電磁気や熱伝導の応用分野では、ラプラス/ポアソン方程式を解いて、開発対象を設計するケースが多々あります。この「2DlpFEM」のプログラムは、既知の有限要素アルゴリズムをもとにして、表入力操作やマウスクリックで2次元ラプラス/ポアソン方程式を数値計算的に解くことができます。解析対象を網目が3角形となる網状に分解して近似的に表現し、網目の節の座標値や網目の場の定数を与え、境界条件を満たす数値解を求めるわけです。この種のプログラムは、DOS全盛時代にはBASICやFORTRANで記述されました。近年は、CやC++言語の時代となりましたが、これらの言語で記述されている有限要素法プログラム自体多く見当りませんし、また本格的2次元有限要素法プログラムもありますが、そう簡単には入手できません。そのため、このソフトはちょっとしたモデル計算をしたい方には便利です。解析対象の諸変数値等を手軽にファイルへ格納できるので、データ量の多いモデルにも適用でき、他のグラフ化ソフトから解析結果を読み出すことも可能です。
(エイトP・ソフト)