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ベクターソフトニュース - 2000.03.18
Peggy Peggy Ver.3.00
プログラマ向けコーディングエディタをルーツに持つ高機能テキストエディタ
Windows 2000/98/95/NT 製品:試用可
「Peggy」の動作画面
■機能は非常に多い。バージョン管理機能を使えば、変更履歴をすばやくチェックできる

簡単なメモ書きから大規模なプログラム開発まで幅広く使える本格テキストエディタ。バージョン管理機能、プロジェクト機能、色分け表示機能をはじめ、数多くの便利な機能を備える。

最も大きな特徴はプログラミング言語の予約語、コメント、文字列、数値などを認識し、色分け表示する機能が非常に強力な点。色分け表示機能そのものは最近のテキストエディタでは特にめずらしいものではないが、Peggyではとにかく対応している言語の数が圧倒的だ。CやC++、HTMLはもちろん、Perl、Java、Ruby、SQLにZ80、6809、各社の組み込み用マイクロコンピュータのアセンブリ言語まで、計50種類以上の言語に対応する。対応言語は追加でDLLを組み込むことで増やすこともできるほか、ユーザ定義でキーワードを設定することも可能だ。

RCSといったバージョン管理システムへのインタフェースが搭載されており、ソースファイルの履歴管理や開発チーム内でのソースファイルの共有などに簡単に対応できる(プログラマ以外でバージョン管理システムを使っている人は少ないと思うが、使い出すと病みつきになるほど便利なものなので、これを機会に試してみるとよいだろう。特に、細かく自分の文章に手を入れる文筆家の人や凝ったホームページを作成している人などには有用な機能だろう)。

また、プロジェクト機能を搭載し、ある作業に関連するファイルを一括して管理することもできる。例えばプログラム作成であれば、関連するソースファイルやヘッダファイルをまとめて登録しておけば作業の効率化が図れるし、文書作成なら、関連資料などを一緒に登録しておくと、必要なときに即座に内容を参照できる。色分け表示同様、プロジェクト機能を持つテキストエディタはほかにもあるが、Peggyの場合はテキストファイルだけでなく、ワープロソフトや表計算ソフトなど、他のアプリケーションで作成したファイル(バイナリファイルを含む)も登録できる点が特徴だ。

プログラマ向けだけでなく、一般ユーザ用のテキストエディタとしても実に豊富な機能を持つが、重装備のエディタとは思えないほど動作は軽快。検索は正規表現を使えるのはもちろん、フォルダを指定したファイルからの検索、さらにはプロジェクトからの検索も可能だ。

2ファイル間の相違点をチェックするための機能も充実している。比較するファイルを直接指定することもできるし、フォルダを指定して2個のフォルダ内のファイルをまとめて比較することもできる。結果はアウトプットウィンドウで一覧できるほか、ワンタッチで2本のファイルを並べて開き、相違点を色分け表示してくれるのでわかりやすい。プロジェクトを使用している場合は、検索条件や比較条件を登録しておくことも可能だ。

reviewer's EYE 枚挙にいとまがないほど機能の豊富なテキストエディタだ。それでいて動作は軽快で、ストレスを感じさせない。ユーザインタフェースも優れており、使い勝手もよい。プログラマをメインターゲットにしたソフトだが、バージョン管理やプロジェクトといった機能は誰が使っても便利な機能なので、ぜひ試してみてほしい。

アスキーコード表やキーボードで罫線を簡単に引く機能など便利な小技も充実している。プログラマはもちろん、文筆家などまとまった文章を書く人、ホームページの管理者などにも強くお勧めしたい。

ちなみにPeggyの正式名称は「Programmer's Edit Gear」だそうだ。
(秋山 俊)


スクリーンショット》 HTMLでの色分け表示。そのほかにも全部で50種類以上の言語の予約語やコメントをきれいに色分け表示してくれる
スクリーンショット》 プロジェクトを使用すれば、起動と同時に前回の作業終了時と同じ状態で続きを行うことができる
スクリーンショット》 2ファイル間の違いをすばやく確認できる比較機能を装備
スクリーンショット》 豊富なオプション項目で、編集環境のカスタマイズは自在に行える
スクリーンショット》 キーボードで罫線を簡単に引けるのも便利だ


【作 者】 アンカーシステムズ(株)
【作者のホームページ】 http://www2.noritz.co.jp/anchor/
【レジ作品番号】 SR01588
【補 足】 バージョン管理にCVSも使える「Peggy Pro」もある
ソフト作者からひとこと
■ソフトを開発しようと思った動機、背景

もともとの仕事は、エンジニア向けの統合開発環境を作っていました。でも、もっと一般受けするソフトを作りたかったんです。あちこちのサイトやCDに収録してもらい、多くのユーザに使ってもらえるようなソフトです。そこで統合開発環境の一部だったエディタを独立させて強化し、Peggyが誕生したというわけです。

■開発中に苦労した点

しかし逆に、エディタはあまりにも一般的すぎました。世の中、テキストエディタは掃いて捨てるぐらいあるんですね。その中でハッキリとした特徴を出し、そして本当に役に立つのは何だろうとずいぶん悩みました。その答えがプロジェクト機能とバージョン管理だったのです。でもその前に、エディタはとてもベーシックな文房具です。だらか基本性能がしっかりしていて当たり前。その当たりを作り込むのにかなりの時間と体力(?)を費やしました。

■ユーザにお勧めする使い方

プロジェクト機能とかバージョン管理なんて難しそうに聞こえますが、それは名前だけで、実は簡単・便利なツールなのです。今日編集したファイルは明日も編集することが多い。じゃあ、いっそのことエディタに登録できるようにすれば便利だし、「登録されたファイルから検索」なんてこともできるようになります。バージョン管理がソフト開発に有効なのは100%証明済みですが、簡単に使える環境さえ整えば、文章屋さんにも有用なツールなると確信しています。編集の履歴がすべて残るので、安心して文章をズバズバ編集できるようになります。ぜひ試してみてください。ソフト開発をされる場合は、もっと高度なバージョン管理のできるPeggy Proもよろしく。

■今後のバージョンアップ予定

基本デザインは一応完成した思っていますが、引き続きPeggyは文章屋さん、Peggy Proはソフト屋さん用にチューニング&機能追加を考えています。あいまい検索、オートセーブ、アウトライン機能、複数言語混在ファイルの色分け表示など、やりたいことはまだまだあります。そして最後にスクリプトを搭載すれば完成でしょう。優先順位やリリース時期は皆様の ご意見に強く:-)左右されますので、どしどしご要望をお寄せください。
(アンカーシステムズ(株))
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