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ベクターソフトニュース - 2000.07.05
ComcomめーるI ComcomめーるI Ver.1.00
手書きの文字や絵を送れる楽しい電子メールソフト
Windows 2000/98/95/NT 製品:試用可
「ComcomめーるI」の動作画面
■機能はすべて右上のツールパレットから呼び出す。新着メールがあると「読む」アイコンの眼がまばたきをする

簡単な操作で、手書き文字や画像、音声のやりとりができる電子メールソフト。パステルトーンのカラフルな画面で楽しくメールの送受信を行うことができるのが特徴。DDIポケットの文字電話にも対応する。

ComcomめーるIは、テキスト以外の手書き文字などを交え、通常のテキストメールとは異なる“表情豊かなメール”でコミュニケーションを行えるメールソフト。メール作成では、キーボードから入力するテキストのほかに、手書き文字、スタンプ、画像、背景画像(便箋)、音声が使用できる。

テキストは、フォント種類/サイズ/色などの設定が可能。手書き文字用のツールとしては太線用の「クレヨン」と細線用の「色エンピツ」の2種類があり、それぞれ8色を使用できる。スタンプは「注目」「重要」といった文字の印章や、顔をデザインしたアイコンなど計82種類が用意されており、マウスでぺたぺたと押してゆける。手書き文字/スタンプの消去のために、大小2種類の消しゴムに加え、画面全体の手書き文字/スタンプを一度に消去できるボタンも用意されている。画像の貼り付けはBMP/JPEG/PNGの3形式に対応するほか、「便箋」として用意されている画像の中から選択して、背景用に使用することができる。メールに音声ファイル(WAV)を貼り付けて同時に送信することも可能で、作成済みの音声ファイルを選択するか、メール作成時に録音するかのいずれかの方法で行う。なお、画像は1メールに複数ファイルを貼り付けられる(あとから貼り付けた方が上に表示される)が、音声ファイルはひとつだけとなる。

ComcomめーるIのメールは、ComcomめーるIユーザ同士であればフル機能を楽しむことができるのはもちろん、HTMLメールとして作成されるため、送信相手がHTMLメール対応メーラを使用していれば、一部機能を除いてメールを受信できる。

メーラとしての基本機能は、わかりやすさを重視したシンプルなものだ。シングルユーザ/シングルアカウントで、署名は1種類を登録しておくことができる。メールの送受信や管理もシンプルながらメーラとして必要な機能を備えており、ファイル添付や送信先のCc:指定もできる(Bcc:など、そのほかのヘッダ指定は用意されていない)。メール管理は受信BOX、送信BOX、送信済みBOXのほか、草稿メールを保存しておける下書きBOXの四つのメールボックスで行う。

アドレス帳では氏名、ニックネーム、アドレス、メモの4種類の情報を登録できるほか、用意された36個のアイコンの中からキャラクタを選択して、登録済みの人に割り当てられる。このアイコンは受信ボックスや送信ボックスのリストでの表示用として使用される(未登録の人の場合は「へのへのもへじ」アイコンが表示される)。

以上の「標準メールモード」のほかに、DDIポケットの文字電話に対応した「文字電話モード」も備える。このモードは、標準モードから手書き文字の機能のみを抜き出したようなものと考えればよく、それぞれが文字電話の1画面分に相当する6分割された画面で構成される。手書きの要領は標準モードとほぼ同様。色は、送信相手の文字電話の機種に応じてカラー(カシオ メーテル用)と白黒(東芝 テガッキーおよびトミー 手書きピピ用)から選択する。

そのほかの機能として、メール受信後にサーバ内にメールを残す、起動時にメールをチェックする、周期的に自動でメールをチェックする、などがある。

reviewer's EYE ウィンドウやアイコンのデザインなどから親しみやすさを感じさせるソフトで、操作もわかりやすい。だが、それだけではなく、画像に手書きでコメントやマーキングをさっと描き加えて送れるのは実用的な面でのメリットもありそうだ。ふだんは通常のメールソフトを使いながら、いざというときはComcomめーるIで画像やサウンドつきのメールを送るというのもスマートでいいのではないだろうか。

やや残念なのは、テキスト入力に関してやや自由度が低い点だ。文字はテキストボックスに入力するのだが、ボックスの位置変更ができないなど、レイアウトの自由度という点では制限がある。また、現在のバージョンでは手書き編集時のUndoコマンドがないが、筆者はUndoの装備を強く希望したい。
(福住 護)


スクリーンショット》 メール作成画面。手書き文字や画像を組み合わせたHTMLメールを送信する
スクリーンショット》 文字電話モードのメール作成画面は、文字電話の画面に合わせて6分割されている
スクリーンショット》 アドレス帳では登録済みの送信相手にキャラクタアイコンを設定できる
スクリーンショット》 スタンプ。サイズは一定だが、さまざまなタイプのものが用意されている
スクリーンショット》 設定画面。使い勝手を優先し、設定できる項目はシンプルに


【作 者】 システム・プロダクト(株)
【作者のホームページ】 http://www.e-spc.co.jp/com2club/
【レジ作品番号】 SR018101
【補 足】 試用期間は30日間
ソフト作者からひとこと
■ソフトを開発しようと思った動機、背景

高齢者のコミュニケーション支援事業として、「手書きを使った通信手段の研究」というテーマで約2年ほど前に「開発コードComcom(コムコム)」という支援端末のプラットホームであるWindows CE用に作成したのが最初でした。実際に地元の高齢者のグループに運用実験を行ったところ、「キーボードを使わなくても簡単に送れる」ということで、好評でした。図や絵が送れるということは、テキストだけでは表現の難しい内容を簡単に作ることができるということです。それは、高齢者のみならず一般の方々にも当然有効であると考え、もっと楽しくシンプルな操作で使える一般向けのメールソフトを目指そうということで今回の開発発表にいたりました。

■開発中に苦労した点

なんといっても、ユーザインタフェース……どんなときどのように操作してもらうのか? ということに時間をかなりかけ、アイデアをまとめるのに大変苦労しました。また、スクリーンのデザインはなるべくWindowsらしくない持ち味(?)を出すのに苦労を重ねました。本来なら、数ヵ月前には発表する予定でしたが、ユーザインタフェースの見直しやいろいろな環境でのテストに思いのほか時間を費やしてしまいました。しかし、よいモノができて本当によかったと思います。また、アイコンや画面のデザインなどはデザイナーに入ってもらうなどいろいろな点で工夫を凝らし、開発をすることができました。

■ユーザにお勧めする使い方

手書きのメールの特徴はなんといっても「図や絵を描いてすぐ送れる」ことです。待ち合わせ場所や案内の地図、イラスト、絵付きのバースデーメールなど、手書きのもつあたたかさでひと味違うあなただけのオリジナルなメールを送ってみてはいかがですか? 加えて、送られてきたメールに手書き修正を加え返信する、塗り絵にして返信するなんて楽しいこともできます。使い方はいろいろ、みなさまのアイデア次第です。弊社のWebページ(http://www.e-spc.co.jp/com2club/index.html)にも、例がありますので、ご覧ください。

■今後のバージョンアップ予定

現在、不具合などについては今後も改良を加えていくつもりでいます。将来は使い勝手の改善や機能の追加など、大幅バージョンアップも計画しています。パワーアップしたら、お知らせしたいと思います。
(システム・プロダクト(株))
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上で紹介したソフト(およびその関連ソフト)のソフト詳細ページにジャンプします。ソフト詳細ページからリンクされたダウンロードページでソフトをダウンロードできます。ソフト詳細ページには、作者データページへのリンクもあります。

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