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Pocket Vector ソフトニュース - 2001.04.25

	チートイ君CE　0.9.0 コンピュータとの勝負がアツい、サイコロの出目で役をつくる対戦ゲーム ■WindowsCE　■フリーソフト

	■ゲーム中の画面。「1」の単独役を選択したところ 6個のサイコロを振って役をつくり、コンピュータと点数勝負するゲーム。コンピュータの思考ルーチンを相手に、さらに大きい役を狙うか、安全策をとるかといった駆け引きが楽しめる。 名前から想像してしまうと麻雀ゲームのようだが、実際はサイコロを使って、「チートイ君」（コンピュータ）と対戦するゲーム。ルールはシンプルで、 「振る」ボタンで6つのサイコロを振る 振ったサイコロの出目を使い、役を選択すると、役に応じたポイントがもらえる それ以上のポイントを狙う場合、役を選択したサイコロ以外のサイコロを振ることができる 3の結果、役があればそれもポイントとなり、さらに役以外のサイコロを振っていくことができる 6つのサイコロがすべて役になった場合は、再度1からやり直すことができる 3、4、5の時点で、サイコロを振らずに相手に手番を渡すことができる。その際、獲得したポイントは正式にスコアに加算される どの時点においても、振ったサイコロで役が成立しなかった場合は、ポイントはゼロになり、スコアに加算されずに相手の手番になる これをコンピュータと繰り返し、先にスコアが10000点を越えた方が勝ちとなる。ポイントがゼロになるリスクを背負いながらも、サイコロを振って賭けに出るかが勝敗の分かれ目となる。 役も単純で覚えやすい。1と5は1つのサイコロで役になり、あとは「333」のように3つ揃いの数字を作ったり、「123456」のように数字を並べると完成する役もある。役の種類や得点については、ソフトに付属する説明ファイルを参考にすると良いだろう。 コンピュータは独自のアルゴリズムで勝負にくるので、プレイヤー側も作戦が必要となる。着実にポイントを獲得するか、一気に勝負に出るか、コンピュータとのスリルある駆け引きが楽しめるゲームだ。 ●

	このようなシンプルなゲームは、ついつい熱中してしまうため、レビューを忘れて何時間も繰り返して遊んでしまった。コンピュータ側のアルゴリズムも良く考えられており、何回もサイコロ振って強気に高得点を狙っていくと思えば、少ない点数であっさりと役を完成させしまったりすることもあった。ワンパターンにならないところが、このゲームを更におもしろくさせている。なお、ゲームを終了してしまうとせっかく出したHi-Scoreが消えてしまうので、人に自慢したい場合は画面キャプチャソフトなどで記録しておこう。この点に関しては、次回のバージョンアップ時に、ぜひ対応して欲しい機能だ。 ちょっと気になったのは、インストーラとの相性が悪いのか、うまくインストールできない事がある点。ソフトに付属する説明ファイルには対策方法が明記されているのだが、初心者にとっては不安であろう。初心者にもお勧めしたいソフトなだけに、ゲーム本体以外の部分でも、もうちょっと気遣いがあると嬉しい。次回のバージョンアップに期待したい。 （ピンフ） 《スクリーンショット》　1回のゲームが終了すると、勝敗を表示する画面になる 《スクリーンショット》　最高点数役。このゲームでは「チートイ」と言う役だが、麻雀で言うところの「一気通貫」 【作　者】　ＣＲＯＳＳ　さん 【作者のホームページ】　http://hp.vector.co.jp/authors/VA002533/

	■はまる 単純なゲーム性、ギャンブル性に加え、相手となる「チートイ君」の大胆でいて緻密な単純さに、何とも言えない感情があなたの中に芽生えることでしょう。その「チートイ君」の魅力はいったい何なのか？　それはやはり、「チートイ君」のボケと突っ込み具合です。ギャンブルゲームは、相手との勝ち負けがあることが条件ですが、この相手によっては勝負もつまらなくなってしまうものです。しかしこの「チートイ君」。なかなかいい度胸してます。「なんで、ここで出すかなぁ」とか、「こいつ、引き強えぇなぁ」などと文句言いながら、勝負できるのが「チートイ君」の醍醐味です。時には人がやっているかのように、また相手の悔しがっている姿が見えるような気さえするかもしれません。（ちょっと言い過ぎました）頭良いんだか悪いんだか、度胸あるんだか無いなんだか。サイコロ人生らしく、勝負するしないまでもサイコロで決めているらしいのです。されどサイコロ、運が味方についた時は、無敵に思えることさえあります。あなたの運勢とサイコロの目、どちらが強いか勝負してみませんか？ ■あたる このゲームをやっていて思うことは、思ったようにならない所でしょうか。自分が振るサイコロも、相手が振るサイコロも細工はしておらず、常に平等なランダム値です。それなのに、負けばかりが続いたり、負ける気がしないなど、自分にも相手にも好不調があります。チートイ君も、堅実になったり、大きな勝負をしてきたりと、さまざまです。　それでは、この感情的な判断を、プログラム上ではいったいどのようにしているのでしょうか？　答えは、たくさんのタイプを作ることです。チートイ君の場合、ゲーム性から次にあげるタイプが考えられます。 　　「確実に点数をかせぐ」小心者タイプ 　　「適度に勝負を張る」ノーマルタイプ 　　「失う点数が少ない時はガンガン勝負して、小銭をなくす」お調子者タイプ 　　「何も考えてない」無鉄砲タイプ 　　「人生ギャンブルや」と全てを失ってしまうギャンブラータイプ こういったタイプを、自分の点数や相手の点数、また目標点である１万点に達するまでの残りなどを元に、切り替えています。 「いつもは、こういう状況の時は勝負しないのに、今回は勝負した」というようなことも、点差や状況に加え、確率を使うことにより実現します。例えば、「2000点以上の点差で、10000点に達するまで3000点以内の場合は、1/10の確率で勝負するようにする」などとプログラムしておくことで、相手が感情を持っているように感じさせるわけです。といっても、チートイ君自体は、それほど多くのパターンがあるわけではありませんが、ゲームを何度かすれば、それなりに感情が見えてくると思います。 ■ゲームの由来 このゲームは、元々は実際のサイコロで行う賭博ゲームで、似たようなゲームとしては「チンチロリン」などがあります。「チートイ」という名前が正式名ではないと思いますが、（かなり）昔「チートイ君」という名のフリーソフトがあり、そのゲームに自分がはまってしまったのですが、Windows3.1から95、98と進化を遂げる過程で、動かなくなってしまいました。　正確には、指定のランタイムをセットアップすれば動くのでしょうが、ランタイムもアップデートしてやらなければ、他のソフトに不具合が出てきます。しばらくはチートイ君を忘れて過ごしていたのですが、ＷＥＢ上のゲームのネタに詰まり、何かアイデアはないかなぁ？　と考えていたところに、チートイ君の存在を思い出したのです。ゲーム自体に著作権はないのでしょうけど、前の物を参考に作ったので、前の作者にとりあえずでも報告＆許可をしてもらい、気持ちよく遊んでもらいたい！　という思いで、昔のＭＯを引っ張り出し、探し出してメールすることができました。気持ちの良い返答をもらい、Ｗｅｂ版チートイ君が世に出たという訳です。それから数年・・・WindowsCE機で復活となり、今では出張のお供になっています。 ■バージョンアップ 音を入れようかなぁと考えてますが、自分自身、電車や待ち時間に遊ぶことが多くあまり音が出たほうが良いとは思わなくなってきました。僕の気分次第といった所です。 （ＣＲＯＳＳ）
	上で紹介したソフト（およびその関連ソフト）のダウンロードページにジャンプします。ダウンロードページから、FTPまたはHTTPでソフトをダウンロードできます。ダウンロードページには、作者データページへのリンクもあります。 チートイ君CE 0.9.1　めっちゃはまる! サイコロゲーム　(1,990K)