その他のコンテンツ
ちょい読み!
コミック
SELECTION


ベクターソフトニュース - 2000.06.10
BlackJumboDog BlackJumboDog Ver.2.0.0
Webサーバ/メールサーバ機能も持つ多機能Proxyサーバソフト
Windows 2000/98/95/NT フリーソフト
「BlackJumboDog」の動作画面
■Proxy設定ダイアログ。利用者制限だけでなく、アクセスコンテンツ制限なども設定できる

Proxyサーバ、Webサーバ、メールサーバの三つの機能を中心とした多機能サーバソフト。サーバ機能のほかにもダイヤルアップ自動接続機能などを備える。

Proxyサーバ機能では、BlackJumboDogが動作しているマシンをProxyサーバとして指定することで、LAN上の他の(複数の)マシンでモデム/TAを共有することが可能で、BlackJumboDog動作マシンにダイヤルアップ接続環境があれば、LAN上の他のマシンからもインターネットに接続できるようになる点が特徴。LAN上のマシンからの要求に応じて自動的にダイヤルアップ接続を行ってくれるほか、複数のダイヤルアップを設定して曜日・時間帯別に自動接続する機能や、無通信時切断機能も備える。ProxyサーバとしてはHTTPのほか、FTP、Telnet、SMTP/POP3などのプロトコルに対応する。HTTPではデータキャッシュを使用することも可能で、さらに上位のProxyを指定して多段Proxyとすることもできる。

Webサーバ機能では、LAN内のWebサーバとして使用できるのはもちろん、インターネット接続されていれば、通常のWebサーバとして公開できる。CGI/SSIを利用することができ、これらの動作テストをアップロード前にLAN環境で行うこともできる。MIMEタイプの設定やユーザ名/パスワードによる認証、別名(エイリアス)指定も可能だ。

メールサーバ機能はSMTP/POP3に対応し、仮想ドメインを使用することでLAN内に手軽にメールサーバを構築できる。複数のBlackJumboDogを起動し、LAN内で相互にメール配信を行うことも可能だ(サーバ配信)。また、LAN内で設定されたドメイン名以外の宛先のメールを、指定されたスケジュールでインターネットに送信する「インターネット転送」機能もある。この機能により、有効なインターネットメールアドレスがひとつあれば、そのアドレスをLAN内仮想ドメインの複数のユーザで分割共有することが可能になる。メールサーバでも別名指定を行える。

BlackJumboDogのユニークな特徴は、各機能の利用者をIPアドレスで限定できることと、リモート制御機能があること。利用者の限定は、簡易ファイアウォールとして利用することが可能で、インターネット接続時に、外部からの侵入者にサーバを勝手に利用されることなどを防止できる。リモート制御は動作中のBlackJumboDogの設定を別マシンのBlackJumboDogから制御するというもの。もうひとつのBlackJumboDogをパラメータ付きで起動することで、動作中のBlackJumboDogを遠隔制御できる。

BlackJumboDogに対する通信が行われている最中には、メインウィンドウで各クライアントとBlackJumboDog間の通信状態を表示し、また、トレースウィンドウを表示することで詳細な通信状態を知ることができる。さらに、キャッシュ機能が有効な場合は、キャッシュ状況ウィンドウを別に表示できる。各サービスおよびダイヤルアップ接続の状態を別ウィンドウに表示させることも可能だ。

reviewer's EYE フリーソフトということが信じられないくらいよくできている。企業内・家庭内LAN用のイントラネット用サーバとしての機能を十分に備えているほか、Proxyのダイヤルアップスケジュール接続や、データキャッシシング機能もよい。Webサーバ機能は、インターネットのWebページにアップロードする前の事前チェックやCGIのデバッグにも利用できるなど、使い道はいろいろある。基本的にはLAN用だが、スタンドアロンでも十分に使えるソフトだ。
(藤田 洋史)



【作 者】 SIN さん
【作者のホームページ】 http://homepage2.nifty.com/spw/index.html
ソフト作者からひとこと
■ソフトを開発しようと思った動機、背景

今から約2年前、まだダイヤルアップルータは比較的高価なものであり、家庭内に導入するには、かなり躊躇するものがありました。しかし、我が家では、インターネットへの接続を企んでいる者は私だけではありませんでした。テレホーダイの時間になるとその争奪戦(大袈裟?)が始まり、誰かが繋いでいる間は、そのISDN回線が占有されることに非常に苛立ちを感じていました。これではたまらないということで、とりあえずブラウザでの巡回だけでも……と、HTTPの簡単なプロキシを作成したのがこのソフトの誕生のきっかけです。ブラウザが出来たらFTPも、いやいやせっかくだからメールの送受信もと言ってっているうちに、結構便利になってしまって、せっかくだからと公開することになりました。

しかし、インターネット上のプロトコルは非常に複雑になっており、このソフトがサーバソフトであるという性格上から、対象となるプログラムも無数に存在し、とても個人で対応できるような数ではないことは、初めから予想がつきました。そこでとった方針が、フリーソフト&ソース公開です。

その方針が幸いしてか、多数の方から動作状況のご連絡やテスト結果をいただくことができ、順調に開発を進めてくることができました。また、最近では、ホームページを中心として、サポートやドキュメント作成、プログラムのバグ取り、新機能の開発など、たくさんの方のご支援をいただいています。ご協力いただいている皆さまには、本当に感謝申し上げております。

■開発中に苦労した点

インターネットのプロトコルは、各種のドキュメントに明確に記述されてはいますが、実際には、いろいろなクライアントやサーバソフトが存在し、それぞれ、その実装は微妙に違うところがあります。また、その環境・設定方法によって、いろいろな見えない問題点が存在するようです。開発に当たっては、それぞれの状況に問題点に合わせて、その疑似的な環境を構築してデバッグすることになるのですが、それが結構な作業量になっています。

■ユーザにお勧めする使い方

当初は、比較的高価なルータの代わりに、複数台で回線を共有することをターゲットに考えていましたが、最近では、普及が進んでいるケーブルインターネットにおける軽易な回線の共有や、学校・企業などで経費をかけずにインターネットを共有しようという目的で使用されるケースが増えてきています。また、キャッシュを有効に利用して、体感的に高速化させる利用方法もお勧めかと思っています。

■今後のバージョンアップ予定

日々寄せられるご要望を少しでも実現できるよう、今後も継続して開発を進める予定です。まずは現在、開発バージョンにおいてSOCKS5プロトコルへの対応が作業中であり、長い間、ご要望をいただいておきながらなかなか実現できなかったICQなどへの対応作業が進んでします。
(SIN)
go! download
上で紹介したソフト(およびその関連ソフト)のソフト詳細ページにジャンプします。ソフト詳細ページからリンクされたダウンロードページでソフトをダウンロードできます。ソフト詳細ページには、作者データページへのリンクもあります。

フリーソフト New
BlackJumboDog イントラネット用簡易サーバ イントラネットに軽易にWeb&Mail&Proxyサーバを構築 


会社情報 | インフォメーション | はじめて利用される方へ | プライバシーポリシー | 免責事項
個人情報保護方針 | 利用者情報の外部送信について
(c) Vector HOLDINGS Inc.All Rights Reserved.