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ベクターソフトニュース - 2000.05.24
お知らせメーラー お知らせメーラー Ver.1.00
簡単な操作で一斉送信が行える送信専用メールソフト
Windows 2000/98 シェアウェア
「お知らせメーラー」の動作画面
■個別の宛先を持つ同内容のメールをワンタッチで送信できる。送信相手の名前などはキーワード置換が可能

あらかじめ作成したアドレス一覧を元に、簡単な操作でメールの一斉送信を行うことができる送信専用のメールソフト。Cc:やBcc:などの同報送信用ヘッダを使うのではなく、リストのアドレスごとに個別のメールを送信する。送信先名簿の登録を、他のメールソフトで受信したメールのドラッグ&ドロップで行えたり、指定したフォルダ内のファイルから抽出できるなど、登録作業が簡単に行える点が特徴だ。ワープロの差し込み印刷のように、文面の一部を送信相手に応じて変更する機能もある。

お知らせメーラーは、メールの送信先名簿を中心に、送付元名・送付元メールアドレスなどを付加した情報をひとつの単位としてメールの送信管理を行う(これを「プロジェクト」と呼ぶ)。つまり、お知らせメーラーの基本となる機能は、送信先リスト+送信元情報であるプロジェクトに対して、送信するメール内容を設定し、一斉送信を行うというものだ。

送信先アドレスを名簿に登録する方法は大きく分けて次の3種類があり、いずれも簡単な操作で行える。
  1. Outlook Expressなどの他のメールソフトのメールボックスからアイテム(メールファイル)をドラッグ&ドロップする
  2. 他のソフトでメールが使用する受信メールフォルダを指定する
  3. CSVファイルを作成しておき、そのファイルを指定する
受信メールフォルダやCSVファイルを指定すると、そこから送信者名と送信先アドレスを自動的に抽出して名簿に登録する。さらに、既存のリストを右クリックしてアドレスの追加・削除を行ったり、現在のリスト内容をCSVファイルとして保存することも可能だ。

メール本文の作成は、お知らせメーラーの編集エリアで直接行えるほか、既存のテキストファイルから読み込むこともできる。もちろん、ここで編集したファイルを保存しておくことも可能だ。扱えるメール本文の長さは10KBまで。また、ファイル添付も可能で、最高10ファイルまで添付できる。メール作成に際しては、本文中に<MYNAME>や<NAME>といったキーワードを挿入しておくと、送信相手や送信元の名前に自動的に置き換えてくれる機能がある。標準で用意されているキーワードは上記に加え、メールアドレス、送信先に対するコメントなどだが、そのほかにもプロジェクト(=送信先名簿)ごとに最高5個までの任意キーワードを設定し、置換することができる。作成したメールは送信前にプレビューでき、キーワードが実際にどのように置換されて送られるかをチェックできるほか、本文中に半角カタカナや機種依存文字がある場合は反転表示で知らせてくれるといった機能もある。

メールの送信は、名簿に登録されている送信先全員に行うことも、名簿内から選択して行うことも可能だ。

そのほかにも、メールサーバへの送信間隔指定、送信結果のログ出力といった機能を備える。

reviewer's EYE 通常のメールソフトでは同報送信先をグループ化して登録するが、送信先のアドレスが多くなってくるとそのメンテナンスが面倒になる。その点「お知らせメーラー」の場合は、とりあえずメールを保存しておいてそのフォルダを切り替えるだけでよいので、管理がぐんと楽になりそうだ。CSVファイルへの保存もできるため、受信したメールを元に送信しておいて、あとからテキストエディタで細かくメンテナンスするといった使い方ができるのも便利。

ただし、最初のうちは実際の使い方がわからず、しばらく頭をひねった。というのも筆者がふだん使っているOutlook 2000からは、ドラッグ&ドロップでの登録も保存したファイルからの自動抽出もできなかったからだ。続いてOutlook Express 5やNetscape Messengerにデータをインポートして試したところ、OE 5ではドラッグ&ドロップも自動抽出も利用できたが、Netscape Messengerではテキストファイルからの自動抽出はできたものの、ドラッグ&ドロップはできなかった。残念ながらヘルプファイルにはこうした部分の具体的な情報があまりなく、実際に使ってみて迷うユーザもいるかもしれない。すべてのメーラに対応しているわけではないので、その点は注意が必要だ。
(福住 護)


スクリーンショット》 メールの作成画面。キーワードを設定し、あとで置換することができる
スクリーンショット》 名簿への追加はメーラからのドラッグ&ドロップなどで行える。追加方法によって、先頭のアイコンが違う
スクリーンショット》 プロジェクトは送信先名簿を中心に構成される。フォルダやCSVファイルごとに、キーワードを置換する文字列や送信者名・アドレスなどを指定、切り替えできる
スクリーンショット》 送信用のサーバやメールからアドレスを検索するためのキーワードは「共通設定」ダイアログボックスで指定する


【作 者】 Some さん
【作者のホームページ】 http://www2u.biglobe.ne.jp/~some/
【動作に必要なソフト】 MFC42.DLL
【レジ作品番号】 SR016932
【補 足】 試用期間は30日間。試用期間中は一度に送信できるのが10件までという制限がある。なお、5月23日現在の最新版はVer.1.06。作者のホームページ からダウンロードできる。
ソフト作者からひとこと
■ソフトを開発しようと思った動機、背景

オンラインソフトのユーザサポートを行うために開発をはじめました。このソフトでやりたかったことは、
  • 受信したメールをワンタッチでユーザ名簿に追加できること(Vectorさんのような第三者からのメールでも同様な操作が可能なこと)
  • 名簿のユーザには個別にシリアル番号の通知を行うことと、全員にバージョンアップのお知らせができること
  • ソフト製品ごとにグループ化ができ、グループに応じてメール本文のカスタマイズができること
  • 名簿のユーザのメールアドレス変更などに対応できること
  • 確認のために名簿ユーザのメール内容を表示できること
■開発中に苦労した点

当初の開発中は自分のやりたいことを具現化するだけなので、特に苦労した点はないのですが、公開すると決めた時点でユーザインタフェース、品質アップ、機能の絞り込みなどに苦労しました。

■ユーザにお勧めする使い方

小中規模のグループへの連絡等に使用できると思います。学校の先生が学生へのレポートの返信に添付ファイル機能を使用したいという人がいました。

■今後のバージョンアップ予定

自分のイメージとしてはやりたいことは一応完了したのですが、公開してからは結構、機能アップ要望があります。これらの要望にできるだけ対応して、より完成度の高いソフトにしていきたいと考えています。
(Some)
go! download
上で紹介したソフト(およびその関連ソフト)のソフト詳細ページにジャンプします。ソフト詳細ページからリンクされたダウンロードページでソフトをダウンロードできます。ソフト詳細ページには、作者データページへのリンクもあります。

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