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ベクターソフトニュース - 2000.05.17
ColorTagPaper ColorTagPaper Ver.1.02.01
豊かな表現力が情報の整理を容易にする多機能付箋紙ソフト
Windows 2000/98/95/NT メールウェア
「ColorTagPaper」の動作画面
■カラフルな表示で視認性も良好。縦書きやアイコン化も可能

必要なときにすばやく内容を確認できるスライディング機能をはじめ、豊富な機能を搭載する付箋紙ソフト。高機能と使いやすさのバランスがうまくとれている点が特徴だ。

ColorTagPaperは、テキストのフォントサイズやタグペーパー(付箋)の配色の変更、あるいはタグペーパーの作成位置や整列方法をきめ細かく指定することにより、整理や識別を容易に行えるよう工夫された付箋紙ソフト。単に付箋を並べていくだけのソフトに比べると、大事な情報をすぐに見つけ出すことができる。

起動するとタスクトレイに常駐。基本的な操作は、タスクトレイアイコンや作成済みのタグペーパー上を右クリックして表示されるコンテキストメニューから行うという。タグペーパーの作成は、タスクトレイアイコンのメニューから「新規作成」を選択するか、アイコンのダブルクリックで行えるが、すでに既存の付箋がある場合はタグペーパーを選択した状態で【Ctrl】+【N】キーで作成することもできる。タグペーパーが編集モードになっていれば、タグペーパー上にダイレクトに用件を書き込める。タグペーパーのペーパー部分(テキストを入力する部分)の右クリックで表示されるメニューからは、テキストのカット/コピー/ペースト、フォント指定や文字サイズ変更、文字色の設定、太字や斜体といった操作を行える。テンプレート機能もあり、メモ内容の基本フォーマットを作成しておけば、簡単に読み込んで使えるようになっている。

タグペーパーはドラッグでサイズや表示位置を自由に変更できるだけでなく、「配色順」「期限順」「作成順」という3種類の方法で整列させることが可能で、さらに整列の方法自体も「タイリング」「通常」の2種類を使い分けられる。特に「通常」の場合、(初期設定では)デスクトップの右端にタグペーパーの一部だけが見えるように配置してくれるので邪魔にならず、デスクトップをすっきりとした状態に保てる。もちろんこの場合、タグペーパー全体を見ることはできないが、【Shift】キーを押しながら見たいものにマウスポインタを合わせると、そのタグペーパーだけが横へ飛び出してくる(スライディング機能)ので、必要なときにさっと内容を確認できる。

個々のタグペーパーに対しては、プロパティでは表示その他の細かな設定を行うことが可能で、主なものとしては、
  • Zオーダー:タグペーパーを重ねて配置したときの表示順を指定する
  • 状態:通常の表示のほか、テキストの2行目以降を隠してしまう「裏返し」、アイコン表示、非表示を選択できる
  • 配色:登録済みの配色からタグペーパーの色を選択する
  • 禁止:タグペーパーの移動や編集の禁止する
  • 期限:日時または曜日+時間の形でアラーム設定を行う
などが挙げられる。

さらに、ColorTagPaper全体の動作に関する設定としては、以下のようなものがある。
  • デフォルトのフォントや新規作成時の編集・表示モードの選択
  • 配色のカスタマイズ:ユーザが好みの配色を作成できる
  • 新規作成時のタグペーパーの表示位置指定:タグペーパーの座標やサイズを任意に指定できる
  • 設定した期限が来たときの通知方法を「ラベルの色変更」「常に手前に表示」「画面中央に移動」「アイコン化の解除」「裏返しの解除」「サウンドの再生」などから指定できる
  • タグペーパーの整列方法:整列の方向や基準座標、整列時のタグペーパーサイズの変更の有無などを設定できる
  • 書式指定:コンテキストメニューから日付、時刻を挿入する場合の書式を設定する
そのほか、テキストの縦書き表示や、タグペーパーのサイズをテキスト文字分量に合わせる(フィットさせる)機能、アイコン化したタグペーパーにパスワードロックをかけて他人に見られないようにする機能などを備える。

reviewer's EYE 操作そのものはシンプルなのだが、設定できる項目が多く、使い方によっていろいろなことができる付箋紙ソフトだ。例えば、タグペーパーの新規作成では、画面中央に重ねていく方法と順に並べていく方法とがあるので、一覧したい項目は並べて、順番に処理してゆきたい用件は積み重ねて作成しておくといった使い分けが簡単にできる。また整列機能や期限通知方法の豊富なバリエーションを活かせば、ToDoリストやスケジューラ的な使い方も十分に可能だろう。

ただし、細かな機能が多いだけにちょっとわかりにくい部分もあるかもしれない。筆者は最初のうち、整列コマンドで整列できるものとできないものがあるのに悩んだ。実は、編集モードになっているタグペーパーは整列できないようになっていて、これがまた使いこなしによっては便利そうな気配もあるのだが、マニュアルをじっくり読むまではぜんぜん気がつかなかった。ちゃんと読まない筆者が悪いのだが、せっかく丁寧で内容のしっかりしたマニュアルなのだから、ホームページに掲載するのでなくソフトに同梱していただければとお願いする次第である(配布アーカイブには、簡単なドキュメントしか含まれていない)。

なお、ColorTagPaperはフリーソフトの扱いになっているが、30日を超えて使用する場合、ライセンスコードの入力が必要となる。ライセンスの発行は無料。作者のホームページ で申請すれば、すぐにその場で発行される。
(福住 護)


スクリーンショット》 タグペーパーをデスクトップからはみ出した状態で配置した場合、【Shift】キーを押しながらマウスをポイントすると自動的に内側へスライドしてくる
スクリーンショット》 タイリングの方法や、通常の整列の基準となる座標を任意に指定できる
スクリーンショット》 タグペーパーごとに配色や期限を設定することも可能
スクリーンショット》 期限がきたタグペーパーは表示の状態を変更したり音を鳴らして知らせてくれる


【作 者】 セルフィッシュチャイルド さん
【作者のホームページ】 http://www2.neweb.ne.jp/wc/kiyos/sco/
【動作に必要なソフト】 IE 4.0以上に付属のDLL(MFC42.DLLなど)
【補 足】 30日を超えて使用する場合は、作者のホームページ でライセンスの発行を受ける必要がある
ソフト作者からひとこと
■ソフトを開発しようと思った動機、背景

Windowsプログラミングを以前から体験してみたかったのですが、なかなか機会に恵まれずに数年を過ごしてしまいました。でも、ようやく自分の時間が持てたので、これを機に勉強を兼ねて作ってみることになったわけです。で、なぜこのソフトになったかというと、付箋ソフトなら、わりと短期間で作れそうだったのと、WindowsのAPIを一通り学習できそうだと思ったからです。

■開発中に苦労した点

実現したい機能やユーザインタフェースはたくさんあったのですが、不幸にもC++言語やMFCを使った開発もはじめてだったので、思うように進まず、どこをどういう風に折り合いをつけて実現していくか、という部分を考えるのに苦労しました。また、95/98/NT 4.0/2000と4種類のプラットフォームに対応するために行ったテストにはかなり時間がとられてしまい、精神的に疲れました。

■ユーザにお勧めする使い方

カラータグペーパーの要はすべての付箋を自分の好きな位置に一括して整列できる「整列機能」(【Ctrl】+【D】) と「配色」の使い方にあると思います。各「配色」を優先度として使用すれば優先順位順に整列できますし、メモ内容の種類として使用すれば、そのカテゴリー順に整列できます。「配色」をどのように使うかはあえて利用者にお任せしたいと思います。

あと付箋が画面右側から半分はみ出すような位置に設定して整列すれば、画面を広く使えます。すべての内容を確認したいときは【Shift】キーを押しながら付箋上にマウスポインタを持っていけば、画面内に付箋が移動してきて一時的に内容を確認することもできます。

■今後のバージョンアップ予定

現在、基本的な部分に関しては完成したという認識です。今後はソフトが重くならない程度にできるところまでバージョンアップしていく予定です。近いところでは、編集機能の強化やタグペーパーのアンデリート機能を考えています。また、基本的に機能の多さよりも使いやすさを重視していきたいと考えています。当然、使ってくださっている皆さまのご意見を重要視していきますので、気軽にご意見をお寄せください。
(セルフィッシュチャイルド)
go! download
上で紹介したソフト(およびその関連ソフト)のソフト詳細ページにジャンプします。ソフト詳細ページからリンクされたダウンロードページでソフトをダウンロードできます。ソフト詳細ページには、作者データページへのリンクもあります。

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