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ベクターソフトニュース - 2000.07.12
WinFM2000 WinFM2000 Ver.1.31
Windows版FILMTN「WinFM32」のオリジナリティを高めた最新版
Windows 98/95/NT シェアウェア
「WinFM2000」の動作画面
■メイン画面。MS-DOSのFILMTNと互換性のある、すっきりとした見やすいデザイン

グラフィックではなく、文字による表示を中心とした“キャラクタベース”のファイル管理ソフト。従来版である「WinFM32」の機能・外観の特徴を維持しつつ、より進化している。

WinFM200は、ファイル管理ソフトとして必要とされる機能は一通り備えるが、他の同種ソフトと大きく異なる点がある。それは、表示要素のほとんどが固定ピッチの文字だけで構成された外観だ。ツールバーやファイル名の左側にあるアイコンなど、一部にグラフィック要素も使われているとはいえ、一見するとMS-DOSプロンプト(DOSウィンドウ)かと見まちがえるほど。これは、WinFM2000が、MS-DOS時代のポピュラーなファイル管理ソフト「FILMTN」(石田 健仁 氏作)をWindowsに移植した「WinFM32」から、その外見や機能を継承しつつ、よりWindows的な操作要素を多く取り入れたという経緯による。DOS時代のソフトは、現在のWindows環境のような高速かつ高精彩なグラフィック機能を持たなかったため、こうしたキャラクタベースのユーザインタフェースが多かった。

操作はキーボード、マウスいずれからでも快適に行うことができる。あらかじめ多くの機能がワンキーまたは【Ctrl】などとのコンビネーションキーに割り当てられているが、ユーザ側でフルカスタマイズすることも可能。画面は、ファイル管理ソフトとして一般的なツールバー+フォルダツリー+ファイル一覧といった構成に加え、情報ボックスという情報表示部を持つのが特徴で、ボリューム情報やパス、時計などが見やすく表示されるほか、「キーガイダンス」として、主要なワンキーコマンドを表示しておくことができる。

機能的には、DLLを利用したファイルの圧縮・解凍、ファイルの分割・連結、最大100個まで定義できるコマンドマクロ、スライドショウ機能なども備えた内蔵画像ビューアやテキストビューア、ミラーコピーなどなど、実に多彩な機能を持つ。画像はBMP/JPEGなど代表的な画像形式を標準でサポートするのに加え、Susie Plug-in をサポートするので、非常に多くの画像形式に対応することが可能だ。もちろんそれぞれ外部ツールを設定して、使用することもできる。また、ランチャ機能が充実しているのも特徴。ツールバーに2個のランチャを設定できるが、これらは1ページに25個までのアイテムを登録できるページを各4ページずつ持つため、最大で200個のアイテムを登録できる。さらに別ウィンドウで「クイックランチャー」として呼び出すことも可能だ。

ファイル一覧は、ファイル属性まで表示する詳細なものから、ファイル名だけの簡易的なものまで5種類のモードが用意されているが、そのほかにもWebビューアというモードを選択することがきる。これはファイル一覧表示部にエクスプローラのコンポーネントを使用するもので、ツールバーにはアドレスバーも表示され、Webブラウザとしても機能する。

reviewer's EYE 最近では、パソコンといってもWindowsばかりでMS-DOSなど見たこともない、という人は少なくないだろう。しかし、現在のようにWindows環境が充実する以前は、グラフィックをまったく使わない、文字だけのユーザインタフェースが広く使われていたのである。

グラフィックを多用せず、文字だけで操作画面を表示するというのは、CPUパワーが低く、プログラムの実行速度が遅い昔のPCでは、操作性の向上に有効だ。しかし、WinFM2000のように、Windowsベースのプログラムでは、たとえキャラクタベースのユーザインタフェースであっても、実行速度が速くなるというわけではない。なぜなら、文字だけで表示しているように見えても、それはあくまで「グラフィック」で文字を表現しているだけであり、ボタンやアイコンを多用した画面を描画するのと、動作としてはほとんど変わらないからだ。

ではなぜ、わざわざこうしたキャラクタベースのプログラムなどを使うのか、といえば、それはやはり操作性の問題だろう。キーの同時押下さえも使わない、たったひとつのキー入力だけで、多くの機能を呼び出し実行する、この操作性の高さはグラフィカルなユーザインタフェースが全盛のいまでも少しも色褪せていない。Windowsベースの親切な使い勝手を否定するわけではないが、WinFM2000のような操作性もまた慣れると快適だ。最初のうちは、素っ気なくとっつき難い操作性に思えるかもしれないが、使い込んでいくうちに、驚くほどスピーディで快適な操作ができるようになるはずだ。
(天野 司)


スクリーンショット》 コマンド実行時に表示されるダイアログは、通常のWindowsスタイル
スクリーンショット》 コマンドのキー割り当てはフルカスタマイズが可能
スクリーンショット》 Webビューアモード実行時の画面
スクリーンショット》 カスタマイズダイアログ。デザインや操作性を実に細かな点まで自由に変更できる


【作 者】 根来 研 さん、柳 直樹 さん
【作者のホームページ】 http://member.nifty.ne.jp/kNegoro/(根来さん)、http://www.sun-inet.or.jp/~yanagi/(柳さん)
【動作に必要なソフト】 (圧縮・解凍用DLLなど)
【レジ作品番号】 SR015687
【補 足】 試用期間は約1ヵ月間
ソフト作者からひとこと
■ソフトを開発しようと思った動機、背景

WinFM2000の元となるWinFM32は、FILMTNとの互換性を最大限に保つために、Windowsの機能を実現できていない部分が多々ありました。そこで、今度はある程度FILMTNとの互換性を捨てて、Windows98の機能をフルに使ったWinFM2000の開発に踏み切りました。ただ、私の技術力では、Windows 98の機能をフルに使用するソフトを開発するのは無理があると判断したため、WinLM以来お世話になっている、N.Yanagi氏に、共同開発をお願いしました。

■開発中に苦労した点

FILMTNとの互換性を捨てても、Windowsの機能を取り入れようとはじめたWinFM2000ではありましたが、ユーザの意見を取り入れれば取り入れるほど、WinFM32(FILMTN)からのしがらみを断ち切れず、二人でジレンマに随分悩みました。ユーザの意見は、常に「WinFM32(FILMTN)ではこうだった……」でした。そんなわけで、結局WinFM2000はWinFM32のスーパーセットとなりましたが、カスタマイズ機構により、Windowsの機能との融合を図りました。

■ユーザにお勧めする使い方

WinFM(FILMTN)以来のDOSユーザには、当然ツリーは非表示、余分なものは外して、お馴染みの黒バックで、キーボード主体での軽快な操作をお薦めします。Windowsからの新しいユーザで、DOSもFILMTNもご存じでない方は、ツリー表示でエクスプローラーライクなマウスでの使用を主体としながら、Windowsのファイル構造の理解の手助けとなる、DOSライクなWinFM2000ならではのファイル管理をお試しください。フォルダのミラーコピー、ファイル名の一括変換など、WinFM32にも、もちろんエクスプローラにもないさまざまな便利な機能満載ですので、ぜひ使ってみてください。

■今後のバージョンアップ予定

バージョンアップは随時行っています。正式リリース版とともに、テスト公開版も公開しています。Windows Meでのテスト等も含めて、日々バージョンアップを重ねております。FMフォーラム では、ユーザの方のご意見もどんどん取り入れておりますので、ぜひ皆さんもWinFM2000の仕様作りに参加してください。
(根来 研(悪魔のアン))
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