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ベクターソフトニュース - 2000.07.26
WordBook WordBook Ver.1.0
辞書引きソフトとしても使える英単語集作成ソフト
Windows 98/95 シェアウェア
「WordBook」の動作画面
■メイン画面。上半分が辞書(入力単語の和訳)、下半分が作成中の単語集

英語教材や試験問題の作成など、さまざまな目的に使用できる「英単語集」を作成するためのソフト。あらかじめ登録済みの辞書ファイルが添付されているので、英和辞書検索機能を使って、単なる辞書引きソフトとしても利用できる。

WordBookは、元の英和辞書ファイルから用途に応じて単語をピックアップし、独自の英単語集を作成することを目的にしたソフト。(1)辞書から単語を検索し、(2)単語集(ブックファイル)に追加する、ことで単語集を作成してゆく。

使い方は簡単だ。メイン画面は単語入力ボックスを挟んで上下二分割されており、入力ボックスに検索したい英単語のスペルを入力すると、画面の上半分に辞書登録済みの英単語の意味が表示される。和訳は1文字入力した時点からその文字にマッチする単語が表示されはじめ、続きの文字を入力するに従って、次第に表示される単語が絞られてくる。このため綴りがあやふやな単語でも、先頭の数文字さえ正確に覚えていれば、目的とする単語を探し出すことができる。

目的とする単語が見つかったところで【Enter】キーを押すと、いま検索した単語が画面の下半分にある「一覧」の中に加えられる。この一覧にはこれまでの検索語の履歴が表示されているわけだが、この履歴が「単語集」となる。例えば、英語の教科書を読む際に新しく登場した単語をこのWordBookで調べてゆけば、読み終わるころにはその教科書に含まれている新出単語の一覧ができあがるというわけだ。各単語にはその単語の難しさ、すなわち高校生程度であるとか、大学入試レベルであるとかいった「レベル」が設定されているほか、単語ごとに検索回数をカウントする機能があり、どのレベルのどういった単語の使用頻度が高いか、などもわかるようになっている。

作成した単語集(ブックファイル)は、WordBookで削除・変更などの編集を行えるのはもちろん、テキストファイルへの出力も可能なので、他のアプリケーションで読み込んで加工することもできる。テキスト出力時には、英単語と訳語だけを出力するなどと出力要素を絞ったり、レベルを指定して単語を選択出力したりすることも可能だ。

あらかじめ約2万語が登録された辞書が付属しており、単なる英和辞書ソフトとしても使用できる。この辞書も編集することが可能で、単語の追加、訳語の変更、レベルの変更なども自由に行える。

reviewer's EYE 辞書引きソフトではなく、単語集作成というコンセプトはなかなかおもしろいといえるだろう。ただし、機能を説明されただけではどういった目的に使えるのか、すぐにピンと来ない部分も否定できない。使いはじめてすぐには、なかなかこのソフトの目的としている部分がわかりづらかった。とはいえ、わかってしまえばなかなか便利に使えそうに思える。

WordBookの機能を極論すると、メインとなる英和辞書に対して、自分専用の「サブセット辞書」を作成することにほかならない。英単語を記憶する際、覚えたい単語をリストアップし、その意味を辞書から引いて、単語帳を作成するだろう──あれとまったく同じ操作がコンピュータ上でできるというわけだ。

しかも、単語の難しさを示す「レベル」や単語を調べた回数を示す「カウント」といった機能は、覚えるべき単語をリストアップするのに非常に役立つのではないだろうか。特にカウント数などは、何度調べても覚えられない、自分の「弱点」を探すのにはうってつけの機能といえそう。

テキスト出力がメニューとして設定されているが、辞書ファイル、単語集であるブックファイルもテキストファイルなので、直接エディタなどで編集することができる。また、操作面ではもちろんマウスも使用できるが、どちらかといえばキーボードでの利用がメインに考えられているように感じた。

単純ではあるが、使い方によってさまざまに利用できる、奥が深いソフトだ。
(天野 司)


スクリーンショット》 自動保存や表示フォントの選択などもできる
スクリーンショット》 テキスト出力時は、単語の難易度レベルにより出力する/しないの選択ができる
スクリーンショット》 テキスト出力の例
スクリーンショット》 メイン辞書の編集機能もある。登録済みの単語のレベル変更なども可能


【作 者】 島村 孝 さん
【レジ作品番号】
【補 足】 試用期間中は、ブックファイルに登録できる単語数が100語に限定される。シェアウェア登録を行うと5,000語に増える
ソフト作者からひとこと
■ソフトを開発しようと思った動機、背景

作者の島村です。徳島で学習塾を開いています。WordBookは、塾で英語の教科書、模試、入試等の単語集を作成するために開発しました。講師は教材作成に、塾生は知らない単語のみを集めた自分用の単語帳を作成することに活用しています。(^o^)v

■開発中に苦労した点

単語集を作成するのは単純作業の繰り返しです。ゆっくり進む単調な作業ほど退屈なものはありません。だからWordBookは、できるだけ軽快に動作することを目指しました。また、なるべく少ないキー入力で、しかもできるだけホームポジションから手を動かすことなく、作業が進められるように作ったつもりです(^^;)。私や塾生が実際に使用しながら少しずつ改良してきたソフトなので、とても使いやすいものになったと自負しています。

■ユーザにお勧めする使い方

WordBookは通常の電子英和辞書としても十分な能力を持っていますが、WordBook独自の単語集作成という機能が最大限活かされるのは、中学、高校、大学、学習塾等の英語教育の場だと思います。一度引いた単語は、単語集として保存し、必要なら印刷しておく。そうすれば、英語の学習を非常に効率よく進めることができます。WordBookは、そのための専用ソフトですから、他のいろいろな辞書ソフトよりもはるかに少ない労力で単語集を作ることができます。

■今後のバージョンアップ予定

WordBookについては、出力データの整形について改良中です。TeX形式への対応も考えているのですが、本当に必要かどうか検討中というところです。また、WordBookのデータを活用するチュートリアルソフト「TAOs TwinCats」が、そろそろ公開できそうですので、ご期待ください。(^o^)v

※私の公開する英語ツールは、すべて「TAOs」から始まります。WordBookは「TAOsWordBook」です。
(島村 孝)
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上で紹介したソフト(およびその関連ソフト)のソフト詳細ページにジャンプします。ソフト詳細ページからリンクされたダウンロードページでソフトをダウンロードできます。ソフト詳細ページには、作者データページへのリンクもあります。

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