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ベクターソフトニュース - 2000.07.05
Alpha Music Synthesizer Alpha Music Synthesizer Ver.4.0.7 FAT
高機能なプレイヤー機能を持つMIDI仮想音源
Macintosh フリーソフト
「Alpha Music Synthesizer」の動作画面
■クールな外観が印象的なプレイヤー部

Roland GS、Yamaha XG音源に対応したMIDI仮想音源に、高機能MIDIプレイヤーを付加したソフト。ソフト名の「Alpha Music Synthesizer」は本来、コアとなる仮想音源部分に付けられたものだけに、音源部分は強力な機能を備える。QuickTimeの音色を利用し、Apple MIDI Manager 2.0.2以降(またはOMS(Open Music System) 2.0以降)のMIDIドライバを経由して、外部機器や他ソフトからの入力に対応する。

Alpha Music Synthesizerは、GS/XGのイベントにかなりきめ細かく対応した仮想音源で、繊細な楽曲表現が可能だ。Alpha Music Synthesizer独自のエクスクルーシブメッセージも使用できる。仮想音源として特徴的なのが、リセットイベント(GS Reset、Exit GS Mode、XG System ON、GM System ON/GM System OFF)を認識して動作モードを自動的に切り替えるMagicモード機能。ユーザ側でモードを意識することなく、音源を使い分けられる。

仮想音源のほかにもうひとつ主要な機能として提供されるのが、SMF Type0/Type1ファイルを再生可能な「Dynamic Player」と呼ばれるプレイヤー部。オーディオ機器のようなクールな外観が印象的だ。プレイリストはドラッグ&ドロップで編集することが可能で、最大1,000曲までを登録することができる。連続再生や1曲だけの再生など、柔軟な演奏が楽しめるのはもちろん、テンポやノート番号を変更して演奏することも可能で、ベロシティの内部調整による擬似的なボリューム変更にも対応する。ノート番号の内部調整により、擬似的に音程を変更して演奏することも可能だ。

ユニークなのが、複数のプレイヤーがそれぞれ独立して同時に演奏を行うマルチプレイヤー機能。内蔵音源だけで使うと、MIDIイベントが混ざってしまって妙なことになるが、内蔵音源と外部音源を並行使用することにより、MIDIファイルを複数、同時に演奏することができる。頻繁に使うものではないだろうが、おもしろい機能だ。

そのほか、プレイヤー部のシリアルスイッチボタンでイベントを外部に出力する機能などもある。

reviewer's EYE プレイヤー部がとにかくカッコいい。このクールな外観だけでも使う気にさせてくれるソフトだが、使い込むうちに作者のこだわりが随所に感じられてくる。仮想音源部の、リセットメッセージを送るだけで音源モードを自動切り換えしてくれるMagicモード機能などは、その最たるものだろう。

現状ではQuickTimeに波形合成をさせているが、将来は自前の波形合成エンジンも搭載予定とのこと。こだわりの音色を早く聴きたいものだ。
(じゅん)


スクリーンショット》 プリファレンスでMagicモードを選択すると、音源モードを自動切り換えできるようになる
スクリーンショット》 プレイヤーを複数起動し、マルチプレイヤーとして楽しむこともできる
スクリーンショット》 オーディオコンポ感覚で音量調整ができる。テンポ・音程も変更可


【作 者】 Qwer さん
【作者のホームページ】 http://member.nifty.ne.jp/~Qwer/
【動作に必要なソフト】 QuickTime 3.0以降、Apple MIDI Manager 2.0.2以降(またはOMS 2.0以降)
ソフト作者からひとこと
■ソフトを開発しようと思った動機、背景

当初、AmsはGS/XG/GM規格のメッセージをほとんどを網羅した仮想音源として開発してきたため、プレイヤー機能を搭載する予定はありませんでした。しかし、いちいち他のプレイヤーを起動するのも面倒なので、どうせなら操作性に優れたプレイヤーも搭載しようと思ったのです。

■開発中に苦労した点

プレイヤー部分の構造が複雑なので、プログラムしていてまとめ上げるのが苦労しました。また、GS/XG/GM規格の資料を集めるのにはかなり時間がかかりました。

■ユーザにお勧めする使い方

外部に接続されたMIDIキーボードとAmsを繋いで演奏することができます。また、プレイヤーと外部に接続された音源を使ってMIDIを演奏させることも可能です。プレイヤーは、MIDIファイルのカテゴリーごとにリストを作って保存しておくと便利だと思います。そうすることによって、CD感覚でMIDIファイルを演奏させることが出来ます。

■今後のバージョンアップ予定

Ams Messageウィンドウが未完成なので、これをまともな使えるものにしてゆく予定です。細かい点では、フォルダごとプレイヤーにドロップできるように変更することを考えています。また、独自の波形合成エンジンも搭載したいと考えています。
(Qwer)
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