ベクターソフトニュース - 2000.04.26 |
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iText for Windows Ver.1.0.1
ワープロ的な機能も備えたMac生まれのテキストエディタ ■Windows 98/95 ■フリーソフト |
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iTextは、テキストエディタに文字装飾などのワープロ的な機能を追加したといった趣のソフト。フォントの種類・サイズなどを文書全体ではなく1文字ごと別々に指定することが可能で、行間隔をポイントで指定することもできる。画像の貼り込みも可能だ(BMPまたはWMF形式)。また、ページのマージンやヘッダ、フッタなども印刷イメージそのままの表示で編集が行える。最高5段までの段組も可能だ。 編集画面上のルーラも単なる桁位置表示とはひと味違っており、左右のマージンをドラッグ操作で変更できるほか、単位を文字、全角文字、センチメートル、インチ、ポイントの5種類から選択できる(ただし、タブ間隔は文字数指定のみで、ルーラ上にタブマーカを配置することはできない)。もちろん、ガイドラインやページイメージの表示をOFFにして、一般的なテキストエディタ風の表示にも切り替えられる。 メニューのショートカットは【Ctrl】キーまたはファンクションキーいずれかのコンビネーションから選択できる。【Ctrl】+(アルファベット)のコンビネーションはWindowsの標準的なキー割り当て。ファンクションキーを選択した場合は、画面の最下部にキーボードのファンクションキーに対応した10個のボタンが並び、さらに【Shift】キー、【Ctrl】キーを同時押下することでボタンの内容が変化する。 検索は、文字列の検索・置換のほかに行番号ジャンプ、ページ指定ジャンプ、そしてマークジャンプの機能がある。マークした単語は検索メニューに項目として表示されるので、メニューからマーク設定語句などを選ぶだけで、すぐにその場所を呼び出せる。 スタイル設定を保存するため、ファイルの保存形式にはiTEという独自の形式を採用。さらに、テキストだけを保存したり、テキストとスタイル情報を別ファイルに保存することもできる。 “iMac”と銘打っているだけあり、ルーラおよびファンクションキー表示部と、頁・行・列を表示する「情報エリア」と呼ばれる部分の色などをWindowsの標準的なグレーのほか、ボンダイブルーをはじめとしたiMacカラーの7色に設定することが可能だ。 ●
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初代iMacのイメージカラーであるボンダイブルーをあしらったデザインで“iMacに似合うエディタ”として登場したiTextだが、単にデザインがiMac風というだけではない。最大の魅力は、フォントや色などの装飾が1文字単位で行え、なおかつ画像の貼り付けもできる表現力を持ちながら、操作感が軽快なところだろう。本格的なワープロを使うのはちょっとおおげさだが、かといって文字だけでは味気ないという用途にはぴったりだ。
一方、プリファレンスでは行あたりの文字数を設定することができない(マージン指定で代用可能ではあるが)ため、文字数指定の原稿を執筆するのにはあまり向いていないかもしれない。 筆者が特にうれしかったのは、ファンクションキーや【Ctrl】キーとのコンビネーションによる操作が可能で、入力・編集中にマウスに手を伸ばす必要がないところ。キーボード主体の操作はDOS/Windows系のエディタでは当たり前の機能ともいえるが、Mac生まれのiTextがきちんとサポートしている点は高く評価したい。 SDI形式のテキストエディタであるが、現バージョンで複数文書を同時に編集する場合はiTextを複数起動しなくてはならない。また、同じ場所に出力されるため、通常は気にすることはないだろうが、スタイル情報を別ファイルにした場合は、テキストとスタイル情報のファイルは同じフォルダに置いておく必要がある。 (福住 護)
《スクリーンショット》 スタイルなしの通常のテキストを用紙イメージなしで表示した状態。クリップボードビューア機能もある 《スクリーンショット》 プリファレンスではカラーバリエーションや標準のフォント、ファイルの保存形式などを選択できる 《スクリーンショット》 選択した単語をマーク設定しておけば、検索メニューからすぐに呼び出せる 《スクリーンショット》 文書フォーマットではデフォルトのフォントなどを指定できるほか、文書情報を参照することもできる 《スクリーンショット》 フォントの指定などは1文字ごとに指定できる 【作 者】 山下 道明 さん 【補 足】 Windows版のほかに Macintosh版 もある |
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