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	Pocket Vector ソフトニュース - 2001.04.18

	極楽ペン (Deluxe)　2.0 認識率が高く、連続書きにも対応した手書き入力支援ソフト ■PalmOS　■製品：試用可（2,980円）

	■シンプルな入力画面なので簡単に入力する事が可能だ 文字の認識能力に長けた手書き入力支援ソフト。「極楽ペンDeluxe」は、楷書体以外の多少くずした書体の文字なども認識させることができるほか、2つの入力フィールドを交互に使用することによって、連続して文字を書くことができる非常に優れたソフトだ。 手書き入力をしたいときには、ソフトを起動して「手書き入力パネルを有効にする」のチェックボックスをオンにしておくと、文字入力が可能な状態の時に極楽ペンを利用できるようになる。書く際には、手書き入力になれている人なら「選択認識開始時間」を「速」にすれば、このソフトの精度の高い認識率も手伝って、紙に書いているのとなんら変わりのないスピードで入力ができる。また、手書き入力になれていない人であれば「遅」を選択すると良いだろう。全部で5段階が用意されており、ユーザの入力スピードにあった設定の選択が可能だ。 その中でも、「∞」という便利なモードがある。これはふたつある入力エリアの一方に書いた後、もう一方を書き始めるかその横にある「入力」ボタンを押さない限りは文字認識されないようになっているもの。これにより、よく似た文字や誤認識されそうな文字は事前に書き直すこともできるし、明らかな間違いに気づいたときにも、わざわざBSキーを押してやり直す、という手間も省くことができる。 文字の認識率やそのスピードについては非常に良くできており、通常使用される文字であれば、ほぼ間違いなく認識して変換される。その際、誤変換があった場合でもその文字をタップすることによって変換候補が表示されるようになっている。多少の略字や書き順の間違いも対応してくれる点も嬉しい。通常の変換よりも段違いの早さで入力できるので、すべてのPalmユーザにお勧めしたいソフトだ。 ●

	いろいろくせ字や書き殴りなど試してみたが、かなり認識の精度は高いと感じた。「、」と「，」なども入力エリアの書く場所によって微妙に変換に違いをつけてくるし、これだけ認識してくれれば普段の使用には支障はほとんどないだろう。 これはある程度仕方がないことだが、ひらがなとカタカナを混同してしまうことがあるので、丸みや角など文字の特徴をより明確に入力する必要がある。この点も今後のバージョンアップで解消されていくことを期待したい。 （塩野貴之） 《スクリーンショット》　初期画面で各種設定を変更することができる 《スクリーンショット》　誤認識でも、いくつかの変換候補の中からから選べる 《スクリーンショット》　入力中でも認識の早さやコピー/ペーストなども選択できる 【作　者】　(株)MDS　さん 【作者のホームページ】　http://www.mds2000.co.jp/rakupen2/ 【備　考】　試用期間は30日間。以降の利用は、ライセンスキーが必要

	■ソフトを開発しようと思った動機、背景 昨年１０月に「楽ペン」という手書き文字認識ソフトをリリースしましたが、多くのユーザより以下の２点を要望されていました。 連続して文字入力を行なうために、入力枠が複数欲しい 実用的な認識精度であるが、さらに認識精度を高めて欲しい これらの御要望にお応えし、より使いやすい文字入力ソフトを提供することを目指しました。 ■開発中に苦労した点 ＜その１＞入力枠の２枠化 PalmOSのアプリケーションはシングルタスクで動作するため、筆跡の描画処理と認識処理を遅らせずに同時処理するのに苦労しました。 ＜その２＞続け文字対応 極楽ペンDeluxe」では続け文字に対応し、認識精度を高めています。Palmデバイス上で実用速度を達成するために、処理の高速化に大きな苦労がありました。 ■ユーザにお勧めする使い方 ２枠入力のメリットを生かして、連続して文字入力し、後から候補選択を行なうことで高速な文字入力が可能になります。 ■今後のバージョンアップ予定 今回の「極楽ペンDeluxe」では、ＪＩＳ第２水準の認識対象文字を実用上必要と考えられる文字を中心に大幅に拡充しましたが、さらに必要性があればＪＩＳ第２水準全文字サポートも検討して行きたいと考えています。 （(株)MDS）
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