Another Cowboy Story No.1
メンフィスブラザーズ

 長男はいつものように賞金首情報を見ていた。
 「ブラッディ・ピート、強盗殺人450万ウーロン…却下、
 スティーブ・キングス、無差別殺人未遂500万ウーロン…却下
 ケンジ・タカクラ、連続殺人死体遺棄550万ウーロン…却下
 ケビーノ・コスラー、誘拐殺人340万ウーロン…却下
 ケビンス・スペイサー、連続爆破テロ480万ウーロン…却下
 ロコ・ボナーロ、窃盗10万ウーロン…! これだぁ!」
 「兄ちゃん見つかったのかい!?」
 「ああ、丁度いい奴がいたぜ、窃盗で10万ウーロンだ!」
 「それはいい!ところでに兄さん、なんでいつも、賞金額が10万とか20万とかの賞金首ばかりなんだい…?」
 「!?そ、それはだなぁ…。ほれ、なんつーの、別に兄ちゃんは危険なのがイヤなんじゃないぞ!あくまで、ちがう。なぜかっつーと、えーとつまりだなぁ、「灯台下暗し」って言うかそのぉ…。」
 「???よくわかんないよ兄ちゃん。」
 「いいんだ、そんな事よりほれ、さっさと金星に向かうぞ!先を越されてしまう!」

 彼らは空港に向かい金星行きの定期シャトルに乗りこんだ。が、そのシャトルはハイジャックされてしまったのだ。
 「全員頭を下げろ!」
ハイジャック犯が言うと皆頭を下げる。
 「金ならある!命だけは…!」
と、遠くで聞こえた。
 「兄ちゃん、あのハイジャック犯3人組ってどっかで見たこと無い…?」
 「!?み、見たことねぇなぁ…。うん、ほんと。賞金首情報に載ってるなんて見たことも聞いたことも無いなぁ、うん。150万ウーロンの賞金てことも全然記憶に無いなぁ〜。」
 「あ!思い出した!兄さん!たしかルーイだかヒュ−イだかそんな名前の賞金首だ…!」
 「!?そ、そうか〜賞金首かぁ〜。」
 「つかまえようよ!」
 「いや、いかんぞ!別に銃が怖いんじゃないんだ。なんつーかその、関係無い奴には手を出さないっていうのがおれのモットーでな。うん。」
 「???関係無い?」
 その時、もじゃもじゃの頭の奴が賞金首を捕まえた。
 「ん!?やつは、「マックス・ダイナー」で、おれらにつっかかって来た奴…。まさかやつ、おれらを追いかけてきたんじゃ…!?忘れてくださいって言ったのに、おれらが奴のマシンをめちゃくちゃにしたことばれたんか…?」

 そしてそのまま空港についた。すると早速、ロコという奴を見つけて後を追いかけて行く。すると、ロコはカウンターの係員と料金の事でもめていた。
 「む!今がチャンス!」
 と、ロコは急に切り上げて行ってしまった。その先にはなんと、もじゃもじゃ頭がいるではないか!
 「ああ!ストップ!!」
 「???兄ちゃん?」
 「今はだめだ。べつに、怖い奴がいるとかそう言う意味じゃなくてな、うん。第六感がそういってるっつーか…。」
 「なんでよ?…!あ、あのもじゃもじゃ、この前の二日酔い男だ!」
 「え?ああ、ほんとだ。別に兄ちゃんは全然気づいてなかった。うん。しつこい奴だ。きっとおれらを追いかけてきたんだ。うん、見た目がそれっぽいモンな!今度はああはいかんがな…。」
 「よし、兄さん、あいつをやっつけて、ロコって奴もついでに捕まえようよ!」
 「それはいかん!別にもじゃもじゃが怖いんじゃなくてな?。ほれ「一石二鳥」っていうだろ?」
 と言ってる間にロコともじゃもじゃは下の階にいってしまった。3人も追いかけるが、空港内に奴らの姿は無い。空港内をしらみつぶしに探し(なぜか長男はそーっと探していた)て、ようやく外にいることに気づいた。
 「兄さんやつらは外だ!」
 「よし、そーっと近寄るぞ!」
 しかしその途端、ロコはもじゃもじゃに何かを預けて走り去ってしまった。
 「チャンスだ!ロコを追いかけるぞ!」
 とダッシュで追いかける。
 「もじゃもじゃは!?」
 「あんなしつこそーな奴はほっとくもんだ。「うそも方便」っていうか、まぁそんな感じだ!」

 しかし、結局ロコを捕まえる事ができなかった3人はバーに入った。すると、どっかで見たことのある紫色の髪の毛をした女が入ってきた。
 「シャトルに中にいた…?」
 突然その女は一人のカウンターに座っている男に話しかけたかと思うと、銃をぶっ放した。周りの男は銃をすべて打ち落とされたようだ…。流れ弾が、長男のほうをかすった。

 3人はバーを出てホテルに行くことにした。何やら聖堂らしき場所(あれているのでよくわからない)で銃のような音がしていた。
 「なんだろうね?兄ちゃん。」
 「あ、ああ、絶対爆竹!少年どもが遊んでるに決まってる!銃の音だなんてこれぽっちも思わないな!」

 こうして彼らの1日は終わった。

  SEE YOU SPACE COWBOY...


作/りゅういち

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