ベクターソフトニュース - 2000.04.29

	ゴールデン麻雀　Ver.1.0.1 ハムスター育成をミックスしたユニークな麻雀ゲーム ■Windows 98/95（Macintosh版もあり）　■シェアウェア

	■ハムスター育成という要素も楽しいが、「麻雀」ゲームとしてもかなり本格的（画面はアドバイスモード） 麻雀に育成ゲームの要素をプラスした異色の麻雀ゲーム。ハムスターを購入し、麻雀に勝つことでハムスターを育ててゆく。麻雀のルールがよくわからない人のためのモードも用意されており、麻雀初心者でも楽しめる。 ゴールデン麻雀は、「麻雀」部分は本格的な麻雀ゲームだが、「ハムスターを育成する」という要素が追加されているのが特徴。プレイヤーはまず、8匹のハムスターの中から育成する1匹を購入し、名前を付けゲームに参加する。対局は自分（のハムスター）対他の3匹のハムスターとの間で行われ、プレイヤーが購入したハムスター以外の7匹が入れ替わりで相手となる。登場するハムスターはキャラごとに性格設定がなされており、ポン、チー、カン、ロンなどのセリフが異なるほか、作る手役の傾向も異なる。ハムスターは勝てば勝つほど育ち、負ければその分だけ衰弱してしまう（ただし、いくら負けが込んでも最初の状態以下に衰弱することはない）。育つのはプレイヤーのハムスターだけでなく、対戦相手の方も勝てば同様に育ってゆく点がおもしろい。 実際の対局ではポン、チー、カンのできる局面や、アタリ牌が出たときやツモったときに、効果音＋ボタンの色変化＋ゲームの一時停止で教えてくれる親切設計だが、逆にフリテンやノーテンリーチは実際にオープンするまでチェックされない。オープン時（または流局時）に罰符が取られてしまうので、要注意。また、通常のゲームモードのほかに、初心者モードとして「アドバイスモード」が用意されている。このモードを選択すると、ハムスターが次に切る牌を教えてくれたり、危険牌を見ることができるのに加え、ノーテンリーチがかけられないようになる。 競技形式の設定はキメ細かく行え、本格的。例えば半荘を「東−東戦」「東−南戦」「東−南戦（西入）」から選択できるほか、配給原点、クイタンあり・なしや、役満祝儀、百万石、ハコ点終了、焼き鳥などの設定が可能。自分がよく知っているローカルルールに合わせれば、違和感なくゲームが進められる（ただし、花牌は存在しないため、関西麻雀によく見られる花牌ドラ爆弾はできない）。点棒計算は半荘ごとに行われ、トップが取れるとハムスターが成長して画像が拡大され、負ければその分縮小される。ただし、1回や2回トップを取った程度ではハムスターが成長したかどうかわからないため、ある程度回数を重ねてプレイする必要がある。 そのほかにも、卓や牌の色を変更したり、BGMのON/OFFなどの設定ができるほか、雀狂モードというBGMなし（効果音あり）のスーパースピードモードや、プレイヤーが参加しない観戦モードも用意されている。 付属のHTML形式のドキュメントには、ソフトそのものの解説に加え、麻雀初心者のための解説も付いており、麻雀をよく知らなくてもプレイできるよう配慮されている。Windows版のほかにMacintosh版もある。 ●

	勝てば勝つほど育つ、ということはわかっているのだが、なかなか勝たせてくれない。ドキュメントにはそれほど難しくはないと記述されているのだが、実際にプレイしてみるとそれほど甘くはない。コツとしては、とにかく細かく、しかも早上がりを繰り返すこと。たとえ100点差であってもトップを取ればトップ賞（12,000点）が稼げるので、その分成長が速い。極端な話、中のみとか平和のみ、リーチのみといったクズ手であっても、とにかく親の連チャンで稼ぎ、不利な手のときはひすたら降り。こうでもしないと2巡目あたりからリーチをかけてきたり、クズ手のダマテンを張っている他のハムスターの早上がりでやられてしまう。 ドキュメントによれば、ハムスターは最大で雀卓程度の大きさまで育てられるとのこと。そこまで育てるのは……結構大変かもしれない……。 （藤田 洋史） 《スクリーンショット》　アドバイスモードでは、ヘルプをクリックすると状況レポートが表示され、安全牌や狙い役を教えてくれる 《スクリーンショット》　競技方式の設定画面。自分の好きなルールに合わせてセッティングできる 《スクリーンショット》　プリファレンス設定画面。雀狂モードは最速ゲームだがBGMはない 《スクリーンショット》　かなり苦労して育てたハムスター。ここまで大きくするのに何時間かかったことか 《スクリーンショット》　点数計算はもちろん自動。点数計算の出来ない人の学習にもなる 【作　者】 梶原 元平　さん 【作者のホームページ】 http://www.mfi.or.jp/candy/ 【レジ作品番号】 SR015555 【補　足】 試用期間中は、ゲームが途中で終了する、ハムスターの成長が途中で止まるといった制限がある

	■ソフトを開発しようと思った動機、背景 麻雀に脱がせる以外の目的を持たせたかったのです。 ■ユーザにお勧めする使い方 相手はハムスターなので、頑張って勝ちましょう。麻雀卓いっぱいの大きさまで成長します。 ■今後のバージョンアップ予定 このソフトのバージョンアップということではなく、ゴールデンシリーズを考えています。すでに第2弾として「ゴールデンスロット」を制作しました。 ■ソフトの制作について 使用しているデータ、プログラムの基本部分はWindowsとMacintoshで共用しています。最初Mac用を作って基本部分のデバッグを行い、それをWinへ移植するのです。作るときは最初から移植のしやすさを考えて特別な処理をせず、スピードを追求しないようにしています。これを別の言葉で表現するなら、手を抜いているというのでしょうか？ （梶原 元平）
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