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	ベクターソフトニュース - 2000.04.05

	RealPiano II　Ver.1.0 手軽にコンピュータミュージックが楽しめるキーボードシミュレータ ■Macintosh PPC　■フリーソフト

	■楽譜モードで再生中。演奏が開始すると、自動ピアノが動いているようだ 楽器の演奏と、曲の編集・再生を行えるキーボードシミュレータ。Macのキーボードを鍵盤に見立ててピアノを弾くように演奏する「演奏モード」と、曲データの編集・再生が行える「楽譜モード」の2種類のモードを持つ。 RealPianoは、特に難しい設定も必要なく、ソフトウェアだけで手軽にキーボード演奏を楽しめることが特徴。使用できる音色は全部で128種類。鍵盤楽器、打楽器、オルガン、ギターなど幅広いカテゴリーから音色がピックアップされており、例えば「シャナイ」や「シタール」といった民族楽器から、「波」「鳥の鳴き声」「拍手」などといった効果音まで用意されている。 演奏モードでは、Macのキーボードからキーをタイプすると割り当てられた鍵盤が押されて、リアルタイムで音が鳴る仕組み。演奏可能な音域は「ド」を中心に、2オクターブ下の「ファ」から2オクターブ上の「ド」まで。テンキーやファンクションキーには和音が割り当てられており、ワンキーで和音を出すことも可能だ。 曲データの作成・編集を行うのは楽譜モード。楽譜を作成するには、メイン画面の鍵盤をマウスでクリックすればよい。このとき指定のファクションキーを押しながらクリックすると、音長を指定して音符データを入力できる。さらに、メイン画面には音符入力を補助するためのパネルがあり、休符や終止線の入力、音符の移動などが簡単に行えるようになっている。入力した音符は、音名＋音量＋音長をテキストで記述したMachi（PVD）という形式で楽譜入力画面に表示される（記述方法の詳細についてはマニュアルを参照のこと）。 作成・編集した曲データは「xxxxx.msc」というファイルに保存でき、あとから呼び出して再生できる。演奏中には、音色や演奏スピード、音量の変更が自由に行える。繰り返し演奏も可能だ。サンプル曲が数曲、同梱されているので、これを再生するだけでも楽しめるだろう。 メイン画面の色は標準の黒をはじめ、ブルーやグリーンなど計6色から選択できる。また、通常画面サイズのほか、他の作業の邪魔にならないように縮小画面表示に切り替えておける。 ●

	DTMなんて難しそう……と、いままで尻ごみしていたユーザも、RealPianoなら簡単。サンプル曲を呼び出して、いく通りもの音色で再生するだけでもなかなか楽しい。作者が言っているように、「コンピュータ音楽の入門、デスクトップでの自動伴奏ピアノ」として、気軽に使えるソフトだ。 なお、「楽譜」メニューには、Mac標準のオーディオファイル形式である「AIFF出力」のほか、「着メロ出力」も用意されている。現バージョンでは未対応だが、今後この二つの形式でのファイル出力が可能になれば、もっと楽しめるようになるだろう。今後に期待したい。 （フェムス・安藤 しょうこ） 《スクリーンショット》　用意された音色は128種類と非常に豊富。小鳥の鳴き声やピストル発射音といった効果音まで揃っている 《スクリーンショット》　楽譜モードで楽譜を入力中。曲が長いときには、音符入力欄を広げるとよい。音符入力補助パネルの［CK］ボタンをクリックすると、楽譜が正しく入力されているか確認できる 《スクリーンショット》　本体カラーを変更するには、メイン上部のカラー変更ボタン（円グラフのようなボタン）をクリックするだけ 《スクリーンショット》　縮小画面にすれば作業の邪魔にならず、バックグラウンドでの演奏が楽しめる 【作　者】 町田 宗正　さん 【補　足】 拡張/USキーボード用には、別途対応プログラムが同梱されている

	夜のコンピュータ作業のストレス解消として作りました。キーボードが壊れても、責任は負えません。音符の編集は実用性に富み、その演奏はレガート奏法で高品質な音となっています。バックグラウンドで動作させて楽しんでください。新しいバージョンのものは、JIS/USキーボードに切り替えられ、自動作曲演奏機能を加えています。 （町田 宗正）
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