腎臓病や糖尿病性腎症が進み、複雑なカロリー計算を行わなければならない状態になったときには、誰もが食品交換表をもとに電卓をたたき続ける日々となってしまいます。私の家族が2年前、実際にこの状態に陥ったとき、「何とか簡単に」そして「間違いなく短時間で献立が作れる方法を」ということで、実際に使う妻の意見を参考に毎日試行錯誤の結果、作成したのがこの計算表です。このような経緯から、この計算表はパソコンの操作に精通していないビギナーにも簡単であること、各種データがリアルタイムで集計され結果がすぐに表示されること、データを印刷する書式まで整備されていることなどが特徴となりました。最初にExcel 97で作成したのですが、主治医を腎臓病から糖尿病性腎症の医師に変更したことで、食品分類の違いにより、同じような病気でありながら計算方法が微妙に異なることへ対応するために、「腎臓病用」と「糖尿病性腎症用」の2種類の計算表ができあがりました。その後、シェアウェアとして登録後、ユーザの要望によりAccess版とLotus 1-2-3版が完成しました。おかげさまで、病院関係者や、ホテル、介護関係者などからのユーザ登録もあるソフトとなっています。
(秋山 岳士)