新しいソフトウェアを使うことは、おもちゃ箱をひっくり返したような楽しさがあります。数多くの機能に彩られて、次々に出てくるソフトウェアを試すことは、それだけで楽しみとなりますね。ところが仕事となるとそうはいかないもので、いつでも使える安心感や、軽快さ、かゆいところに手が届く機能、そして何よりも自分の間隔にしっくりなじむ必要がでてきます。それはちょうど鉛筆のような無駄のない機能美と、ひっくり返せば消しゴムが、さらに消しゴムを取るとハンコが出てくるような便利さをあわせ持つようなものでしょう。あるいは手になじんだ電卓のようなものかもしれません。500円の電卓でも四則演算はできますが、本格的に計算をするときには大きなキーの電卓を愛用されている方が多いのではないでしょうか。「TextPad」こそは仕事に使えるエディタといえるのではないでしょうか。自分の感覚にしっくりとなじんで軽快で、かゆいところに手が届く機能が用意されているのです。「TextPad」には全世界のユーザから、さまざまな要求を取り入れて育ってきた歴史があり、きらびやかなユーザインタフェースこそはありませんが、あちこちに鍛えられた道具としての完成度を感じることができます。これこそまさに、シンプルテキストだけを扱うことに専念された「電卓」なのかもしれません。
「TextPad」の機能を説明することは意外と難しいようです。シンプルなテキストを編集するためにも必要とされる機能は、ソフトウェアプログラミング、ハードウェア記述、言語、一般事務など多くの分野において少しずつ様子が変わるからです。使ってみないとわからないのがソフトウェアですが、「TextPad」は使い込んでみてはじめてわかるエディタといえるでしょう。
(Helios Software)