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ベクターソフトニュース - 2000.06.10
IconMania IconMania Ver.1.0
レイヤやフィルタなどで凝ったアイコンを手軽に作れるアイコン作成ソフト
Windows 98/95 シェアウェア
「IconMania」の動作画面
■大きな描画ウィンドウがアイコン作成フォーム。同時に5枚まで開くことが可能

レイヤをサポートした高機能アイコン作成ソフト。さまざまなフィルタを備え、凝った効果を持つアイコンでも手軽に作成できるのが特徴だ。

IconManiaは、描画を行うための「メインフォーム」、描画用の各種ツールが並んだ「描画モードフォーム」、色指定を行うための「パレットフォーム」の三つのフォームウィンドウから構成される。メインフォーム内には32×32のマス目を持ち、実際に編集作業を行うアイコン作成フォームと、編集結果をプレビューできるプレビュー画面がある。アイコン作成フォームは同時に5枚まで開くことができ、それぞれが1枚のレイヤに相当する──つまり、最大5層のレイヤで編集することが可能で、画像や文字を組み合わせた複雑なアイコンを作ることができる。レイヤの順番の入れ替えや、各レイヤの位置調整、(透明率をピクセルごとに設定する)レイヤマスクの設定など、数多くの設定を簡単に行うことが可能だ。

描画モードフォームに用意されたツールは「点」「直線」「滑線(自由曲線)」「円(だ円も可能)」「四角」「塗り」「文字」などで、ドット単位で表現されるアイコンを描画するために十分な種類がある。また、画像への効果としては「立体化」「窪ませる」「回転」「拡大・縮小」「ぼかし・シャープ」「グラデーション」「輪郭の作成、削除」などがある。操作も直観的でわかりやすく、例えば「立体化」なら、描画ウィンドウの画像の変化を目で確認しながら、強さ(影の濃さ)、範囲(影を付ける面積)、角度(光の方向)という3要素の数値をマウス操作で増減させるだけでよい。ユーザ指定によるカスタムフィルタを作成することもできる。

編集操作では、Undo(最大20回)/Redoのほか、グリッドの表示・非表示、アイコン作成フォームの表示倍率などを設定できる。読み込み可能なファイル形式はICO(アイコン)、CUR(カーソル)、ICLのほか、アイコン情報を含むEXE、DLL、さらにBMP、GIF、JPEGと幅広く、手持ちの画像を読み込んで、手軽にアイコン化することが可能だ。保存可能な形式はICO、CUR、BMPで、これらに加え、レイヤ情報を持つ独自のIMD形式での読み込み・保存が行える。読み込みサイズは32×32に限定されており、これ以外のサイズの場合はサイズ修正した上で読み込まれる。

そのほか、保存するアイコンの名称をあらかじめ固定しておき、これに通し番号を付けて保存する機能や、アイコン作成フォームに「背景画像」を入れる機能もある。背景画像はいわば透明色の代わりに壁紙を貼り付けるようなもので、中央・拡大・並べるの3種類から貼り込み方を指定できる(慣れないと多少見づらいかもしれない)。ICO、IMDともに数点のサンプルが同梱されている。

reviewer's EYE 描画ツールやパレットも使いやすく、慣れた人は一から描くこともできるし、初心者ならアイコンや画像を「加工」をすればよいだろう。機能的には使い勝手がよいソフトだが、注文をつけるとしたら、操作(コマンド)の用語や体系が多少わかりにくかもしれない。Undo(「アンドゥ」)がコマンドメニューのトップの階層に用意されているのはよいが、Redoを「すすむ」と呼ぶなど、統一感に欠ける嫌いがある。そのほかにも、初心者への配慮から「わかりやすい用語を」と思われる点が見られたが、独自の用語はかえって混乱を招く恐れがある。

ただし、全体的に見れば、さまざまな効果を持つアイコンを手軽に作成できる、高く評価したいソフトであることは変わりない。
(坂下 凡平)


スクリーンショット》 各レイヤに対するさまざまな設定を行える「合成の設定」画面
スクリーンショット》 ユーザ指定によるカスタムフィルタも作成できる
スクリーンショット》 イタリア国旗に、「立体」効果を施してみた。操作はマウスだけでできるので簡単
スクリーンショット》 サンプルのIMDを開いてみたところ。3枚のレイヤを合成して、プレビューウィンドウのようなアイコンを作成できる


【作 者】 accede soft さん
【動作に必要なソフト】 VB 6.0ランタイム
【レジ作品番号】 SR017528
【補 足】 試用期間は30日間。30日間は機能制限なく試用することができる。30日を過ぎると保存関係のコマンドが使用できなくなる
ソフト作者からひとこと
■開発コンセプト

以前から思っていたのですが、アイコンを作成するソフトというのがどうも少ない。あっても、EXEファイルに組み込むと色が変わったり、英語だったり、透明色の指定ができなかったりするので困っていました。ソフトを作るときに独自のアイコンを作成することは必須ともいえるので「どこかにアイコン作成ソフトぐらいあるだろう……」と高を括っていたのですが、ない。どこにも。Windowsにもありませんし、VisualBasicにすら付いていない。

……というわけで作ってみました。ただアイコンを作成するだけのソフトならすぐに作れたのですが、昔「BitBuilt」という画像レタッチソフトを作っていた経験もありますし、新しい画像レタッチソフトを作る予定もあったので、練習も兼ねてかなり凝ったソフトにしました。

■ソフトの売り

1行紹介文にもあるように豊富な効果が売りなんですが、その中でも特に気に入ってるのが「立体化」です。4色や16色のWindowsに付属しているアイコンもこれにかかればかなり見栄えがよくなります。256色アイコンの美しさを実感できる効果じゃないかな……と自負しております。おまけとして背景画像(普通のソフトは灰色と白のチェック柄にしてある透明部分のこと)を変えることが出来ます。個人的に一番好きなところです。

■苦労したところ

……特にはありません。というか、画像レタッチソフトというのは考え方が非常にシンプルなのでプログラミングしやすいからです。あえて言うならユーザインタフェース関係でしょうか。万人が快適に使えるインタフェースを考えるのはいつも苦労します。

■バージョンアップについて

いくつか新しい効果を思いついたので、それも入れるつもりです。あと、バージョンアップする際にはパスワードは変更しない予定ですので、そのままバージョンアップ版を使用していただけるようにしたいと思っています。

■最後に

アイコン作成ソフトとしては無駄ともいえる豊富な効果をそろえていますので、ぜひ一度使ってみてください。おもしろいですよ。
(accede soft)
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