フェイの恋心

 男運はないと思うわ・・・。最も初恋なんて、遠い昔のことで、覚えてないけどね。
スリーピングビューティーを目覚めさせるのは王子様だったはずよ。
でも、あいつは、あぁ、思い出しただけでも腹が立つ!自分のふがいなさに泣けてくるわ。
 それと、もう一人の奴・・・。あいつ、私はあいつのことどう思っているのかしら。
馬鹿だし、いつまでも昔の女にこだわってるし・・・。そう、馬鹿よね・・・。
何で、あんな奴のことを私はこんなに気にしているのかしら。
確かに顔は悪くないと思うわ。でも、性格悪いし、口も悪いし、ばかだし・・・。
 サックスを吹いていたグレンはちょっと、違うな。あの人は男だけど、そうじゃない。
ビシャスを求めていた。あんな怖い人・・・。まるで、スパイクとは光と影・・・。
どっちがかけても存在できないそんな危なげな男たち・・・。
私は・・・、この先、誰かをホントに好きになって何もかもささげてもいいと思うような恋ができるのかしら・・・。
今のぬるま湯のような関係のままいつまでもいられたらそれでも私は・・・、いいと思っているのかもしれない。

日記をつける習慣はないけど、何度も確認しないとわからなくなる・・・。
私はあの馬鹿な男に引かれていること・・・。
そして、いつか聞きたいことがあるの。
どうして、あの時助けにきてくれたのかを・・・。
今は怖くて聞けないけれど、当分このぬるま湯の中にいたいから・・・。

  end

作/猫宮よしき

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