Windows 3.1の時代に英文専用のエディタが必要になり、外国のシェアウェアを購入しようと思って送金したのですが、なしのつぶて。それならと自作をしたのが作成のきっかけです。現在の「TEdit」はもちろん日本語にも対応していますが、「マルチウィンドウ型でメモ帳よりは大きなファイルが扱えるもの」という程度が当初の目標でした。幸いDelphiは、当時から優れた開発環境を備えており、それほど苦労せずに作ることができました。その後、知り合いやネットの方たちに使ってもらった感想や指摘をもとにして、バージョンアップを重ねて今日に至っています。基本的には自分がほしい機能を中心に作ってあり、フレキシビリティはあまりないですが、ひと通りのことはできるようになっています。こだわった部分も結構あり、検索ルーチンを自作して外字、半角カナのチェック機能をつけたこと、インストーラ付きとしたこと、単純な作業ですがヘルプにかなり手間をかけたこと等もその例です。
(白井 達郎)