その他のコンテンツ
ちょい読み!
コミック
SELECTION

arrowTOP PAGE
arrowSoftライブラリバックナンバー一覧
・
・



ベクターソフトニュース - 2000.04.08
MultiTextConverter MultiTextConverter Ver.1.8.3
豊富なオプションで各種のコード変換を簡単に行えるテキストコンバータ
Macintosh PPC シェアウェア
「MultiTextConverter」の動作画面
■豊富なオプションが選択できる環境設定画面。一度にさまざまな変換を実行できる

異なるOS間でのファイルのやりとりに必要な、漢字コードや改行コードの変換を行ってくれる専用ユーティリティ。豊富なオプションでさまざまな変換が行えるのが特徴で、クリエータの変換、ファイル名の変換、ファイルの連結などもドラッグ&ドロップの簡単操作で行える。テキストのほか、HTMLファイルにも対応。フォルダ単位での一括処理が可能で、特に大量のファイルを変換したい場合に重宝する。

MultiTextConverterでコード変換が行えるのは、
  • 改行コード:CR(Macintosh)⇔CR+LF(Windows)⇔LF(UNIX)
  • 漢字コード:Shift JIS⇔新旧JIS⇔EUC
  • Macに特有のクリエータコード
で、漢字コードの変換ではHTMLの<META>タグの書き換えもにも対応する。操作は、変換したいファイルまたはフォルダをMultiTextConverterアイコンにドラッグ&ドロップするだけ。環境設定ダイアログであらかじめ指定した内容に従ってファイルを変換してくれる。フォルダをドロップした場合は、中に含まれる対応ファイルすべてを変換。サブフォルダを変換する/しないの設定も可能だ。

【option】キーを押しながら起動することで表示される環境設定画面には豊富なオプションが用意されており、上記のサブフォルダ変換の選択のほかにも、
  • さまざまなパターンによる変換後ファイル名の指定
  • 変換前ファイルの削除や、タイムスタンプで何世代も行えるバックアップ
  • ログファイルの作成
  • 複数ファイルの一本化
などを指定できる。変換後ファイル名の指定では、例えば、Vector.vecというファイル名は初期設定では変換後にVector.vec#として保存されるが、これをVector_hoge.vecやVector#.txtとしたり、拡張子を削除してVector_Nerimaとできるなど、自由自在。複数のファイルの一本化は、ドロップした順番に変換後内容を一つのファイルにまとめて保存するというもので、例えばMac/Win/UNIXでバラバラに書かれたテキストファイルをまとめてMac形式の1本のファイルという作業も簡単に行える。

そのほかにも、変換時に同名ファイルが存在した場合の動作(ユーザに確認/無視/置換)や変換処理後のMultiTextConverterの自動終了などを設定できる。

なお、現在のバージョンではMac OS 9には対応していない(次バージョンで対応の予定)。

reviewer's EYE インターネットの利用が広がり、OSの違いを超えた同形式のファイルを扱うことも多くなった。したがって、異なるOS間でのファイル交換はしないという人でも、インターネット上で配布されているHTMLファイルなどを入手することは多いはず。だが、その場合、それがShift JISとは限らない。そんなとき、HTMLファイル内の<META>タグの情報から文字コードを判断して、適切な変換を行える機能は非常にありがたい。しかも、<META>タグを持たない場合には、HTMLのバージョンに合わせて正しい<META>タグを出力してくれるので、文字化けのしないページが作れる。

テキストコンバータとして優れたソフトであることはいうまでもないが、本来の用途以外にも便利に使えそうなソフトだ。
(フェムス・安藤 しょうこ)


スクリーンショット》 拡張子の処理を設定する画面。変換するファイル名にあらかじめ「.」が含まれると、同じ項目を選択していても処理が異なる。Mac形式ならば基本的には拡張子の処理は不要
スクリーンショット》 HTMLファイルはShift JISとは限らない。「<META>タグを処理する」を選んでおけば、そのファイルに含まれる文字コードを判断し、適切な変換を行ってくれる
スクリーンショット》 変換後のバックアップも細かなオプション設定が可能
スクリーンショット》 変換後に自動的にMultiTextConverterを終了させることもできる親切な設計
スクリーンショット》 ドラッグ&ドロップのほか、メニューからファイル−変換を選択してもよい。ログファイルの出力も可能


【作 者】 林 晃 さん
【作者のホームページ】 http://www.aay.mtci.ne.jp/~akira_h/
【レジ作品番号】 SR006380
【補 足】 試用期間中は、1回の起動で処理できるファイル数が5個という制限がある。なお、近日中にVer.1.8.4へのバージョンアップが予定されている。Ver.1.8.4ではMac OS 9への対応やいくつかのバグ修正が含まれるとのこと
ソフト作者からひとこと
MultiTextConverterはオプションを切り替えて変換の流れを大きく変更できるのが特徴ですが、頻繁に設定を変更しなければいけない場合には、環境設定ダイアログを利用した方法では非常に効率が悪くなります。

そこで、AppleScriptで設定変更用のスクリプトを何種類か保存しておき、それを利用するようにすると効率よく作業できます。また、ドロップレットの形にして設定変更後にドロップされたファイルをMultiTextConverterに知らせるスクリプトを書くと、より便利だと思います。

「いまだけ、この設定にしたい」という場合には、MultiTextConverterの自動終了オプションを有効にしておき、オプションキーを組み合わせた起動を行うと便利だと思います。

このほかにもHTMLの<META>タグによる漢字コード指定の書き換え機能は企業のWebサイトなど大量のHTMLファイルを変換しなければならないときには非常に強力だと思います。
(林 晃)
go! download
上で紹介したソフト(およびその関連ソフト)のソフト詳細ページにジャンプします。ソフト詳細ページからリンクされたダウンロードページでソフトをダウンロードできます。ソフト詳細ページには、作者データページへのリンクもあります。

フリーソフト
MultiTextConverter for Mac OS 3.5.4 文字コードや改行コードを手軽に変換、HTMLに対応 Mac OS Xに特化 (1,495K)



会社情報 | インフォメーション | はじめて利用される方へ | プライバシーポリシー | 免責事項
個人情報保護方針 | 利用者情報の外部送信について
(c) Vector HOLDINGS Inc.All Rights Reserved.