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■Proxy設定ダイアログ。利用者制限だけでなく、アクセスコンテンツ制限なども設定できる
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Proxyサーバ、Webサーバ、メールサーバの三つの機能を中心とした多機能サーバソフト。サーバ機能のほかにもダイヤルアップ自動接続機能などを備える。
Proxyサーバ機能では、BlackJumboDogが動作しているマシンをProxyサーバとして指定することで、LAN上の他の(複数の)マシンでモデム/TAを共有することが可能で、BlackJumboDog動作マシンにダイヤルアップ接続環境があれば、LAN上の他のマシンからもインターネットに接続できるようになる点が特徴。LAN上のマシンからの要求に応じて自動的にダイヤルアップ接続を行ってくれるほか、複数のダイヤルアップを設定して曜日・時間帯別に自動接続する機能や、無通信時切断機能も備える。ProxyサーバとしてはHTTPのほか、FTP、Telnet、SMTP/POP3などのプロトコルに対応する。HTTPではデータキャッシュを使用することも可能で、さらに上位のProxyを指定して多段Proxyとすることもできる。
Webサーバ機能では、LAN内のWebサーバとして使用できるのはもちろん、インターネット接続されていれば、通常のWebサーバとして公開できる。CGI/SSIを利用することができ、これらの動作テストをアップロード前にLAN環境で行うこともできる。MIMEタイプの設定やユーザ名/パスワードによる認証、別名(エイリアス)指定も可能だ。
メールサーバ機能はSMTP/POP3に対応し、仮想ドメインを使用することでLAN内に手軽にメールサーバを構築できる。複数のBlackJumboDogを起動し、LAN内で相互にメール配信を行うことも可能だ(サーバ配信)。また、LAN内で設定されたドメイン名以外の宛先のメールを、指定されたスケジュールでインターネットに送信する「インターネット転送」機能もある。この機能により、有効なインターネットメールアドレスがひとつあれば、そのアドレスをLAN内仮想ドメインの複数のユーザで分割共有することが可能になる。メールサーバでも別名指定を行える。
BlackJumboDogのユニークな特徴は、各機能の利用者をIPアドレスで限定できることと、リモート制御機能があること。利用者の限定は、簡易ファイアウォールとして利用することが可能で、インターネット接続時に、外部からの侵入者にサーバを勝手に利用されることなどを防止できる。リモート制御は動作中のBlackJumboDogの設定を別マシンのBlackJumboDogから制御するというもの。もうひとつのBlackJumboDogをパラメータ付きで起動することで、動作中のBlackJumboDogを遠隔制御できる。
BlackJumboDogに対する通信が行われている最中には、メインウィンドウで各クライアントとBlackJumboDog間の通信状態を表示し、また、トレースウィンドウを表示することで詳細な通信状態を知ることができる。さらに、キャッシュ機能が有効な場合は、キャッシュ状況ウィンドウを別に表示できる。各サービスおよびダイヤルアップ接続の状態を別ウィンドウに表示させることも可能だ。
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