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■Linklinkでポイントとなるのが「Format」タブの編集欄と下のデータ入力欄
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定型的な書式で書かれたHTMLを、データとそれ以外の部分(デザイン)に分けて管理することにより、メンテナンスの効率化を図る定型HTML作成支援ソフト。定期的更新が必要なHTMLの修正に威力を発揮する。
Linklinkでは「プロジェクト」単位でHTMLを管理するが、その中で変更の可能性の低い部分を「テキスト」、データ更新などで修正が頻繁に起こる定型のデータ部分を「テーブル」と呼び、これらを分離して別々に管理することで、HTMLの編集作業を楽にする。どのような形式のHTMLでも管理可能だが、「テーブル」という呼称に見られるように、<TABLE>を使用したHTMLの更新作業が想定されている。メイン画面は、ツールバーの下が大きく3分割され、左上がそのプロジェクトに含まれるテキスト/テーブルのリスト表示部、右上がテキスト/テーブルの編集部となっている。下側は表計算ソフトのデータシートのようになっており、ここで定型のデータを編集する。この部分はリストでテーブルを選択したときにのみ編集可能となる。
Linklinkでの操作の流れを大きく見ると、次のようになる。
- プロジェクトを作成
- プロジェクトのリストにテキストおよびテーブルを追加し、その内容を入力・編集
- HTMLの出力先を指定し、出力
HTMLは、メイン画面のリスト表示部に表示された順番に上から組み合わされて出力される仕組み。プロジェクトを作成した後、簡単なHTMLを出力するまでの操作をもう少しくわしく見ると、まず、HTMLの開始/終了の固定宣言部分を「テキスト」で追加する。例えば、開始部分をveczou_headerとして、
<HTML>
<HEAD>
<TITLE>練馬ベク蔵のお役立ちリンク</TITLE>
</HEAD>
<BODY>
また、終了部分をveczou_footerとして、
</BODY>
</HTML>
などとすればよい。次に、定型のデータ部分を「テーブル」でveczou_dataとして追加する(「テーブル」を追加すると、リストの一覧の先頭に「#」が表示されるのですぐにわかる)。「テーブル」の場合は画面右上の編集欄にHeader/Format/Footerの3種類のタブ、下側にデータシートが表示される。Header/Footerにはそれぞれ、<TABLE>/</TABLE>などと入力すればよい。「テーブル」のHeader/Footerは、データ部分ではあるが、お決まりの記述がされる固定部分という位置づけになる。
そして、最後にLinklinkのポイントとなるFormatを編集する。LinklinkではHTML出力時に、データシートのフィールド列の1列目のデータを「@1@」に、2列目を「@2@」……に置換してくれる。具体的には編集欄に、
<TR>
<TD>@1@</TD>
<TD><A HREF="@2@">@2@</A></TD>
</TR>
データシートに、
Vector https://www.vector.co.jp/
などと入力すればよい。上記の例ではHTMLの最初→最後→中身のデータ部分の順で作成しているので、リストで順番を入れ替えて出力を実行する。上記の例を実行すると、
<HTML>
<HEAD>
<TITLE>練馬ベク蔵のお役立ちリンク</TITLE>
</HEAD>
<BODY>
<TR>
<TD>Vector</TD>
<TD><A HREF="https://www.vector.co.jp/">https://www.vector.co.jp/</A></TD>
</TR>
</BODY>
</HTML>
というHTMLが出力されるはずだ。データシートの行を増やせば、HTML出力時にFormat部分が繰り返し出力される仕組みだ。行・列の数はともにツールバーで簡単に変更できる。
Linklinkは定型のデータ部分のみを入力すると、適当なフォーマットでHTMLを出力してくれるといったソフトではない。すべてのパーツをユーザが作成・編集したいHTMLに合わせて自分で用意する必要がある。ただし、一度フォーマットを作成してしまえば、その後の修正作業は非常に楽になる。
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