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ベクターソフトニュース - 2000.04.15
地図工房 地図工房 Ver.2.1
ベクトルデータを採用した簡単操作の街路図作成ソフト
Windows 98/95/NT シェアウェア
「地図工房」の動作画面
■マウスでアイテムを選択して配置してゆくだけで地図が描ける

道路や線路などのアイテムをマウスで画面上に配置するだけで、見やすい地図が作成できる街路図作成ソフト。道案内用の地図などを手軽に作図できる。

地図工房で地図を作成するには道路、線路、建物などのアイテムをパレットから選択し、地図作成ウィンドウで配置場所をポイントして指定、あるいは開始点・終了点をマウスのドラッグで指定するだけでよい。アイテムアイコンもわかりやすく、操作は直観的に行える。ベクトルデータで地図を扱っていることが大きな特徴で、いったん作成したデータの修正も簡単。地図上に配置してあるアイテムを自由に移動したり削除したりすることができる。道路と道路の交差部分など、アイテム同士のつながりをソフトが自動的に認識して正しく表示してくれるため、作図作業そのものも非常に楽だ。

用意されているアイテムは、形状の異なる2種類の線路、太さの異なる3種類の道路、建物、駅、信号、丸、星、川、橋、方位印、円状の道路など。道路はさらに端の部分の形状を、丸、四角、開放の3種類から選ぶことができる。建物は四角いシンプルなものだけだが、基準となる道路を指定することで、斜めに横切った道に面した建物でも簡単に作図することが可能だ。橋や駅の配置も建物と同様で、配置したい道路や川を指定すれば、それらに沿ったアイテムを配置してくれるようになっている。ベクトルデータを採用しているソフトならでは、といってよいだろう。また、通常は、道路を交差するように描くと自動的につながり、交差点として表示されるのだが、特定の道路を高架道として描写することもできる。

アイテム配置のほかに、アンカーポイントを指定して折れ線・曲線で作図することも可能。アンカーポイントはあとから自由に移動できる。また、折れ線を道路に変換したり、曲線を道路、川、線路に変換する機能もある。これにより、蛇行した川や線路などを簡単に作図できるのも地図工房の大きな特徴といってよいだろう。

建物名などを表示するための文字はフォントとサイズ、斜体、太字、縦書きを指定でき、また、よく使う文字列を1件あたり40文字まで、最大100件まで登録できる。道順を指定するために道路の中央に配置するための矢印なども用意されている。

作成した地図は、ベクトルデータのほか、BMPおよびJPEG形式での保存が可能。Webページへの掲載や、ペイントソフトなどを使って、さらに地図を装飾するのにも都合がよい。

reviewer's EYE ベクトルデータを採用しているだけあって、作図中や完成した地図でも修正が簡単に行える点がうれしい。試行錯誤しながら地図を作成していて、ちょっと道の位置を間違えたとか、建物の位置が違ったなどといったときも楽に編集できる。

マウスで適当に線を引っぱるだけで交差点などの処理をしてくれたり、橋や駅の位置・角度を自動調節してくれるのも助かる。位置合わせとかに気を使わず、適当にアイテムを配置しているだけで、あっというまにそれらしい地図ができあがるのだ。

強いて弱点をあげるならば、装飾性に若干欠けるきらいがある。例えば、建物は基本的には四角でしか表現できないし(四角形を変形させたり組み合わせたりすることは可能)、建物ごとに色を変えることもできない。もっともJPEG、BMPで画像を出力する機能もあるので、細かい装飾が必要な場合は、地図工房で作図した上でペイントソフトで行えばよいだろう。このソフトの持つ手軽さは、装飾性の乏しさを気にならなくさせるだけの魅力がある。
(秋山 俊)


スクリーンショット》 地図のサイズやアイテムのサイズを変更することも可能
スクリーンショット》 文字列はあらかじめ登録されているもののほかに、ユーザが登録することもできる
スクリーンショット》 変形可能な曲線や折れ線を引いて、道路や川に変換することが可能
スクリーンショット》 グリッドを使うこともできる


【作 者】 柴田 一夫 さん
【作者のホームページ】 http://user.parknet.co.jp/panic/
【動作に必要なソフト】 VB 5.0ランタイム
【レジ作品番号】
【補 足】 試用期間は4週間。試用期間中は背景に「試用モード」という文字が表示される、ファイル保存ができない(JPEG/BMP保存は可能だが、同様に「試用モード」が入る)などの制限がある
ソフト作者からひとこと
■ソフトを開発しようと思った動機、背景

汎用CADソフトの開発過程で地図作成に応用できそうだと気づき、作成してみました。

■開発中に苦労した点

多くの機能を盛り込みすぎて、使いづらいソフトにならないように、との点に配慮し、作成しました。高機能を追求するのは簡単なのですが、簡素でいながら、広範囲の作業を過不足することなくフォローできるソフトを目指してみました。

■ユーザにお勧めする使い方

地図作成ソフトなのですが、地図以外にも使えそうな気がします。例えば、間取りや、配置図の作成にも……。

■今後のバージョンアップ予定

以下の機能追加を考慮中です。 池や芝・ゴルフコースや変形な建物などを表現できるように、自由に形を変えられる塗りつぶしの折れ線ポリゴンや、曲線ポリゴンがあれば便利かな〜なんて考えています。
(2次元工房・柴田 一夫)
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