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ベクターソフトニュース - 2000.06.14
Sol(Smart OutLine editor) Sol(Smart OutLine editor) Ver.4.5.4.0
エディタ感覚で使える軽快なアウトラインプロセッサ
Windows 2000/98/95/NT シェアウェア
「Sol(Smart OutLine editor)」の動作画面
■ツリー表示がなく、ワープロソフトのようなシンプルな画面構成

直観的に操作できる、わかりやすいアウトラインプロセッサ。本文と見出しを区別せずに扱えるため、ワープロソフトやテキストエディタと同じような感覚で使うことができる。文書中に図形やExcelの表などのオブジェクトを貼り付けることもでき、ワープロソフト並みの印刷機能もある。また、リッチテキストを編集する簡易ワープロ機能も備えており、完成した文書をリッチテキスト文書に変換して、印刷用に細かく整形することも可能だ。

Solの画面構成は非常にシンプルだ。文章の左端に△や☆といったマークが表示される以外は、テキストエディタの画面とあまり変わるところはない。文書入力や編集といった作業も同様で、左端のマークの操作を除けば、一般的なエディタとほとんど同様に扱える。

画面左端に表示されるマークは「タグ」と呼ばれる。このタグで区切られた文章のまとまりを「トピック」と呼び、これがアウトライン編集の基本単位となる。トピックの先頭の行だけが見えて、それ以外の行が見えなくなっている状態を「閉じている(縮小している)」といい、タグの形状は☆(選択されている場合は★)となる。トピック内のすべての文章が見える状態を「開いている(拡大している)」といい、タグの形状は△(選択されている場合は▲)となる。もちろんトピックの下には子トピックを作って階層化することができる。

タグをクリックしてトピックを選択することで、トピック単位の編集が可能になる。トピックの削除、コピー、切り取り、貼り付けのほか、昇順・降順での並べ替えも簡単に行える。タグをドラッグしてトピックを移動することも可能だ。また、トピックを分割して、子トピックや弟トピック、親トピックを作成できる。逆に、トピックを併合することも可能で、トピック編集の機能は操作性もよく、強力だ。

印刷機能も充実しており、ヘッダ・フッタ、余白などを指定できるほか、トピックの階層ごとに見出しやフォントを自由に指定できる。また、本文と推定されるトピックには見出しを付けないよう指定することもできる。どのような条件で本文と推定するかも細かく設定することが可能だ。これらの設定(ドキュメントスタイル)は文書ごとに変更でき、標準スタイルとして保存できる。さらに細かく整形して印刷したい場合は、ファイルやクリップボード経由でワープロなどにデータを渡すこともできる。また、内蔵の簡易ワープロ機能を用いてリッチテキスト形式にデータを変換し、自由に整形・加工することも可能だ。

そのほか、階層構造を生かしたままHTMLを自動生成してくれるウィザード機能もあり、整理した情報を効率よく活用できる。右クリックのコンテキストメニューをユーザ設定できるなど、カスタマイズ可能項目も多い。クリッカブルURLやクリッカブルメールアドレスにも対応する。軽快で機能豊富なソフトだ。

reviewer's EYE ツリーの表示や見出しと本文の区別などがないため、アウトラインプロセッサであることをあまり意識せず、思いつくままに文章を入力して使うことができる優れたソフトだ。

画像やWordの図、Excelの表などを貼り付けることができたり、プレビュー付きの強力印刷機能を有していることも大きな特徴だろう。このため、文章を推敲するためのツールとしてのみならず、日常的に使用するワープロソフトやテキストエディタの代わりとしても十分に堪えるソフトとなっている。もちろん、長文の作成だけでなく、アイデアやメモの管理やアドレス帳、日記、ToDoリストといったおなじみの用途にも有用なソフトだ。ヘルプファイルやホームページなど目次によって整理されたHTML文書を作成するのに使うのもよいだろう。配布アーカイブにはサンプルテンプレートが同梱されているので、まずはこれを参考に文章を作ってみてはどうだろう。
(秋山 俊)


スクリーンショット》 トピックの編集はメニューバーやコンテキストメニューなどから軽快に行える
スクリーンショット》 文書ごとにドキュメントスタイルを自由に設定できる
スクリーンショット》 ドキュメントスタイル設定、レビュー付きと強力な印刷機能を持つ
スクリーンショット》 ウィザードの簡単な質問に答えるだけでホームページが作成できる
スクリーンショット》 付属のテンプレートファイルをウィザードを使ってHTMLにしてみた


【作 者】 Knowledge Osmo さん
【作者のホームページ】 http://homepage1.nifty.com/knowledge-osmo/
【レジ作品番号】 SR015946
【補 足】 試用期間は30日間。試用期間を経過すると起動時に警告が表示される。6月13日現在の最新版はVer.4.5.4.1。作者のホームページ からダウンロードできる(実行ファイルのみ)
ソフト作者からひとこと
■ソフトを開発しようと思った動機、背景

見出しと本文の区別を気にすることなく、思いついたことをどんどん書き込んでゆける簡便なアウトラインプロセッサがほしかったからです。アイデア整理の初期段階では何が見出しになり、何が本文になるか決まらない、あるいは区別を意識したくないことが多いです。本文が先にできて、それらをまとめるために見出しが必要になるというケースもしばしば発生します。

Solはこのようなケースをごく自然に扱うことができるアウトラインプロセッサです。このタイプのものとしてはMacintosh上の「Acta」などいくつかありますが、Solの初版当時(1997年)、Windowsの世界にはありませんでした。

■開発中に苦労した点

見出しと本文の区別がないと、しばしば印刷結果はみじめなものになります。見出しには項目番号をつけ、目立つようにゴシック体で印刷したいですが、本文はそうではありません。

この問題を解決するために、Solでは「本文を推定する」という新しい方法を採用しました。一定のルールに従って本文と見られる部分を同定し、見出し部分には見出し用の項目番号・フォントを、本文には本文用のフォントを適用します。これにより、入力時の使いやすさと見栄えのよい印刷結果の両立を実現しています。

■ユーザにお勧めする使い方

はじめは「今週やること」などのメモ管理やメーリングリスト、ホームページアドレス集の作成に使われるとよいと思います。少し慣れたら、議事録や報告書などの作成に使われるとSolの威力がおわかりいただけると思います。バラバラな意見やアイデアを取り敢えず入力し、あとで階層に整理するという使い方です。整理ができれば、通常デフォルトのままでも見栄えのよい印刷結果が得られます。

■今後のバージョンアップ予定

現在のSol4.5.4は、利用者から出た要望のほとんどを取り入れたものですので、大きな変更はしばらくないと思います。なお、使い勝手の向上やバグ修正のためのマイナーバージョンアップは常時行っています。詳しくはホームページ(http://homepage1.nifty.com/knowledge-osmo/)をご覧ください。
(Knowledge Osmo・佐藤 英人)
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