このソフトは、円周率計算ソフトとして作ってみたものの、最大で小数点以下14桁までしか計算できないという役立たずソフトのため「大失π(だいしっぱい)」と名づけました。ただ、動作中のCPU使用率は100%になりますし、計算時間だけはやたらとかかるので、ベンチマークおよびオーバークロック時のCPU安定稼動判断用としては使えるのではないかと思っています。ベンチマークソフトとしての目玉は、自分のPCでの測定結果をグラフ表示して基準機の結果と比較できる点です。基準機としてはDX2/50MHzからAthlon、Pentium!!!などの1GHz超CPU、さらにはWinChipやRiSE mP6等のレアなCPUまで、100種類以上が登録されています。ソフト自体はお間抜けですが、登録データの充実度だけは自慢できます。ループ回数の設定によって、計算時間もほぼ無制限に延ばせるので、24時間連続試験どころか1週間でも1ヵ月間でも好きなだけ連続稼働が可能です(Windowsがハングアップしなければですが……)。CPU以外のリソースはほとんど消費しませんので、手軽なCPUベンチとして使っていただければ幸いです。
(T.SHIDA)