CAMのソフトは高価であったり、方式が高度すぎたり、機械ごとにまったく異なる部分の扱いが難しかったりします。そこで、共通部分である座標の計算部分のみを発生するソフトを作成しました。発生結果は次作業で加工しやすいようにツールごとにファイルを作成しています。DXFデータを読み込み、NCデータを作成するソフトはたくさんあります。「NCMake」は従来の一筆描きの図形からNCデータを作成する方式とは異なり、図形端点指定方式を採用しています。直線の両端、円弧の両端、円の0度を指定できます。図形端点指定方式により、一筆描きよりずっと自由度のある指定ができるようになります。また、一筆描きのよい点も「自動」コマンドとして取り入れています。指定できる加工は、移動加工と穴開け加工の2種類です。穴開けモードのときは点データしか指定できないので、線データの近くの点もまちがうことなく指定できます。穴開けのみ、色分けができるようにしてあります。
(櫻井謙次)