ベクターソフトニュース - 2000.04.19

	Personi Office　Ver.1.0.5 Webブラウザから手軽に使うことのできるグループウェア ■Windows 98/95/NT　■フリーソフト

	■ログイン後のトップページ「今日の動き」。スケジュールや仕事の進捗状況が一覧できる Webブラウザで利用できるグループウェア。メール、スケジュール、ToDo、掲示板、アドレス帳などのアプリケーションを搭載しており、クライアントマシンでInternet ExplorerやNetscapeなどのWebブラウザが使えれば、これらのアプリケーションで情報を共有できる。特別なサーバを用意する必要はなく、Windows付属のMicrosoft Personal Web Server、もしくはMicrosoft Internet Information Server（IIS）がインストールされていれば、普段使う個人のマシンをそのままサーバにできる。 Personi Officeが提供してくれる機能は、 メール：POP3対応で、通常のメーラとして利用できる。メールの仕分けや、簡易アドレス帳機能も持つ スケジュール：グラフィカルで見やすいスケジューラ。他ユーザのスケジュール参照も簡単。休日設定や表示方法（テーブル表示/リスト表示）などのカスタマイズが可能 ToDo：期限日・開始日、プライオリティ、達成度などを管理できる。他ユーザとの共有はできない 掲示板：キーワードおよび作成者から検索できる検索機能付きのツリー表示型Web掲示板 アドレス帳：シンプルなアドレス帳 ブックマーク：URL、コメントから検索できる機能の付いたブックマーク。情報共有可能 メモ帳：個人で備忘録的に使えるもので、共有はできない の7種類（このほかに1日に必要な情報をまとめた「今日の動き」というトップページがある）。 社内などの限られたメンバー間で情報を共有をすることで、生産性を高めるのがグループウェアの目的。日常的に使用するものだけに、機能はもとより操作性が大きなポイントを占めるが、Personi Officeの場合、使いなれたWebブラウザを利用できる点、わかりやすいインタフェースである点は非常に大きい。 インストール後、まず必要になるのがユーザ設定。管理者がサーバにログインし、利用するユーザの設定を行う。ユーザ設定では、ログイン時のアカウントとパスワード、名前、メールアドレスを決める。ユーザをグループ単位で管理することも可能だ。ほかに設定できるのは、会議室や保養所といった予約可能な施設、アドレス帳のフォーム、メンバー間で共有するカレンダーの設定などで、これらは必要に応じていつでも変更・追加が行える。 登録ユーザはサーバにアクセスし、アカウントとパスワードを入力してログイン。トップページ（今日の動き）では、週単位での仕事の進捗状況や1日単位でのスケジュールなどが一覧できる。また、各アプリケーションを使って設定した情報が「公開」情報であれば、他のユーザやグループの予定、施設の予約状況なども表示する。例えば、同じグループ内のBさんが入力した「公開」アドレスデータは、自分のアドレス帳にも表示されるという仕組みだ。 メールなど、各機能へは画面左側のメニューからジャンプする。操作感はブラウザでのWebページ参照そのものといってよく、それぞれの機能のページもわかりやすくデザインされている。 ●

	なぜ、いま、Webグループウェアか？　まず、運用がしやすいこと。OS標準のTCP/IPと、Webブラウザを利用するため、従来のクライアント−サーバ型システムのように、開発からはじまって、構築・運用に多大なコストを必要としない。また、同じグループウェアでも、ノーツのような専用ソフトを使うタイプは、バージョンアップのたびに、各クライアントマシンにそれぞれインストール作業が発生するし、なによりソフトの使い方をグループ全員が覚えなければならない。そうした手間が一切排除されたのが、Webグループウェアなのだ。 とはいえ、購入するとなると（ライセンス数にもよるが）数万円から100万円近くするのがこれまでの常識だ。それが無料で利用できるというのは画期的。情報共有のメリットを知っていながらも、なかなか手の出せなかった小規模事業所やSOHO従事者にとっては、非常にうれしいシステムといえるだろう。 （フェムス・安藤 しょうこ） 《スクリーンショット》　スケジュール登録画面。用件分類欄で「公開」にチェックしておくと、グループ間でスケジュールが公開される 《スクリーンショット》　ToDoの画面。仕事の達成度や優先度が設定できる 《スクリーンショット》　掲示板。グループ間での告知はもちろん、話題ごとにボードを作成できるので、プロジェクトごとの情報交換などにも使える 《スクリーンショット》　住所録。データごとに公開・非公開の設定ができる。ビジネス、プライベートの両方で使えるのがうれしい 《スクリーンショット》　ログイン画面 《スクリーンショット》　管理者は、ユーザをグループ単位で管理できる 【作　者】 パーソンアイ・ドット・コム リミテッド　さん 【作者のホームページ】 http://www.personi.com/japan/ 【動作に必要なソフト】 Internet Explorer 4.0以降、Netscape Navigator 4.7以降 【補　足】 4月19日に 作者のホームページ で次バージョン、Ver.1.06が公開される予定。Ver.1.06では、メール送信に転送機能が追加される

	■ソフトを開発しようと思った動機、背景 1年ほど前、企業内において無料で使用可能な本格的グループウェアが存在しておりませんでした。また、その当時より米国ではさまざまな本格的アプリケーションが無料になってきており、今後日本においても同様な動きになるのではと思い、まず自社から無料（広告モデル）で始めようと思ったのが開発の動機になります。 ■ユーザにお勧めする使い方 スモールビジネス、SOHO、あるいは事業部単位で、ビジネスの情報管理ツールとして気軽にお使いください。個人のスケジュール管理から、社内で共有する情報の管理まで使い方はいろいろです。日常業務で頻度の高いアプリケーション（メール、スケジュール、ToDo、掲示板、アドレス帳、ブックマーク、メモ帳）が標準搭載されており、しかも使い慣れたブラウザ上での使用は、複雑なマニュアルを読む必要なしに簡単に使いこなせます。 ■今後のバージョンアップ予定 現在の計画では、以下の機能の追加を予定しています。 ファイナル版リリース（i-mode対応版リリース）：5月中旬 Linux版ベータ版リリース：5月上旬 TurboLinux「TurboLinux Server」製品の各言語版（日本語、英語、中国語）：今夏 また、ユーザの方々の意見を参考にバージョンアップを行いたいと思ってます。 ■ご意見、ご感想！！ 皆様のご意見、ご感想を反映してよりよい製品作りを目指していきますので、ぜひ、日常業務のお供としてお使いいただき、どしどしご意見、ご感想をお寄せください。 （パーソンアイ・ドット・コム リミテッド）
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