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ベクターソフトニュース - 2000.05.20
Linklink Linklink Ver.0.92a
サイトメンテナンスの効率を上げる定型HTML作成支援ソフト
Windows 98/95 フリーソフト
「Linklink」の動作画面
■Linklinkでポイントとなるのが「Format」タブの編集欄と下のデータ入力欄

定型的な書式で書かれたHTMLを、データとそれ以外の部分(デザイン)に分けて管理することにより、メンテナンスの効率化を図る定型HTML作成支援ソフト。定期的更新が必要なHTMLの修正に威力を発揮する。

Linklinkでは「プロジェクト」単位でHTMLを管理するが、その中で変更の可能性の低い部分を「テキスト」、データ更新などで修正が頻繁に起こる定型のデータ部分を「テーブル」と呼び、これらを分離して別々に管理することで、HTMLの編集作業を楽にする。どのような形式のHTMLでも管理可能だが、「テーブル」という呼称に見られるように、<TABLE>を使用したHTMLの更新作業が想定されている。メイン画面は、ツールバーの下が大きく3分割され、左上がそのプロジェクトに含まれるテキスト/テーブルのリスト表示部、右上がテキスト/テーブルの編集部となっている。下側は表計算ソフトのデータシートのようになっており、ここで定型のデータを編集する。この部分はリストでテーブルを選択したときにのみ編集可能となる。

Linklinkでの操作の流れを大きく見ると、次のようになる。
  1. プロジェクトを作成
  2. プロジェクトのリストにテキストおよびテーブルを追加し、その内容を入力・編集
  3. HTMLの出力先を指定し、出力
HTMLは、メイン画面のリスト表示部に表示された順番に上から組み合わされて出力される仕組み。プロジェクトを作成した後、簡単なHTMLを出力するまでの操作をもう少しくわしく見ると、まず、HTMLの開始/終了の固定宣言部分を「テキスト」で追加する。例えば、開始部分をveczou_headerとして、

<HTML>
<HEAD>
<TITLE>練馬ベク蔵のお役立ちリンク</TITLE>
</HEAD>
<BODY>

また、終了部分をveczou_footerとして、

</BODY>
</HTML>

などとすればよい。次に、定型のデータ部分を「テーブル」でveczou_dataとして追加する(「テーブル」を追加すると、リストの一覧の先頭に「#」が表示されるのですぐにわかる)。「テーブル」の場合は画面右上の編集欄にHeader/Format/Footerの3種類のタブ、下側にデータシートが表示される。Header/Footerにはそれぞれ、<TABLE>/</TABLE>などと入力すればよい。「テーブル」のHeader/Footerは、データ部分ではあるが、お決まりの記述がされる固定部分という位置づけになる。

そして、最後にLinklinkのポイントとなるFormatを編集する。LinklinkではHTML出力時に、データシートのフィールド列の1列目のデータを「@1@」に、2列目を「@2@」……に置換してくれる。具体的には編集欄に、

<TR>
 <TD>@1@</TD>
 <TD><A HREF="@2@">@2@</A></TD>
</TR>

データシートに、

Vector    https://www.vector.co.jp/

などと入力すればよい。上記の例ではHTMLの最初→最後→中身のデータ部分の順で作成しているので、リストで順番を入れ替えて出力を実行する。上記の例を実行すると、

<HTML>
<HEAD>
<TITLE>練馬ベク蔵のお役立ちリンク</TITLE>
</HEAD>
<BODY>
<TR>
 <TD>Vector</TD>
 <TD><A HREF="https://www.vector.co.jp/">https://www.vector.co.jp/</A></TD>
</TR>
</BODY>
</HTML>

というHTMLが出力されるはずだ。データシートの行を増やせば、HTML出力時にFormat部分が繰り返し出力される仕組みだ。行・列の数はともにツールバーで簡単に変更できる。

Linklinkは定型のデータ部分のみを入力すると、適当なフォーマットでHTMLを出力してくれるといったソフトではない。すべてのパーツをユーザが作成・編集したいHTMLに合わせて自分で用意する必要がある。ただし、一度フォーマットを作成してしまえば、その後の修正作業は非常に楽になる。

reviewer's EYE Linklinkの仕組みを理解するのと、定型フォーマットを作成するのに若干コツが必要だが、自分でテキストエディタを使ってリンク集の作成・編集が行えるレベルの人なら、何の苦労もせずにLinklinkを使ってリンク集が作れる。<TABLE>を使うことが想定されているソフトだが、無理して<TABLE>タグを使う必要はない。単に1行ずつ並べても問題はないのだ。LinklinkはHTMLを出力するわけではなく、ユーザが入力したフォーマットのうちの変数部分を置換して出力するに過ぎない。それがわかってしまえば理解は早い。

惜しいことに、ここで紹介しているVer.0.92aには外部からのインポート機能がない。0.92cからはWWWCファイルおよびCSVファイルのインポート機能が付いているようだ。

なお、プロジェクトはすべて「List.dat」というファイルが複数のファイルを管理するようになっている。複数のHTMLを管理したい場合は、複数のフォルダを用意して分けておいた方がよいだろう。
(藤田 洋史・練馬 ベク蔵)


スクリーンショット》 「テキスト」のヘッダ部分の記述例
スクリーンショット》 「テキスト」「テーブル」は自由に追加できる。左上のリストの順に上から組み合わされてHTMLが出力される
スクリーンショット》 HTMLの出力例。これはごくごく簡単な例で、もっと複雑なものも簡単にできる
スクリーンショット》 上の出力例をブラウザで表示させてみた


【作 者】 takeL さん
【作者のホームページ】 http://homepage1.nifty.com/sheep/
【補 足】 5月19日現在の最新版はVer.0.93。作者のホームページ からダウンロードできる。
ソフト作者からひとこと
■ソフトを開発しようと思った動機、背景

以前、リンク集メインのホームページを作成しようと思い立ったことがありましたが、リンクが膨大になるにつれて、その管理自体に時間を浪費して作業が進まないというジレンマに直面することがありました。

現在管理しているホームページでも同様の悩みに直面し、少しでも時間を節約し、 効率よくできないかと思い立ったことから、このソフトを製作するに至りました。

■開発中に苦労した点

もともと自分しか使わないだろうと思い作成していたので、明確に苦労を感じたことはありませんでしたが、一番の障害となったといえば私の圧倒的なプログラムのスキルの低さだと思います(笑)。

さらに、作成しているうちに同様の悩みを抱えている方もいらっしゃるのではと思い、無謀にも登録させていただき公開に踏み切りましたが、あまりにも使いにくいユーザインタフェースだったので、なんとか使いやすくならないかと改善に努めてきました。が、現在もその使いにくさは全然改善できていないと考えております。

■ユーザにお勧めする使い方

ホームページを公開して運営することは楽しくなければ意味がなく、その管理に苦労を感じることは本末転倒であり、誰しも望むことではないと思います。

初めてページを作成する場合にはデータの入力とHTML記述の多少の知識が必要なので、少し面倒かもしれません。ですが、ユーザの皆様に少しでもお役に立てればと願ってやみません。

■今後のバージョンアップ予定

現在の最新バージョンでは、
  • 出力結果の表示
  • WWWCおよびCSVデータのインポート機能
が追加されております。

また、表の編集についても微々たるものではありますが、機能追加しました。

今後の修正すべき点は、
  • 使いにくいのでGUIとヘルプの充実。
  • 初期バージョンからつぎはぎしてるので、ちょっと全面的改良の余地あり。

    等々、山積みですが(笑)、少しでもユーザのご希望にそえるようなソフトになるよう、努力したいと思います。
    (takeL)
go! download
上で紹介したソフト(およびその関連ソフト)のソフト詳細ページにジャンプします。ソフト詳細ページからリンクされたダウンロードページでソフトをダウンロードできます。ソフト詳細ページには、作者データページへのリンクもあります。

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