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Pocket Vector ソフトニュース - 2001.04.11
幻色鉛筆2 幻色鉛筆2 2.05
外出先でもパステル調のお絵かきができるペイントソフト
WindowsCE シェアウェア(1,500円)
メイン画面
■こんなタッチの絵を描くことができます

色鉛筆やクレヨンなどを使ったような淡い絵を描くことができるPocketPC用のお絵かきソフト。Windowsに標準で付いているペイントのような、単色でベタ塗りするタイプのお絵かきソフトではなく、レタッチブラシを使った1ランク上のペイントソフトだ。

この「幻色鉛筆2」は、起動するとWindowsアプリケーションらしからぬ、淡いブルー系のメニューバーと白無地の用紙が現れる。この用紙にペンの太さや色を変えながら、さまざまな絵を書いていく仕組みだ。ペンの太さは9種類が用意されている。また色数は、パレットに登録されている108色(パステル調が中心)のほか、Option機能によって65,000色から任意の色に変更が可能だ。

PocketPCのアプリケーション設計のガイドラインとは違った独自のユーザインタフェースを持つために、通常のWindowsのアプリとは異なった印象を受ける。そのため、最初はマニュアルなしでは操作にとまどうかもしれない。たとえばメインメニューを出すためには「スタート」の位置にある「Mobile Pointing幻色鉛筆2」のロゴをタップするが、慣れてくれば普通に使えるようになる。
また、メインメニューはデフォルトではPocketPCと同様に画面の上位に置かれるが、設定でPalm-izePCのような画面の下位に持っていくことができるので、画面全体サイズの絵も編集が可能だ。

なお、この幻色鉛筆2はフリー版とシェアウェアのプロ版とがあり、Vectorからダウンロードできるものには両方がパッケージされた形になっている。フリー版でも十分な機能を持っているが、プロ版になると Undo(やり直し)機能、状態固定機能、カスタムパレット/ペン/ペーパーのサポート、Jpegファイルの読み込み/保存、豊富なキーによる操作(色濃度、ペン選択、紙選択)などが拡張される。

reviewer's EYE 絵心の無い筆者には高機能過ぎて実にもったいないソフトではある。ただ、使ってみるとPocketPC付属の「手書きメモ」よりもペン種や色種の選択ができる点で遥かに勝っている。カラーペンのメモ帳としてとしても使うこともできるので、是非インストール使ってみて欲しい。ただし、このソフトを起動すると「スタートボタン」が隠れてしまうので、ランチャソフトやメニューソフトなどプログラムを切り替えられるソフトも一緒にインストールすることをお勧めする。
気になる点としては、インストーラが用意されていないので、ダウンロードした(Zip形式)圧縮ファイルをパソコンで展開して、お使いのPocketPCに合ったファイルをPocketPCにコピーする必要がある。また、ファイルタイプの関連付けなどは他のソフトで設定する必要があるので注意が必要だ。
(ピンフ)


スクリーンショット》 ファイルメニューの画面
スクリーンショット》 パレットからカラーを選択できる(プロ版)
スクリーンショット》 ペーパーテクスチャなどの特殊効果も可能(プロ版)


【作 者】 ねふぁ さん
【作者のホームページ】 http://www1.mahoroba.ne.jp/~nefa/
【備 考】 フリー版では、編集機能/特殊効果/読み込み可能なファイルタイプなどに制限がある
ソフト作者からひとこと
■ソフトを開発しようと思った動機、背景

2年前フルカラーが表示できる強力なCE機、Cassiopeia E-500に出会いました。その頃はまだフルカラーで描けるCE用のお絵描きツールが存在しませんでした。それならばプログラマとして作らないわけにはいかないでしょう、と言う事で幻彩と言うフルカラーお絵描きソフトを作ったのが始まりです。その後、もっと気楽に、お手軽に使えるツールを、と言うテーマで作ったのが幻色鉛筆です。そして、さらに使い勝手を良くし、デザインも改良し、より多くのCE機をサポートするために幻色鉛筆2が生まれました。

■開発中に苦労した点

CE機は強力なマシンで、一昔前のデスクトップPC並の処理能力を持ってます。それだけに、考えうる事はほとんど実現できました。開発時に苦労をしたと言うか力を入れたのは、CEのタッチパネルはお絵描き用に出来てないので入力が粗悪で、その入力をいかにスムーズな線にするかのアルゴリズムと、色を重ねた時の自然な表現力を出させるアルゴリズムの作成です。本当にパステルで描いたような自然な描き味にははまるはずです。

■ユーザにお勧めする使い方

幻色鉛筆は気軽に落書きをする感覚で使うと楽しめます。Pocket PCはどこでも持ち運べ、描きたい時にすぐに描け、やめたい時にすぐにやめられる。このお手軽さが最高です。でも、描き込めば写実的な絵を描く事も出来ます。奥が深いツールです。デジタルな時代になっても、アナログな絵の楽しさを楽しんでもらいたいです。

■今後のバージョンアップ予定

現在幻色鉛筆のテーマとは対になる、「機能の追求」をテーマとした幻彩2の開発に取り組んでいます。今年の夏あたりにリリースをしたいと思ってますので、楽しみにしてて下さい。
(ねふぁ)
GO! DOWNLOAD
上で紹介したソフト(およびその関連ソフト)のダウンロードページにジャンプします。ダウンロードページから、FTPまたはHTTPでソフトをダウンロードできます。ダウンロードページには、作者データページへのリンクもあります。

シェアウェアプロレジ・シェアレジ(1,188円(税込))
幻色鉛筆2 2.21 Windows CE用お絵描きソフト (1,591K)



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