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ベクターソフトニュース - 2000.03.25
Forward Mail Forward Mail Ver.1.05
サイズによる制限で、添付ファイルを除いた転送も行えるメール転送ソフト
Windows 98/95/NT シェアウェア
「Forward Mail」の動作画面
■メイン画面では転送日時などを一覧表示する。アイコンにより処理内容もひとめでわかる

インターネット常時接続環境で使用しているアドレス宛に届いたメールを、指定した別のアドレスに転送するメール転送ソフト。簡単な設定で扱えることと、メールサイズによる制限で添付ファイルを除いた本文テキストのみを転送できることが特徴。

基本的な設定は、転送先、メールの着信確認/転送の間隔、転送元のメールアカウント情報(アドレス/ID/パスワード)、POP3/SMTPサーバのアドレスを指定するだけでよい。あとはForward Mailを起動しておけば、着信メールを自動的に設定したアドレス宛に転送してくれる。転送先として指定できるのは最大10アドレスまでだ。

メール転送ソフトは、例えば休日や出先でも会社用アドレス宛のメールを自由に読むことができるなど非常に便利なものだが、転送の必要がないものまで転送されてきたり、転送先の環境によってはサイズの大きなメールは受信したくないという場合もあるだろう。Forward Mailでは、こうした問題に対応するため、
  • メールサイズによる転送制限
  • アドレスによる転送制限
を行うことができる。

サイズによる転送制限では、指定容量(KByte単位)を超えるメールは転送しないか、ファイル添付がされている場合は、それを除いた本文テキストのみを転送する、という設定が可能。一方、アドレスによる転送制限では、メールのヘッダに特定の文字列が含まれている場合、そのメールは転送しないという設定が行える。制限の対象とできるのは、差出人(From:)、宛先(To:)、CC(Cc:)の三つで、メーリングリストやメールマガジンなどの購読が多い場合に便利な機能だ。それぞれ10個の文字列を設定しておくことができる。

なお、転送を行うだけで、メールはそのままサーバに残されるので、あとから管理するときも困ることはない。メールは、ヘッダに変更を加えずにリダイレクト転送されるので、転送先から返信する際も返信先に気にすることなく、そのまま返信すればよい。

メイン画面には、メールのサイズ、転送日時、題名、差出人、宛先が一覧表示される。また、通常に転送した、着信したが転送しなかった、添付ファイルを除いて転送した、がアイコンによりひとめでわかるようになっている。サーバのメールボックスの状態が更新された場合は、すべてのメールを再転送する。

reviewer's EYE 常時接続環境の場合、プロバイダのメール転送サービスも使えないし、ネットワーク管理者でもない限り、職場のルータやソフトを操作して、個人的に別アドレスにメールを転送するなどということも難しい。メーラによっては、フィルタリング機能を使って、特定の条件に合ったメールだけを転送することができるものもある。それでも、添付ファイルを取り除いてメール本文だけを転送するといったような細かな指定は専用ツールにはかなわないし、何より不在時にメーラを起動しっぱなしというのはどうも気が進まない。

その点、Forward Mailの場合、表示されるのは受信メールのヘッダ情報のみ。設定もわかりやすく、一度設定しまえば、あとは起動するだけだ。常時接続でパソコンの電源は入れたままという環境が可能なら、メール転送はこの方法が一番手っ取り早い。

なお、プロトコルはPOP3/SMTPの対応のみで、APOPやIMAP4には対応していない。
(フェムス・安藤 しょうこ)


スクリーンショット》 指定間隔での自動確認/転送のほか、好きなときに手動でも同じ操作を行える。手動でチェックした場合は、確認のダイアログが表示される
スクリーンショット》 転送先アドレスが複数ある場合は、半角スペースで区切って指定。最大10アドレスまで設定できる
スクリーンショット》 転送元アドレス設定。通常のメーラでの設定とだいたい同じ
スクリーンショット》 サイズによる転送制限で、添付ファイルを除いた本文だけを転送することが可能
スクリーンショット》 アドレスによる転送制限。それぞれ各10個まで設定できる


【作 者】 Toshi さん
【作者のホームページ】 http://hp.vector.co.jp/authors/VA009014/
【レジ作品番号】 SR015010
【補 足】 試用期間中は、1回の起動で転送できるのは5通までに制限される
ソフト作者からひとこと
■ソフトを開発しようと思った動機、背景

この転送プログラム開発のきっかけは、まさに自分がほしかったツールであるということです。私は、ソフトウェア開発会社に勤めていますが、マーケティングの仕事をしているため、外部からのメールに対する対応は非常に重要なものになります。会社から外出することが多いため、メールチェックをモバイル環境で行う必要があります。会社のメールサーバ(Sendmail)の転送機能では、添付ファイルを取り除いて転送することができないため、モバイル環境で愛用しているThinkPadの28.8kモデムでは効率がよくありませんでした。そこで、メールを転送する専用のツールを作ってしまおうと思ったわけです。必要とされる条件は、
  1. 外出時に必要のない添付ファイルをのぞいて本文だけ転送できること
  2. メーリングリストなど、外出時に必要のないメールは転送しないこと
  3. 転送のON/OFFをサーバ管理者の手を煩わさず自由に行えること
  4. FROM:、TO:、CC:などメールのアドレス情報をそのまま転送できること
でした。

■開発中に苦労した点

プログラミングは15年以上のキャリアがあるため、苦にはならいのですが、メールサーバの動作はさまざまなケースがあり(RFCの仕様通りになっていないサーバもある)ため、メールサーバの情報を集めるのに苦労しました。私の会社のサーバでは正しく動作しても、他のサーバで正しく動作しない可能性もあり、それを調べる方法がないため、お試しいただいた方からの情報によって一つひとつ対応しています。

■ユーザにお勧めする使い方

自分専用のデスクトップPCが職場などにあり、外出時に携帯や他のPCでメールチェックしたい方にお勧めです。容量のかさむ添付ファイルなどをのぞいて、モバイル環境で快適にアクセスできるメール情報のみを転送することができます。サーバにはメールのコピーが残されますので、会社に帰ってからチェックすることも可能です。このような、緊急度を要する業務メールのチェックでは、モバイルチェックとと通常の会社内のメールチェックの両立が最も実用的なメールの運用方法と考えています。

■今後のバージョンアップ予定

まだ、正しく動作しない例を報告いただいていますので、まずはどのようなサーバでも確実に動作する信頼性の高い転送ツールを目指したいと思っています。次からのバージョンアップでは、メールの転送条件を外部からコントロールする機能を考えたいと思います。

最新情報はホームページ(http://hp.vector.co.jp/authors/VA009014/index.htm)をご覧ください。
(Toshi)
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上で紹介したソフト(およびその関連ソフト)のソフト詳細ページにジャンプします。ソフト詳細ページからリンクされたダウンロードページでソフトをダウンロードできます。ソフト詳細ページには、作者データページへのリンクもあります。

シェアウェアプロレジ・シェアレジ(4,212円(税込))
Forward Mail 4.74 メール自動転送ソフトの定番! PC・携帯電話への自動転送機能、マルチアカウント対応 (4,339K)



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