便に感じたり物足りなく感じている部分を大幅に改善してくれるツールだ。シェルナビゲーターによって付加される機能は、個別に取り上げると、とりたてて目新しいものではないのかもしれないが、強化される内容は非常によく考えられており、このソフトひとつで不満のかなりの部分をカバーしてくれるのがうれしい。 操作性も非常によい。しばらく使っているうちに、エクスプローラにもとからあった機能のように思えてくる自然な使用感だ。 書庫の操作では、対応形式の種類は少ないが、通常の圧縮・解凍には十分な機能を備えており、不満を感じることはないだろう。 （秋山 俊） 《スクリーンショット》　ファイルコモンダイアログをWindows 2000/Office 2000ライクに変更する 《スクリーンショット》　メニューに追加される機能を細かく設定できる 《スクリーンショット》　解凍する前に、書庫の内容を一覧して確認することが可能 《スクリーンショット》　ファイルのタイムスタンプを一括変更することもできる 《スクリーンショット》　ディスクドライブやフォルダのファイル容量を計測することも可能 【作　者】 牧島 紅一　さん 【作者のホームページ】 http://hp.vector.co.jp/authors/VA014029/ 【レジ作品番号】 SR005032 【補　足】 試用期間は30日

	■ソフトを開発しようと思った動機、背景、目標、野望？ 1.とりあえず自分で使いたいものを作る。 2.ソフトを公開すれば、女の子にもモテモテ♪かもしれない。 3.シェアウェアとして公開すれば、おこづかいになるかもしれない。 ……当初は上記のようなほとんどユーザ不在の目標（オイ）を掲げて、「シェルナビゲーター」プロジェクトは発動しました。かなり不純な動機も入っていて、それが招いた結果なのかどうか、ソフト公開後まもなく、上記目標は砕け散ることになります。 1.の目標こそ、ほどほど達成できた（自分一人のことだしね……）んですが、2.では「今さらそんなことで注目する人はおらんよ」という厳しい現実に直面、3.にいたっては「おこづかい稼いでウハウハ」→「通信費の足しにでもなれば……」と、大幅な「下方修正」を余儀なくされました。まぁ、思うようにはいかないものです（あたりまえだってば……）。 しかし、熱心なユーザに支えられ、バージョンアップも十数回を数えた今、「シェルナビゲーター」は、私の代表作といえるものにまで成長しました（というかこれしか作ってないのですが……）。そうした意味では、ちょっとした満足感もあります。 ■開発中に苦労した点 開発を始めたころ、プログラムに関する情報があまりにも少なく、作業が滞りがちでした。「情報公開をしっかり頼むぜ、マ○クロソフトぉ・・」と、うなだれたものです（最近は改善されました）。 ■ユーザにお勧めする使い方 エクスプローラの機能で足りない部分を補うように作りました。まずは「あるがまま」に使ってみてください。あなたのエクスプローラ・ライフが充実すること請け合いです!?　もし変わった使い方を発見した場合は、作者にもこっそり教えてください。 ■今後のバージョンアップ予定 ユーザ諸氏の要望、BUGレポート、作者の根性、体力、ヒマなどをニラみつつ……。予定は未定ですが、あくまでも前向きに。 （牧島 紅一）
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